ライブ会場と一部店舗限定販売。ツアーを続けてきたということもあり、爆発力のある演奏と言葉の一つ一つに確かな説得力を感じさせるボーカルには思わず引き込まれる瞬間がいくつもある。
ラストを飾る「ガールフレンド」の様に、叙情的なメロディーでしっかり聴かせるナンバーも。こういったテンポを抑えた楽曲も、すんなりとバンドの持ち味として提示できるあたりに、今後の更なる進化を感じたり。
決して前衛的なバンドではないかもしれない。普遍的なメロディと、歌うべきテーマを実直に歌い上げる。そんな“まっすぐ”でい続ける事は、この息が詰まる日常において時に諦めがちだ。それでもこのバンドだけは変わらず前を向いて走り続けて欲しいし、きっとそうあっていてくれるはずだ。エモーショナルな一面と歌心、そしていい意味でのこの男らしさは、Idlewildの諸作をも彷彿とさせる。