満を持して、という言葉が相応しい。数々の海外アーティストのサポートをこなしながら、様々なジャンルの国内勢とも共演。東京のシーンを牽引する若手トップバンドであり、ポップパンクの可能性を一身に背負う彼等が、自主制作音源を経て遂に初の全国流通盤をリリースだ。高らかに力強く、時に寄り添うように優しく唄われる声。海外の最新トレンドを盛り込みながら、決して単なる真似ごとにならないオリジナリティー。哀愁とは一味も二味も異なる、叙情感あるエモーション。シンガロングをはじめとした、ハードコア譲りのパッションを全て内包するサウンドスケープと楽曲構成。これまでの彼等の武器を正統進化させたとい うべき、涙腺を刺激する「熱さ」にまたしても胸を打たれる。そして何よりもこのバンドが最高なのは、あくまで等身大な所なんだよなあ。音楽を聴いて響きにくくなった人の心の琴腺にも、最短距離で届く一枚がここにあるよ。