JUNGLE☆LIFE(以下JL)とは、主にバンドサウンド等を扱う音楽誌だと私は認知している。初めて手に取る方も、表紙にかわいいアイドルのグラビアが使われておらず、中身にも漫画や天気図、ましてや今晩のおかずのレシピも載ってはおらず、むさ苦しい一風変わった男子の写真が多いことやCDの写真などが点在することから、音楽誌だとは容易に想像できるであろう。そもそもJLの配布場所はバンドに何らかの接点がある場所が多いことから、読者諸兄の多くはバンド音楽ファンであろう。
その主にバンドものを扱うトップクラスの音楽誌JLに、何故VOCALOIDのCDのレビューが載るのであろうか? 確かな疑問と戸惑いを感じずにはいられないのではなかろうか。しかし、逆にこう考えてみては如何だろうか?「想像しているアキバ文化的なイメージの“VOCALOID”ではなく、音楽誌であるJLに載るに足りうる純粋に音楽的レベルの高い、全音楽ファン必聴の作品である」と。