今月のおすすめリリース
フィリピン・マニラからのやばいブツ! 自国のトリップ・ホップ、エクスペリメンタル・シーンを牽引し、DJ Krush、D-Styles、Daedelus、The Gaslamp Killerらとの共演実績も。早耳のヘッズからは既に一目置かれていたCaliph8 (カリフ8) が遂に日本デビュー・アルバムをドロップ! (リリースを手掛けたのは静岡のO-RICH LABEL!)
PAPA U-Gee氏をして「こんなにかっこいい職人がフィリピンにいるのか! と。彼のプレイは、音と指使いに釘付けになります。とにかくかっこいい。こんな達人が友達だっていうのは誇りです」。とまで言わしめたセンスは、ニンジャ・チューン、ロウ・エンド・セオリーあたりにピンとくるビート・ラヴァーにとってはどストライク!
勿論、なんとなく辺境音楽が好きな人も是非。って、つまりは質が高いというコトですね!
DIAWOLFの記念すべきデビュー作となる『Rebellion』。バンドキャリア10年を超える2人が始めたプロジェクトとあって、新人でありながらそのクオリティーは非常に高いものとなっている。
また、本作をリリースもしていない状態で主催ライブを行った彼ら。おそらくフロアのファンたちには戸惑いがあったであろうが、そんなものは徐々に消えていきフロアは自然と熱い熱気に包まれた。
とにかくライブ映えする楽曲ばかりなのである。激しく重い音の中でも、Vo.SHOWの歌声を際立たせるキャッチ―なメロディラインも見逃せない魅力である。
ハードなメタル調の曲から、クラブミュージック調の曲など、まさに“心の底から渇望するような音”を求め始まった本プロジェクトを表現する1枚となっている。敏感に新しいものに反応し、ワールドワイドな視点の鋭さを追及していく彼らの今後からまだまだ目が離せない。
今作『2011ep』は全体的に馴染みやすいどこか懐かしいメロディーに新しいサウンドが載せられた一枚となっています。
1曲目の「光と言葉」ではとても“POP”な、前作にはないアプローチのアップテンポな仕上がりになっている。
2曲目の「もういいよ」ではアグレッシブに、3曲目の「トランスフォーム」では切なさを強調し、ナカノの懐こい声が沁みる。
4曲目の「ふれたい光」は楽曲全体に温かみのある一曲となっている。5曲目のTAMTAMのカバー「Quiet Town」ではEmeraldの“しなやかさ”、“丁寧さ”が色濃く出た仕上がりとなっています。一度聞いていただくと、生活の一部になる一枚と私は感じています。
ジャンルを問わず、心の底から“これは良い!”と思える作品ってなかなか出会えるものではない。YouTubeで1曲聴いて気になったけど、作品全体はそうでもなかった、なーんてこともザラ。そこでこのニューカマーだ。突如地球に現れた2体の宇宙海賊チーム、その名もMOTHBALL。この触れ込みに胡散臭さを感じたあなた、それ正常。だけど、先行で配信されている「Fly Away」のMVを観たらきっと考えを改めるはず。ピアノを基調としたパワーポップ~パンクサウンドにキャッチーなメロディ。言葉にするとありきたりだけど、この魅力に抗えるロックリスナーがどこにいようか。しかも、この曲以外にも質の高いメロディがこの初作にはズラリ。BEN FOLDS、WEEZER、Fountains of Wayne、BEAT CRUSADERS、BLINK182…この中にひとつでもあなたの好きなバンドがあるのなら確実に買いだ。情報に溢れた今の時代に、何の前触れもなく現れたこの2人組に戸惑う人も多いかもしれない。だけど、彼らの登場は間違いなく事件である。
やれ、草食系だとか、絶食系だとか、マイルドヤンキーだとか、意識高い系だとか。そんなステレオタイプでむやみやたらに若者をカテゴライズしたところで、実際のところリコチェットマイガールな若者が大多数であり、彼らが声を発しないからこそ、リコチェットマイガールは支持を得るのではないであろうか。
日常をそつなくこなしながら、友達もそれなりにいて、セックスもする。有り余る時間を無駄遣いしながら、本人以外にとってはどうでも良いような些細な出来事や、あの娘のことについて想いをめぐらせている。夜に浮かんでは、朝には何も残らないような、そんなことが一番大事なことだと信じている。
リコチェットマイガールは、昔も今も変わらない若者の心情をこの時代の温度感で代弁しているのである。心配しなくても、若者の悩み離れは今のところないようだ。