今月のおすすめリリース
この作品に出会ってから何回も繰り返し聴いてきたが飽きがこない。ギター・ベース・ドラム・ボーカルの4人で、ギターを重ね録りしているくらいのシンプルな編成だが、長尺ながらもよく練られた楽曲はオリエンタルなフレーズも織り交ぜて視覚的なイメージを喚起させるし、積み重ねた経験を感じさせる演奏はテクをひけらかすわけでもなく渋さもありつつ、淡々とエモーショナルな熱を持っている。当時でも少数派な英語詞のロックだが単なる洋楽の影響下ではなく和物特有の情緒と、何よりバンド独特の筆舌にし難いサムシングがある。
地元福島県郡山市で74年に開催された日本最大のロックフェス・ワンステップフェスティバルにも出演した当バンドはその実力から他県や都内のフェス等にも多数出演。しかし後世の今、ネット上にもその記録がほぼ残っていないのはあまりにも不遇。77年に自主制作した唯一のLPをこのたびCD再発。今、再び聴かれるべき名盤だ。
KOGAレーベルの後輩、SpecialThanks、ketchup mania、BERRY ROLL等、歴代の人気バンドに影響を与えた元祖ガールズヴォーカルスカパンクバンド、MIX MARKETが更にダンサブルに、ニューウェイブにミックスドアップし、古巣KOGA RECORDSに復帰決定!
日本のロックバンドでは彼らしか成しえていない中国4大フェス(MIDI、ZEBRA、MODERN SKY、STRAWBERRY)に全て出演するという近年の中国での輝かしい活動実績に裏付けされた独自の音楽性、かつフレキシブルな思考に基づいたサウンドの探求も忘れない2013年型MIX MARKETの完全自主で制作した6曲入り限定ミニアルバム。
こんなにハッピービートなのにナイスな1000円! 今作品も台湾、中国にてリリース予定。復帰作リリースの7月までコレ聴いて踊って待っててね!
2009年に活動を開始した、太鼓、三味線、箏、尺八、篠笛、鳴り物という和楽器奏者で構成される8人組オーケストラの5枚目のアルバム。メンバーが、一曲ずつ持ち寄り完成しました。
「和楽器を、もっとわかりやすく、かっこよく、シンプルに!」をテーマに、現代に響く音を創りあげています。「桜小道」は、奈良県吉野町の桜応援ソング。優しいメロディが春を呼ぶよう。時にロックに、時に情緒豊かに、感情の起伏が赤裸々に迫ってきます。篠笛・尺八・三味線が歌い、箏が囁き、太鼓が叫ぶ。言葉以上に表情豊かです。
和楽器だから懐かしいということはなく、和楽器だからこそ、日本人の持つ奥に秘めた強さを表現。「音楽には、国境はないが国籍はある」という言葉の通り、これまで世界遺産フランス・モンサンミッシェル、クロアチア・ドゥブロヴニクなどで演奏を行い、日本の音を発信しています。和楽器に触れたことがない方にこそ、聴いていただきたい一枚です。
maximum10が、所属6バンド+特に関わりの深い20バンドに声をかけて、全新曲のコンピを3/20に発売!! 一切、形容・分類無用の10年代の2枚組NEWバイブル!! 参加バンドは↓
FACT、MY LAST DECEMBER、nano sound museum、CLEAVE、SECRET 7 LINE、THE GAME SHOP、COUNTLOST、SNORT、Give Life、ENDER、Sleeping In My Memory、BEFORE MY LIFE FAILS、POP DISASTER、DRIVE FAR、sfpr、FAKE FACE、FIVE NEW OLD、LOST、Vibedred、NEW BREED、EACH OF THE DAYS、80KIDZ、waterweed、MY FIRST STORY、Nothing To Declare、S.M.N.
テレフォンズに出会ったのは2007年1stミニアルバム『We are the handclaps ep.』が出た頃ですが(古参ドヤッ)、その頃はライブで“I am DISCO!!!”なんて言ってもそれに応えてくれるのは数人いるかいないかくらいの感じでした。そこからあれよあれよとお客さんは増え、いまでは数万人が“DISCO!!!”と叫ぶようになったわけです。
あれから約7年、いまだに彼らがしつこく“DISCO!!!”を言っているなんて思わなかったし、当時は「大好きだけど、そのうち飽きちゃうかもしれないなぁ…」なんて実はどこかで思っていたものですが(失礼)…ぜーーーーんぜんそんなことなかったですね。私が初めて今作を聴いたとき、すぐさま制作担当に「超いいアルバムですね!!」と大興奮のメールをしてしまうくらい、「あぁ、テレフォンズ最高だなぁ。大好きだなぁ」とあらためて思える素敵なアルバムです。これからもずっと、きっと、テレフォンズが大好きなんだろうなぁ。今作を聴きながら、この上なくハッピーな気持ちでこのレビューを書いています!
昨年12月2日に下北沢ERAで行われた、BALLOONS、MIRROR、3cmtourによる伝説のイベント“構想の死角”。チケットは瞬く間にソールドアウトとなったこの夜の模様がDVDとなってリリース! なんと言っても3cmtourがまさかのリユニオンということで、自分を含めこの日を心待ちにしていた人にとっては忘れられない一夜となったはず。
本作では数々の独創的かつ洗練された映像作品を多く手掛ける“I was a Ballerina co.,ltd.”が撮影を担当し、躍動的なカット割りと、アナログ感溢れる8mmフィルムの質感で3組の熱いステージングを見事に凝縮。息を呑む映像美はさながらショート・フィルムを観ているかのような感覚です。
3cmtourの肉体的サウンドに狂喜し、MIRRORのテクに酔いしれ、BALLOONSのウタゴコロに溺れる。完全に必見。
2010年の超名作1stアルバム『This Night Is Still Young』リリース以降もDJ、ラッパーとして精力的に活動する“やけのはら”、遂に待望のニューアルバム『SUNNY NEW LIFE』を3/20にリリース!
ライブでお馴染みの「BLOW IN THE WIND」(VIDEOTAPE MUSICとの共作、ceroの高城晶平がVo.で参加)や「HELTER-SKELTER」はもちろん、DORIAN、キセルや平賀さち枝らが参加した楽曲、さらにはBETA PANAMA、MC.sirafu、ATOM、LUVRAW、遠藤里美など錚々たる面々とともに、まさに捨て曲なし! 充実の内容となる2年半振りの2ndアルバム『SUNNY NEW LIFE』が遂に完成です!
個性(unique)を持ち寄ってギターを弾く(stroke)から由来してuniqueなstroke、略してUNIST(ユニスト)として活動しているシンガーソングライターの男性3人組ハーモニーユニットがこの春、ニューシングル『ONE DAY』をリリースする。
表題曲の「ONE DAY」は“もっと明るく自由な明日へ、駆け抜けよう”という、ポジティブなメッセージを持った元気ソング。
歌詞の中で綴られている“365の坂道だって限界振り切って駆け抜けてく”というフレーズからも伝わってくる、精神的にも肉体的にも前向きなエナジーを持った曲。
ライブにも定評があり全国各地で公演しているので、詳しい日程等はHP(http://www.unist55.com/)をぜひチェックしてみてね!
唯一無二の存在感を放つ詩人、三代目魚武濱田成夫がロックレジェンド達と結成したバンド、BAND俺屋。今年1月にデビューアルバムをリリースしたばかりにも関わらず、間髪入れずに2ndアルバムをリリースした。
楽曲の振り幅もさることながら、とにかくそのメッセージ性が色濃く表れたアルバムとなっている。「メッセージ性の強いアーティスト」というふれこみをよく目にするがこのBAND俺屋以上のアーティストはまず存在しないはずである。特に3曲目に収録されている「本当の少年を見たことがあるのだろうか」はアルバムのタイトルにも引用されている通り、大人になって忘れかけていた、失ってしまっていた何かに気付かせてくれるはずである。間違いなく今のつまらない日常に、衝撃と彩りを与えてくれるそんなアルバムである。
本来ロックとはこういう何かを揺さぶるものであるべきなのだろう。
前作から1年、ミッチーこと及川光博のバンド名義の第2弾アルバムが完成。テレビドラマでの役柄「織田信長」っぷりが話題のミッチー。俳優面があるからこそ作り得たこのミッチーワールドはミュージカル性の高いポップス作品に仕上がった。
アルバムのサウンド面を支えるTHE FANTASTIXは、「超」がつくメジャーアーティストのツアーメンバーとしても忙しい日々を送る凄腕メンバーたち。3月後半から始まる全国ツアーでもこのメンバーがミッチーを支える。
ゴシックホラーをコンセプトに繰り広げられた今作にはロマンティック、ファンタジー、スリリングでファンキーな曲を満載して、当初「CD」パッケージオンリーで発売する。現在進行形の及川光博を伝える作品。
いざ、参らん、狂喜乱舞の全国ツアーへ。