パワーポップってご存知ですか。
世代によって想像するサウンドが全く違うと思いますが、2016年現在アラサーに籍を置く’90〜’00年代初頭にキッズ時代を過ごした我々にとっては、Weezer以降を指すのです。そしてその特徴は、恋愛脳だということ。クラスのアイドルに密かに想いを寄せたり、惚れた子が同性愛者で絶望したり。
ナードマグネットの4人も20代後半、立派なアラサーです。その彼らが歌うのもやっぱり恋愛がらみ。某恋愛映画と同タイトルを冠しているのも頷ける恋愛脳っぷり。実直なまでにパワーポップの王道を驀進しているわけです。我々は30歳越えて社会人として大人として振舞ってはいますが、彼らのド直球でピュアなメッセージが心の隅をくすぐるのです。「あー初恋の子元気かな」とか甘酸っぱい記憶や黒歴史を思い出して悶絶したり。そんなむず痒い感触と共に、このアルバムはアラサー元キッズたちへ確実に届くと信じています。