シューゲイザーでもなく、ラウド系や直球的ロックでもない「ちょっとひねりがあってオシャレな英詞バンド」のシーンが最近徐々に盛り上がってきている気がする。大きなジャンルに分ければオルタナやニューウエーブ、ブルックリン勢やフレンチロック、ネオアコ、ポストエレクトロあたりに属するのだろう。このThe Echo Dekも、まさにその辺りの立ち位置にいるバンドである。
今作も私がRec、Mix(Remixを除く)マスタリングを担当したが、彼らの世界観を考慮し「いかに欧米大手スタジオで録ったような質感が出せるか」を重視した。Vo.野呂昌生の声質がスクリッティ・ポリッティを彷彿とさせるのにも注目だ。世界最大級の音楽フェス“Glastonbury”に引っ掛けたアルバムタイトルからも想像できる、洋楽のカラフルで個性的なロックチューン満載の本作。洋の東西を感じさせない魅力的な一枚だと思う。