10年後に聴いても何故か古めかしい感じがしない、オンリーワンな一枚ってありますよね(最近、宇多田ヒカル『First Love』を聴いて感じました)。そういう一枚ってなかなか出会えるものではないですし、それを“名盤”と呼ぶのかもしれません。
この『シンバイオシス』は、間違いなくその部類の一枚だと思います。ロックなのかダンスミュージックなのか正直よく分からない、とてもジャンルにはめ込むのが難しい一枚。「流行ど真ん中の、分かりやすい一枚」という感じはしないと思います。
また、彼らの楽曲ってデジタルな感じでいて、実は一切コンピューターを使わずに制作しています。すべて人力です。どんなにデジタルな音楽制作が進化したとしても、この一枚とは比較のしようが無いでしょう。10年後にもCDというものがあれば、ショップの名盤コーナーに置いてあると思いますよ、きっと。…という、終始手前味噌な感じですが。しょうがないんです、名盤だから。