今月のおすすめリリース
BEFORE MY LIFE FAILS(以下BMLF)は不器用なバンドですが、本当に心からかっこいいと思って長い間一緒にやってきたバンドです。昨年シングルをリリースしてか ら、今回アルバム『ANIMUS』をリリースするまで1年もかかってしまいました。でもその理由は細部まで拘りぬいた本作を聴けば分かって頂けると思います。
ラウドと呼ばれるジャンルは正直飽和状態にありますが、BMLFは一線を画すレベルで楽曲を制作してきました。技術は進歩して作曲も録音も手軽になりましたが、そこに甘えないのがBMLF。機械任せの効率化を計る大企業を前者に例えるなら、BMLFは全て手作業でじっくり時間をかけて技術も曲も磨いていく町工場といったところでしょうか。
これが売れなきゃ俺の耳が腐ったか、日本がもう駄目かどっちかだと思います。
京都発のmol-74のミニアルバム『まるで幻の月をみていたような』が11/25にリリースされます。
バンド名は「モルカルマイナスナナジュウヨン」と読みます。略して、モルカルです。
聴いた瞬間に耳を奪われるであろう、ボーカル武市の透き通るようなファルセット・ヴォイスを軸に、美しく繊細なサウンド・スケープを描く、じわじわ系癒しバンドです。
イライラしたとき、疲れているとき、夜寝れないときに聞くと効果は絶大なのです。
2016/1/16@心斎橋Pangeaと2016/1/30@渋谷O-nestにて、ワンマンライブがあります。
ぜひ、マイナスイオンを浴びにいらしてください♪
2005年11月23日『25コ目の染色体』でメジャーデビュー。そこからもう10年ですって。その10年の感謝と、次の10年への大切な一歩となる3曲が届きました。
2005年のデビュー当時、私は高2。元々宇多田ヒカルが大好きで、ディーヴァみたいなのを探しては聴き漁っていた私にとって、初めてちゃんと邦ロックなるジャンルと触れ合うきっかけを与えてくれたアーティスト。今でこそ会社でロックキッズといえば、で代名詞みたいになっている私ですが、それもこれもこのアーティストと出会えたから。そこから10年たって、まさか自分が宣伝するようになるなんて。あのころの私に教えてあげたいね。
リリースの度にエモくなるんですが、今作は何だかそんな10年を振り返りたくなるような歌詞が満載。いつだって、RADWIMPSの曲と共に歩んできたんだなぁ。あなたもRADWIMPSの新曲と共に、この10年を振り返ってみてはいかがですか?
ex-SORRY FOR A FROGのBa./Vo.Mar-T氏を中心に結成された3ピースメロディックパンクバンド「STARVINGMAN」。正直ここ数年、所謂メロディック「パンク」といわれるものに食傷気味となっていた中、なんとも胸のつっかえが取れる様なそんなバンドを彼らは始動させた。
どこまでも人懐こくポップ且つメロディアスなサウンドで節操無く突き進む展開の中に、日本語詞、英語詞を巧みに織り交ぜながら現在2015年の我々が置かれている状況、環境、焦燥をなんとも痛快に謡い上げてくれてるでないか!
青い空で笑い合うのもいいけど、僕らは過去を振り返り、足下を見て、その先を見ることを気づかせてくれる「メロディック」であり「ハードコア」でありなにより「パンク」な1枚だ!
気づかぬフリして過ごすことが
無難だって思うかもしれないけど
続いてんだぜ 続いてんだぜ
今も 今も
福岡県久留米市在住の4人組が前作より成長の証となる大粒な3曲を完成してくれました。
あの場所で制作したからこそ出来る純粋無垢な空気感をぎっしりと詰め込んだ甘酸っぱいくらい真っ直ぐな楽曲。
きっと今の時代の青春パンクとはこういうことなんだろうな。一時期あんなにいた青春パンクバンドはどこにいっちゃったんだろう。
でも、またきっとこういう作品がきっかけで増えていくような気がする。そんな可能性を感じる作品です。
One & Onlyという言葉が実に良くあてはまるロックバンド、それがS.H.Eだ。オルタナ、エモロック、パワーポップを軸に「ワイルドさの中に緻密さを感じるKazukiのDr.」「グル―ヴィーで非常に的を得たラインを奏でるKazuumiのBa.」「中低域をもカバーするガシッとしたYucciのG.」「飛び道具のようなリフを醸し出しバッキングとリードの間を地道に縫うSeijiの3rd.G.」「リードでありながら3rdギターとせめぎ合い、単なる高音パートに留まらない予測不可能なはじけたRyosukeのG.」そして「日本語詞で邦楽的メロディーを歌いながらも、どこか洋楽的な雰囲気を感じる、Yucciの中域ふくよかなVo.」。揃うべくして揃った最強の偶発性から生まれたのが本作であり、タイアップ曲である一曲目を始め「捨て曲なし」の自信作だ。既に全国レベルの音楽フェスやメディアにも露出している彼らの可能性は、今後も計り知れない。洗練されたPVも是非堪能してほしいところ。
「想像を遥かに超える100億$のプレミアムメロディー!」をキャッチコピーに、国内外問わず数々の有名アーティストとの共演を果たしてきたUMBERBROWNが、ついに11/18に晴れてニューアルバム『GRACE』をリリースする事になった。
今作は、キラキラとした爽快なサウンドに、洗練された表現力豊かなToshi(G.)のギターソロ、そして、SO(Vo.)の歌うポップなメロディーは、聴く者全てを無意識に躍り出させるだろう。
そんな高い演奏力と心を躍らせるサウンドは、彼らにしか創り出せないプレミアムメロディーであり、聴者へ想像を遥かに超える感動を与えるだろう。
個人的に彼らを知ってわりと長い方だと思うのですがね、個性派なのは昔から。根元にある音楽ルーツが色々マニアックで混ぜこぜ、正体不明感バツグン! でね。しかしながら~同業者から見てさらにやっかいな強みは、このバンドって武器を増やすのが上手いのね。各メンバーの声の使い方を見つけては幅を広げ、歌詞の遊び方を見つけては幅を広げ、結果このバンドにしか成し得ない個性を増していく、みたいな。
で、やはり今作もそういう広がりを感じたのですけどね。まずタチ悪いことに、このバンドいよいよ今作で「ライブバンド」スキルを完璧に固めてきたな! と。序盤からの怒涛のテンション上げ楽曲、これやられたらフロアのスタミナ即死だなと。こわいなと。しかしその反面、肩の力の抜き方も増してるわけです。テキトーな歌が本当にテキトー!(ほめてる)。いやーこのバンドはいつも最新が真骨頂、とつくづく感じます。その点、ぜひこの最新作でお確かめを。
野生だけじゃアホ、知性だけじゃヤボ、野生と知性をあわせ持つものに憧れる。それが人のサガというもの!
ヤセイコレクティブは持っています。YMO、Special Others、SAKEROCK、Buffalo Daughter、Ovall etc…、レジェンド達が持っている野生と知性を!
エモーショナルなボコーダー、半歩先行くポップセンス、無限に踊りたくなる変幻リズム…。
新曲『radiotooth』にライブ音源4曲を加えた全5曲。ライブでのキレッキレのプレイも素晴らしい! とにかく最高ですのでぜひ聴いてください!
長く続いているバンドには尊厳のようなものを感じることがあります。それはたぶん右へ行ったり左へ行ったり、上がったり下りたりの時間の中である種の辛抱をしながら今にたどりついているからではないでしょうか。
CURIOが結成20周年を飾る作品を3部作でリリースすると聞いたとき、未来に向かう彼らが歓びとともに過去に抱えた孤独や苦悩などを見つめ直そうとしているのではないかと思いました。
第1弾の『LIFETIME???』はまさにメンバーそれぞれの人生観がにじみ出た作品です。見事な音のふくらみが明日への勇気を与えてくれます。何かに迷うことがあれば今後も僕はこれを聴くつもりです。もちろん今後リリースされる第2弾、第3弾とともに…