音楽メディア・フリーマガジン

今月のリリース Vol:174

今月のおすすめリリース

はじまり

Artist : ThreeQuestions x toitoitoi

誰にだって、変わりたいと思う瞬間、何か新しい事をしようとする瞬間があると思います。じっとしているだけじゃ何も変わらないし、自分から行動しないと広がらない。誰かに何かを伝えようとする時、それが“はじまり”だと思います。
出会うべくして出会った、ThreeQuestions(スリークエスチョンズ)とtoitoitoi(トイトイトイ)が、素晴らしい出会いを大切に、共に世界を広げて行こうと、このスプリットアルバムが生まれました。
“はじまりを告げる”ように優しく響き渡る歌声に、様々な音が美しく織り重なるtoitoitoiに対し、どこか不安ながらも前向きな言葉と、叙情的な 音が特徴なポエトリーリーディングバンドThreeQuestions。そんな2つのバンドの音が織り成す、1つの物語が完成。2つの音が混ざり合い、聴 き手を幻想的な世界へ導く。ジャケットも手に取って、是非見てください。このCDが、あなたの”はじまり”のきっかけになれば。

レビュー執筆者:岩田 翔大“Sho→ta” イベント企画・制作 / 寝屋川VINTAGE ブッキング / マネージメント業務。主催イベント“NOSIDE”を定期的に開催。次世代の幅広いシーンと絡み活動中。甘いものと緑色とラグビーが好き。

SHOCKING LOUD VOICE

Artist : DAZZLE VISION

2010年より現メンバーで始動したDAZZLE VISION。彼らのライブは「激しく」「切なく」会場を一体にして、音と振動がステージを疾走する。
今回の作品は、彼らのライブのセットリストをイメージして創りあげたアルバムであり、この一枚でDAZZLE VISIONのイメージをつかめることと思います。
タイトルの『SHOCKING LOUD VOICE』は、一昨年のアメリカ公演時の雑誌インタビューにて評された言葉そのものです。
通常のクリーンボイスでは、哭き系R&B的な抒情性のある声質であるにもかかわらず、突如デス系シャウトで表現されれば確かにショッキングなんだろうと、私自身も妙に納得した事を覚えています。
彼らの魅力は何よりもライブ。じっくり観るのもOK! ガンガン動くのもOK!
まずは、4/30の渋谷RUIDO K2で、是非ダズルビジョンを体感してください。

レビュー執筆者:小島健一(株式会社なぞ代表取締役) 中途半端な関わり方はしない徹底主義。でっかいゴールを目指している強力な才能を応援します。

ALOHA

Artist : 平井 大

「優しさ」「調和」「思いやり」「謙虚さ」「忍耐力」
これらのキーワードを詰め込んだ相言葉こそ、今回のアルバムタイトルでもある『ALOHA』なのです。
このアルバムを聴き終えた後、いつの間にかどこかへ置き忘れてきてしまった気持ちをふと取り戻したような、そんな感覚を覚えます。
甘酸っぱいラブソング、夏にぴったりなフレッシュソング、背中を押してくれる応援ソングなど凝縮された1枚なので、何だかお得感もたっぷりです。
ちなみに私は12曲目の「Last September」が最強に好きです。
9月がきたら、この楽曲を聴きながら1人感傷にひたると決めております。
皆さんにもぜひ聴いてみていただきたいです!

レビュー執筆者:ラストラム 宇津木綾 22歳鮮度抜群のプロモーターです。先日ようやく免許を取りました。免許証の写真は寝起きのカバにしか見えませんでした。

THE BEST GUILD

Artist : ギルド

2010年の1stフルアルバム発売から異例の早さでのベストアルバムをリリース。全作オリコンインディーズチャート1位を獲得した春夏秋冬連続リリース シングルや、新たに新曲を加えた全13曲を収録。ライブの定番曲でもある「ウソじゃない」、「Burning Love」は1度聴けば自然と口ずさむこと間違い無し!! (「ウソじゃない」のPVにはゴールデンボンバーの喜矢武 豊が友情出演)
また、2012年のギルドは“GOGOイヤー!”と題し、“CD1タイトルセールス5500枚以上”、“ライブ総動員5500人”、“ライブで46都道 府県へGOGO”、以上が達成できないと“事務所解雇!!”。達成すれば“沖縄ライブ&FC旅行”企画を開催! 東名阪ワンマンライブも決まり、GOGOの勢いで爆進中! 更に、dwango.jpより、着うたフル10円配信を5/1からの5日間、ゴールデンウィーク限定で決定!
ますます目が離せなくなったギルド。騙しはしませんが、騙されたと思って楽曲を聴いてみて下さい。

レビュー執筆者:株式会社ユークリッド・アーティスト アシスタントマネージャー 大竹 希欣 毎月行っているギルドのニコニコ生放送「ウソじゃない」も見てほしい。彼らの感性や何故ライブうけするのかが分かる番組! 大人気即興劇にも注目!! http://www.nicovideo.jp/

Dance in the clover

Artist : ill hiss clover

2010年に開催された、第1回タワレコオーディション“Knockin’on Tower’s Door”にて、エントリー総数1000組以上の中から、3位に選ばれたill hiss clover(アイル・ヒス・クローバー)の1stミニアルバム!!
初期のTAHITI 80、Phoenixなどのフレンチ・ロック・テイストを匂わせる、流麗なメロディライン、タイトかつソリッドなギターサウンド、ブラックフィーリング溢 れるリズム隊のグルーヴに、絶妙なエレクトロ・エッセンスが配分された斬新なリードトラックM-1「MATSURI」や、限りない切なさと美しさが込めら れたM-3「sleepy bell」。
また、軽快なリズムの上を、とびきりキャッチーなメロディが躍るカラフルポップなM-5「couple scale」など、“フレンチ・ロック”דエレクトロ・ポップ”=新感覚ギターロック!? というコンセプトのもと創られた、挑戦的な本作を是非聴いてくださいっ!!

レビュー執筆者:三谷 俊介 タワーレコード株式会社。

Swim Against The Current

Artist : STIR UP SHIT & VULCHER

OLD SCHOOL HARDCOREをベースに、勢いあるライブパフォーマンスとスピィーディーかつメタリックな楽曲でフロアを虜にする大阪のSTIR UP SHIT。90’S NEW SCHOOL HARDCOREの洗練されたメタリックなリフと、哀愁漂うツインリードギターが唸るようなボーカルの叫びと絡み合い、壮大な世界観を生みだす横浜 VULCHERの両バンドによるスプリットアルバムが遂に完成。巷であふれるヘビィサウンドとは一線を画し、泥臭く自分たちの好きな音を貫き続ける男たち が互いの信念を寄せ合い作り出した入魂の一作となっています!
今作は両バンドの持ち味を濃縮したストロングかつメタリックな楽曲が1曲目からノンストップで聴く人の耳を打ち抜きます! 他のスプリットと違った遊び心も取り入れ、互いの曲をボーカル同士が詩と歌を交わし合った交換曲も収録。両バンドの魂の叫びをその耳で感じてください!

レビュー執筆者:Yuichiro Ueno Forbidden Garden Recレーベル代表兼VULCHERのギター担当。

Howling e.p.

Artist : THREE CHORD

2枚目の全国発売となる今作。前回の『Loser』のような未熟さや荒々しさはなく、バンド名の由来である造語「三様の感情」を具現化したようなミニアルバムである。拙いながらも感情を繰り出すボーカルとギター、激しくも繊細なベース、すべての音をまとめ突き抜けるようなドラム。ラブソングというにはどこか退廃的で暗鬱な歌詞の表題作「Howling」は耳に残るメロディと演奏でライブでも人気の1曲。その他大勢を皮肉りながら、アップテンポで奏でられる「Recall」「Gray」「Collar」はダウナーな歌詩と激しくぶつかりあう演奏でTHREE CHORDの十八番ともいうべき楽曲に仕上がっている。また、5曲目には根強い人気を誇るファン必聴のあの曲が収録されている。まだまだ知名度が低いバンドではあるものの、前作がタワーレコード新宿店で面出しされ、自主企画イベントを老舗のライブハウスである下北沢SHELTERや新宿LOFTで行なうなど、今最も注目すべきバンドである。

レビュー執筆者:金子翼 ESPミュージカルアカデミー音楽ライター科を卒業後、フリーライター、イベンターとして活動し、バンドの紙資料なども手がける。音楽はもちろんのこと、パンダ好きとしても一部で有名である。

マロのさんぽ

Artist : ショピン

元SAKEROCKの田中馨とヒネモスのタカハシペチカ、コケストラの野々歩、そして昨年に加入した元Good Dog Happy Menの内田武瑠から成る音楽集団のショピンが、ニューシングル『マロのさんぽ』を5/23にリリースします。
ミニアルバム『春のソノタ』以来、約1年ぶりとなる今回の新作。「マロのさんぽ」はNHKの人気アニメ「おじゃる丸」の新エンディングテーマで、アコースティック楽器を中心に手作りの楽器や玩具などの楽しげな音を盛り込んだ楽曲。シングルには同曲のフルヴァージョンとTVヴァージョン、カラオケに加え、アニメの声優である西村ちなみ(おじゃる丸役)、渕崎ゆり子(カズマ役)、佐藤なる美(電ボ役)が歌った声優ヴァージョンも収録。この楽曲は4月からスタートした「おじゃる丸」第15シリーズからオンエアされております。

レビュー執筆者:森 暁王 (株)スペースシャワーネットワーク 宣伝担当。北海道上川郡士別市生まれ。ロックをこよなく愛する33歳、独身。

MUSIC

Artist : 清 竜人

清 竜人、一大エンターテインメント作品が完成! 内容は「おどれどつきまわしたろか」、「りゅうじんのエッチ♡ ~ぼくのばちあたりな妄想劇~」など、楽曲タイトルだけを見てもこれまでの“シンガーソングライター”のイメージをひっくり返す作品となりました。参加キャスト陣には女優・多部未華子、堀江由衣をはじめとする人気女性声優、5カ国の外国人、さらには生後1カ月の赤ちゃんや老人といった過去最大級のラインナップとなり、清 竜人と繰り広げるユーモア溢れるミュージカルテイストの楽曲達がめじろ押し! 構想期間に2年を費やして制作された、新しいエンターテインメントをご堪能下さい。
ちなみに初回限定盤にはDVDが付いており、オーディエンスの度肝を抜いた“EMI ROCKS 2012”の驚愕パフォーマンスが完全収録!! 見れなかった人は要チェック。思わず部屋に飾りたくなる? 「ぐにゃあ…」としたジャケットにも注目です。誰も予想できなかった清 竜人の新しい姿がここに。全10曲収録。清 竜人、十変化。

レビュー執筆者:EMIミュージック・ジャパン 寺田佳輔 邦楽宣伝部のデスクを担当する残念な22歳。温泉とインターネットが好きです。オリジナル音源を作って、自社の新人発掘部署に送ろうと計画中。

BLUE HEART

Artist : カジヒデキ

“ミスター・スウェーデン”“永遠のブルー・ボーイ”“カジくん”様々な愛称で親しまれる奇跡のアラフォー・ミュージシャン、カジヒデキ!  この春、自主レーベル【BLUE BOYS CLUB】を設立、アルバム『BLUE HEART』をリリースします。ネオ・アコースティックの旗の下、POP! ROCK! SKA! が天然色に咲き乱れた超カラフルな作品になりました。
リディムサウンターとの活動やロックイベントへの積極的な参加等、近年の活動で得た“爆発力”も散りばめられているので、個人的にはバンドマンや野郎にこそ聴いて欲しい。
POPとPUNKの“表裏一体”感に気付いてしまったら…もうカジ・ミュージックの虜♪ 夏には<BLUE HEART TOUR>も開催! ソロ・デビュー16年目も新しく爽やかに前進し続けます…青いハートで。

レビュー執筆者:清水音泉 田口真丈(独身) コンサートプロモーター。カジのツアー制作も手がける。 7/13(金)福岡BEAT STATION、7/15(日)心斎橋Music Club JANUS、7/16(祝)名古屋クラブクアトロ、7/20(金)渋谷クラブクアトロ

露のロータス

Artist : amber gris

JUNGLE☆LIFEの読者のみなさん、こんにちは。音楽ライターの荒川と申します。おそらく読者の中にヴィジュアル系というジャンルに興味のある方はあまりいないと思うのですが、今や日本文化と認識されるようになっているV系。
まあ、そんなV系という名称が生まれる前から、メイクをしているバンドのやっている音楽がとても好きでLUNA SEAを始め数多くのバンドと仕事をやってきました。もうあの頃から20年くらい経ってしまいましたが、現在も私はメイクをしているバンドの音楽が好きで、そんな彼らを応援しています。
その中でもV系育ちで、V系を愛してやまないのがこのamber grisです。凄く真面目な5人組です。今回紹介する『露のロータス』という2曲入りのシングルで自分達の音楽を作り、アートブックCDという特殊な形態で世界観を表現しています。私がオススメしますので間違いないと思います。

レビュー執筆者:荒川れいこ 音楽ライターでLUNA SEAのライナーノーツ、ラルク本『is』執筆。現在はzoisiteというマネージメント、デザイン会社代表。

Against The Odds

Artist : LOYAL TO THE GRAVE

98年の結成以来、国内のハードコア~メタルコアへの流れを築き上げ、常に最先端系のモッシュコア・サウンドでシーンをリードしてきた、東京のLOYAL TO THE GRAVEがアメリカ大手ハードコア・レーベルEULOGYと契約を果たし世界リリースとなる待望ニューアルバムが遂に完成!!
幾多ものメンバーチェンジを経て、よりパワフルにビルドアップされたそのサウンドは重圧的なダウンチューニングと、ユニゾンによる切れ味の鋭いブレイクダウンを武器に、徹底的にモッシュ・パートに重点をおき、“HATEBREED以降のモッシュコア”の日本代表ともいえる。
本国ではもちろん、日本国内でも絶大の知名度と人気をほこるTHE ACACIA STRAINのVincentとFIRST BLOODのCarlがゲスト・ヴォーカルで参加し、BETWEEN THE BURIED AND ME、HE IS LEGEND、A SKYLIT DRIVEの作品を手がけたJamie Kingがミックスを担当!!

レビュー執筆者:YOYO-T (BOWL HEAD inc.) 東京を中心に活動するハードコア・レーベルBOWL HEAD inc.のオーナー。国内外問わず良質なバンドをリリースしている。

続くロンド ーズータンズ・ベストアルバムー

Artist : ズータンズ

印象的なピアノの旋律と、安定感あるリズムセクション。じん(Vo.)のしなやかで伸びのある歌声に、日常をさりげなく表現する等身大の歌詞世界。“微炭酸系ピアノロックバンド”・ズータンズは5月をもって解散します。
K-MIX(静岡FM)年間チャート1位を獲得した代表曲「カウボーイ」やヒガシマル醤油のCM曲となった「ムージック」など、弾けるようなピアノポップナンバーがぎっしり詰まったファン垂涎のアルバム。
“なぜ? 彼等は微炭酸系ピアノロックと言われたのか?”の明確な答えと、ミュージシャンとしてのはっきりとした成長の過程を再確認出来る作品。
新録音の新曲や未発表スタジオLIVE音源などを収録した5年間の軌跡。

レビュー執筆者:ミウラ ズータンズマネージャー。

MELODIES

Artist : ラムジ

ラムジは東方神起が歌う「どうして君を好きになったんだろう?」で2008年日本レコード大賞優秀作品賞作詞部門を受賞しているなど、作家としても活躍する2人組ユニット。
今年の3/14に発売された東方神起のシングル曲「STILL」も作家・アレンジをメンバーの井上が担当し、ラムジとしてもNHK BSプレミアムにて放送されていた日韓共同制作ドラマ「赤と黒」の主題歌「好きだから」が主要着うた(R)サイトで連日1位を記録。
そんなヒット曲「好きだから」を収録したオリジナルアルバムが遂にリリースされました。
泣きたい方には必聴の1枚です。

レビュー執筆者:エイベックス 宣伝 木村恵美子 スカパラ、So many tears、TOKYO NO.1 SOUL SET、LOW IQ 01他、良質な音楽好き。LOW IQ 01の最新DVD『MASTEROAD2』はマジで必見です。 エイベックス 宣伝 木村恵美子 スカパラ、So many tears、TOKYO NO.1 SOUL SET、LOW IQ 01他、良質な音楽好き。LOW IQ 01の最新DVD『MASTEROAD2』はマジで必見です。

Artist : 百々和宏

ボクは休みの日に部屋の窓を全開にして好きな音楽を聴きながらビールを呑むのが好きです。担当するMO'SOME TONEBENDER 百々和宏(Vo./G.)のソロアルバム『窓』が4/25に発売になりました!
普段から色々な時間を共有させてもらっている中で、百々流“こだわり”というのが、バンドとプライベートで存在します。その“こだわり”というか角がまったく見えないのが、ニューアルバム『窓』です。それは等身大の百々和宏の優しさと心の風景そのままなんだと感じます。
原田郁子さん(クラムボン)参加の「クラクラ」、「ながいおわかれ」、「ポテトフォーピープル」、中島みゆきさん「悪女」カヴァーなど、全開に空けた窓から眺める景色と、そこから吹く風を感じながら聴いて欲しい1枚です。
そして、百々和宏とテープエコーズとして『社会の窓』ツアーも5/18(金)@新宿風林会館ニュージャパンからスタートします。詳しくは、www.momokazuhiro.com

レビュー執筆者:株式会社パルコ 金子 悟 MO'SOME TONEBENDER/SISTER JET 担当。
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