天龍源一郎の引退試合が徐々に迫ってきた。11月15日、両国国技館。対戦相手はレインメーカー オカダカズチカとの一騎打ちである。13歳で角界に入門し、それから大相撲、プロレス人生52年の歴史の幕が閉じる。
天龍も御年65歳、盟友・阿修羅原は今年亡くなり、師匠のジャイアント馬場、最大のライバル、ジャンボ鶴田は遠い昔に亡くなり、三沢や冬木といった全日本時代の後輩も次々に鬼籍に入ってしまった。昭和は遠くなったものだ。平成に今一つ馴染めない私のような人間には天龍のようにウィスキーをアイスペールに入れて、それにビールを混ぜて一気飲みするという昭和の豪快さを日々懐かしむだけである。
元ドレスコーズのドラマー、菅大智在籍のゴールデンシルバーズは昭和の香りを漂わせる貴重なバンドである。天龍同様、昭和の意地を見せてくれるに違いない。