音楽メディア・フリーマガジン

今月のリリース Vol:169

今月のおすすめリリース

新呼吸

Artist : Base Ball Bear

結成10年を迎えた、BBBの4.0thアルバムです。JUNGLE☆LIFEの 読者なら既に皆さんチェック頂いていると思いますが(と信じています)、このアルバムの“裏コンセプト”があることはご存知でしょうか。12個のトラックの中に、午前4時~29時(午前5時)の25時間が、誰もが経験した青春時代の1日が散りばめられています。
オススメは、M-2「ダビングデイズ」。こちら“7時の歌”とされています。頭のギターが気持ちイイし、けっこう音遊びしてくれている感じがまたGOODです。高校時代、毎日毎日同じことの繰り返し。朝起きて学校行って、終わったら遊んで。たまに部屋で勉強してみたら5分で飽きて、1人でコソコソ...。そんなことを「ダビングデイズ」というタイトルからふと思い出しました。まあ、そんな今も、学校が会社に変わり、部屋でなくお店に行くようになったくらいの変化しか...。おっと!! (笑)。それではドロン。

レビュー執筆者:EMIミュージック・ジャパン 奥原強 EMIにて邦楽プロモーターと代表取“乱”役を兼任。

ULTRA

Artist : bonobos

bonobos、結成10周年目の記念すべきニューアルバム!
シングル『Go Symphony!』で見せた管弦楽を大胆に取り入れたシンフォニックなアレンジを本作でも全編に渡り展開。壮大且つ緻密に構築されたサウンドにbonobosらしい温もり溢れる歌が融合する彼等の新境地。
ダブ/レゲエ、サンバ、カリプソ、エレクトロニカなど、様々な音楽を貪欲に吸収し続けて来たbonobosが、次に呑み込むのはチェンバーポップ! bonobosの音楽の屋台骨である、Ba.森本、Dr.辻の2人が生み出す、凶暴にうねるグルーヴに、力強く壮大に響き渡る管弦楽 が加わり、bonobosにしか生み出す事の出来ない唯一無二の音楽が完成。
10周年記念に相応しく、これまでの集大成であり、新たな第一歩でもある内容のアルバム。間違いなくbonobos結成以来の最高傑作です。

レビュー執筆者:森 暁王 (株)スペースシャワーネットワーク bonobos宣伝担当。北海道上川郡士別市生まれ。ロックをこよなく愛する33歳、独身。

THREE

Artist : DiSGUSTEENS

単独作品としては実に10年ぶり(涙)の世界に誇るジャパニーズポップパンク界の雄DiSGUSTEENSの3rdアルバムが遂に遂に完成しました!! これが時間の流れとは全く反比例したジャパニーズポップパンクの歴史で確実に刻み込まれる超名盤なんです!!
3コードを基盤にしつつ60’sポップフレーバーも存分に取り込みつつ激烈にロッキンさせた全14曲速連射!! 1曲1曲の完成度が本当にやばすぎる究極の1枚。
同時発売でこちらもポップパンクの教科書的1枚ながらも廃盤であった2ndアルバム『SONGS FOR SWINGIN LOSERS』に、ボーナストラックに7インチ『TEENS DIS GUS EP』を含みリマスターを施したリイシュー盤も出ます! 最高且つ最強の2枚が遂にお披露目~。本当にレーベルをやっていて良かった(笑)。

レビュー執筆者:I HATE SMOKE RECORDS 大澤 パンクレーベルI HATE SMOKE RECORDSを主宰。上記の他にも解散から15年経ったLIFE BALLの唯一のアルバム『STEP WISE』を丸々カバーしたトリビュート盤もリリースされまーす!

spy

Artist : [Champagne]

今回のメイン曲である「spy」はバラードです。過去のアルバムの中にもバラードが入っていて、結構、リスナーに支持されてます。普段は攻撃的なロックナンバーを奏でていますが、軸にあるメロディは、アコギで歌っても成り立つくらい素晴らしい。メロディはボーカルの川上洋平が作っているのですが、ライブ前とかに、楽屋で適当に歌っている未完の曲のメロディもなんだか気持ちいい。激しい曲になっても、バラードでもどっちでもいけちゃうなって、こっそり思っていたりします。
また、歌詞にはあまり執着ない洋平、本人は気づいていませんが、今回の歌詞、かなりグッときます。バラードにありがちなラブソングではないけど、サラリーマンを経験しながら、同時にバンド活動をしていた紆余曲折な人生から、ミュージシャンとして自我が目覚めたまさに今の歌だと思います。「spy」って10年前に原型があったみたいで、環境さえ整っていたら、大ヒットしたんじゃないかな。

レビュー執筆者:RX総長 千田一騎 RX-RECORDS主宰者。現場主義で、マネージメントからA&R、ディレクターをこなしているはずです。監督としてミュージックビデオも作っていたりします。

Tall dwarf

Artist : ONE BUCK TUNER

ロックン・ロール、パンク、メロディック・ハードコア、ガレージ。色々な音楽形態を表す言葉がある。ではワン・バック・テューナーのサウンドはと聞かれたら何と答えよう。ハッピー・ロックン・ロール。パッと思いついた言葉。チープだよね(苦笑)。しょせん言葉なんてそんなもの。大事なのは実際にアルバムを手にとって、プレイヤーから出てくる音を感じてくれる事。そして音源を気に入ってくれたらライヴを体験する事。それが全てだと信じてる。整理整頓のためにジャンル分けも必要だったりするんだろうけどね。良いよ。そんな事気にしなくて。気持ち良ければ全て良し。乱暴に聞こえるかもしれないけどしょせんロック・ミュージックなんだから。感じようよ。弾けちゃおうよ。See You All In The Pit!

レビュー執筆者:ジャック天野 義理と人情を大切にする昭和生まれの日本男児。The CLASHの近くで仕事がしたい!って単純な動機で音楽業界で仕事を始めて早何十年。現在は国籍を問わずヒリヒリさせてくれる音楽たちを全力応援中!

朝を開けだして、夜をとじるまて

Artist : YeYe

ジャングルライフ読者の皆さま、ごぶさたしております。以前はお面をかぶったおかしなバンドで大変お世話になりました。現在メンバーそれぞれ色々な活動を しておりますが、この度、私クボタマサヒコがBEAT CRUSADERS以前から運営していますキャプテンハウスというレーベルから、久々の新人アーティストのリリースが決定しました。YeYe(ィエィエ) という京都在住・22歳の学生ミュージシャンで、活動歴はまだ一年にも満たないのですが、まぁ僕が言うのも何なんですが、天才です。初めて彼女の曲を聴い た時、なんでこの歳でこんなコード使いの曲が書けるんだと驚き、話を聞いてみれば大体どの楽器も演奏出来ると。もはや出る幕なしです。それに加え、 YeYeという存在自体のキャラクターや意志もまたひじょうに個性的で面白いのです。その辺は12/19にアルバムがリリースされてから、徐々に明らかに なっていくかと思われます。いそうでいないひとりユニットYeYe、以降お見知りおきを。www.YeYe.me

レビュー執筆者:クボタマサヒコ インディーズレーベルCAPTAIN HAUS RECORDINGS 代表。BEAT CRUSADERS散開後、カトウタロウ・マシータ・RYUKYUDISKOヒロヤマテツシらとTOQUIO LEQUIO TEQUNOSを結成。kuhのメンバー、DJとしても多方面で活動中。www.kubotamasahiko.com

0003:a galaxy odyssey

Artist : V.A.

JUNGLE☆LIFE(以下JL)とは、主にバンドサウンド等を扱う音楽誌だと私は認知している。初めて手に取る方も、表紙にかわいいアイドルのグラビアが使われておらず、中身にも漫画や天気図、ましてや今晩のおかずのレシピも載ってはおらず、むさ苦しい一風変わった男子の写真が多いことやCDの写真などが点在することから、音楽誌だとは容易に想像できるであろう。そもそもJLの配布場所はバンドに何らかの接点がある場所が多いことから、読者諸兄の多くはバンド音楽ファンであろう。
その主にバンドものを扱うトップクラスの音楽誌JLに、何故VOCALOIDのCDのレビューが載るのであろうか? 確かな疑問と戸惑いを感じずにはいられないのではなかろうか。しかし、逆にこう考えてみては如何だろうか?「想像しているアキバ文化的なイメージの“VOCALOID”ではなく、音楽誌であるJLに載るに足りうる純粋に音楽的レベルの高い、全音楽ファン必聴の作品である」と。

レビュー執筆者:GINGA / wonederground sone_chang 上記のような戯言を言っておりますが、要は編集者のイマ○イさんに「暇なら文章書いて」って言われたので掲載されただけです。いや、GINGA作品は本当にカッコイイですよ。

ダブル・ファンタジー

Artist : PEACE$TONE

新ジャンル“オーガニック・ミクスチャー”を命名し、成功と挫折を乗り越えたTERRA&asukaが贈るオーガニックサウンド。“オーガニッ ク・ミクスチャー”とはフェイバリットに挙げるTHE BEATLES とJACK JOHNSONを基調に肌触り良いアコースティックギターがマッチし多彩なジャンルを組み合わせた風通しの良い音楽を指し、男女ツインヴォーカルからなる ハーモニーは、THE WINGS、PETER、PAUL&MARYを彷彿させる。
今回の作品には、ティッシュ姫(王族BAND)、伏島和雄(FLYING KIDS)、テッド(ザ・キャプテンズ)などの豪華ゲストミュージシャンが参加している。またasukaは、アイドルユニットの経歴を持ち、ヴォイスト レーナーとしても活躍するなど多彩な才能を発揮している。
2011年最後の大型新人“PEACE$TONE”、再起をかけデビューする!

レビュー執筆者:K&A 千田真奈美 今月で入社1年たちました。食べることが大好きな21歳です。アーティスト発掘などでライブハウスを転々としてます!

回帰する呼吸

Artist : the cabs

前作の1stミニアルバム『一番はじめの出来事』から約8ヵ月、the cabsが2ndミニアルバム『回帰する呼吸』を2011年12/14にリリースします。
繊細さの中に強い意志を感じさせるBa./Vo.首藤義勝の歌声、暴力的な中に若さゆえのナイーヴさも秘めたG./Vo.高橋國光の絶叫、Dr.中村一太の爆発的なドラミングのコントラストも、前作以上の仕上がりです。
まだまだ発展途上ですが、ポップに振り切れることなく、エッジの立った刺々しさを維持しており、この棘があるからこそ、彼らの世界観の背景にある儚さがより強調された作品になっています。是非お聴きください!
来年の2・3月にツアー“rasen no hotori”で、全国13カ所をまわります。是非そちらにもお越しください! 宜しくお願いします!

レビュー執筆者:残響record 小野寺 残響recordでいろいろしてます。

表現者

Artist : 石橋凌

ロックバンド、ARB解散後もヴォーカリストとして活躍し、俳優としても日本の映画やドラマだけではなく、海外作品にも多数出演する 石橋凌。
表現者として幅広いフィールドで精力的に活動している石橋凌が、ソロアルバム『表現者』を12/7にリリース!
新曲7曲に加え、名曲「AFTER'45」「魂こがして」といったARB時代の石橋凌作詞・作曲のセルフ・カヴァー5曲を含む、全12曲が収録されており、また付属するボーナス・シングルには、NHK大河ドラマ“龍馬伝”で共演した福山雅治がギターとコーラスで参加した 「AFTER'45」の別ヴァージョンを収録。
ライブは来年、1/14にソロライブ(“表現者”~我 歌う 魂こがして~)を東京キネマ倶楽部で公演するので、こちらも要チェックです。

レビュー執筆者:エイベックス宣伝 木村恵美子 日韓共同制作ドラマ“赤と黒”主題歌を歌う、ラムジを担当。12/7発売シングル「好きだから」は本当に素敵な曲です。クリスマス、恋人の前でカラオケで歌うとLOVE度UP間違い無しです♪

遠くは近い

Artist : yanokami

音楽の天才2人、矢野顕子とレイ・ハラカミによる奇跡のユニット“yanokami”の2ndアルバムであり、最終作。
2007年にリリースしたデビューアルバム『yanokami』の世界をさらにポップへと昇華させた、ファン待望の珠玉のエレクトロニック! オリジナル曲の新曲はもちろんのこと、荒井由実、オフコース、ローリング・ストーンズなど数々の名曲をカバーした全9曲を収録。
さらに、今回はレイ・ハラカミのトラックのみをサウンドクリエイター&エンジニアのzAk氏がトラックダウンした『遠くは近い -reprise-』(YCCW-10164 / \2,310 / 全8曲)を同時リリース。
矢野さんファンも、ハラカミさんファンも、yanokamiファンも、音楽ファンもみなさんにぜひ合わせて聴いてほしい、そんな作品です。

レビュー執筆者:ヤマハミュージックコミュニケーションズ 高野詩織 宣伝所属。最近は忙しすぎて、妄想することで現実逃避することが日課。早く家に帰りたい……。

わたし開花したわ

Artist : パスピエ

21世紀流超高性能個人電脳破壊行進曲。09年に東京藝大卒の成田ハネダを中心に結成。バンド名はフランスの音楽家ドビュッシーの楽曲が由来。卓越した音楽理論、人並みはずれたテクニック、クラシックから日本のニューウェイヴやテクノ・ポップまで、あらゆる時代の良質な音楽を同時に咀嚼するセンスが一部で話題に。
2010年3月に完全自主制作となる『ブンシンノジュツ』をリリース。ライブ会場限定発売にも関わらず500枚以上を売り、その名前を確実に広げていく中、2011年11月、これまでの楽曲を再レコーディングした1st アルバムを遂にリリース。
現在の日本のバンド・シーンにおいて、完全に異端でありながらも、超高性能21世紀ポップスとして話題になることは間違いなし。まだ誰も知らない未完の大器登場!! PV曲の「電波ジャック」を始め、全曲を通して楽曲の面白さ、完成度の高さは新人バンドの中では群を抜いてます。超激推奨盤!

レビュー執筆者:Seiji Iwata COCONOE RECORDS宣伝担当。

Elephant

Artist : GNz-WORD

ファン同様に熱望していた新生ガンズワードのニューアルバムが遂に完成。一度聴けば思わず口ずさんでしまうメッセージ色の強い日本語歌詞に、楽器陣営の爽快な展開が合わさったロックナンバー満載の8曲+ボーナスナンバー入りアルバム。まず、とにかく聴きやすい。それでいてコージゼロスリーの詞がいちいち心に引っ掛かってくる。
そんな彼等の一番の体感方法はとにかくライブ! はじめての人でも余裕でノレる笑顔溢れるライブにこのアルバムを聴いて是非足を運んでほしい。間違いなくガンズワード経歴史上最高傑作のアルバムが完成したことを本当に嬉しく思う。

レビュー執筆者:河合 宏治 KO-JI ZERO THREEはじめGNz-WORDやBIG MIC KILLERZが所属するBMレコード代表。

夜をあける

Artist : nothingman

あけない夜なんてないですよね。誰にだって、いつだって、どこにだって、朝はやってきます。でも、待っているだけじゃ何も変わらないとも思うのです。そりゃ待っていても夜はあけるけど、自分から夜をあけることが必要なんじゃないかって。nothingmanのミニアルバム『夜をあける』は、世の中に、バンドに、個人に起こった様々な出来事が確実に歴史や生活や価値観を変えていく中、混沌も葛藤も、夢と理想と現実と生活の摩擦も、ともすれば閉ざしてしまいそうな扉をすべてぶち抜くような、バンドの決意表明のようなアルバムになっています。気を抜けば立ち止りそうになる足を上げ、踏み出し、歌い続けるnothingman。彼らの音楽で、あなたの夜もきっとあけることでしょう。

レビュー執筆者:柴山順次 ONE BY ONE RECORDS代表、2YOU MAGAZINE編集、X IMAIKEギター。Twitter大好き。

FOR “FUN”TASTIC!!

Artist : PSYCHO FOOD EATERS

パーティバンド日本代表の2ndミニアルバム堂々完成!! ドラムに新メンバーNISSY(ex F-U,U.K.L)を迎え、更にパワーアップした新生PSYCHO FOOD EATERSが放つ怪心作! タイトル通り"FUN" がたっぷり詰まった今作は新たなアプローチにも挑戦し、パンク、ラスティック、ガレージ、スラッシュ、ドゥーワップ、etc…様々な音楽をサイコフード流FUN PUNKに仕上げた。更にボーナストラックとして、テキーラ世界No.1ブランド「ホセ・クエルボ」サポート“Mr.tequila TOUR 2011"全会場で披露された「Tequila」を収録。年間100本を超えるLIVE活動で鍛え上げられたLIVEのパーティー感は既に実証済み。12/9@渋谷乙よりスタートする今作のツアーも全国31.5(サイコ)か所を予定!
FOR"FUN"TASTIC!!特設ページ → http://www.315food.jp

レビュー執筆者:CHEERS ROCK RECORDS / ROLLING CRADLE SHIMA ストリートブランドROLLING CRADLEとしてファッション界に属しながらも音楽シーンと根強くリンクしCHEERS ROCK RECORDSが誕生。レーベルでありながら独創的かつ唯一無二な活動を行う。
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