一昨年秋の“AIR JAM 2012”で復活を遂げ、昨年6月、復活第1弾アルバム『ALL FOR THIS!』をリリースしたスカパンクの先駆者ケムリ。昨秋のツアーの直後から制作に入り、前作同様アメリカ・コロラド州のBLASTING ROOM STUDIOSで録音した、彼ら初のカヴァー・アルバムが本作だ。
各メンバーがやりたい曲を持ち寄り吟味した13曲は、キッス、エアロスミス、ポリスといったロック・クラシックスから、ケムリとも親交のあるスカコアの雄・レス・ザン・ジェイクやスカンキン・ピックル、そして意外なところでアイアン・メイデンやハノイ・ロックスなど、実にバラエティに富んだ選曲となっているが、そこは百戦錬磨の彼らだけに、どの曲も元々ホーンが入っていたと勘違いするくらい実にケムリらしいアレンジに仕上がっている。今後のツアーでも披露していく予定とのことなので、是非そちらも合わせて楽しんでほしい。