Dr.原“GEN”秀樹(NORTHERN BRIGHT)、G.坂木誠(NUDGE'EM ALL)、Ba.沖井礼二(FROG、ex.Cymbals)、Vo./G.新井仁(NORTHERN BRIGHT)。独自のキャリアを積んだ4人組バンド。
まさに瓢箪から駒。もともとはSex PistolsやTHE CLASH、THE JAM、Elvis Costelloなどのカバーでツアーを回る遊びのバンドとして09年に集まったのがきっかけでしたが、そこで思い出してしまった初期衝動がこの新たなバンドの出発点となったのでした。
それぞれNORTHERN BRIGHTやNUDGE'EM ALL、Cymbalsなどで経験もキャリアも方法論もある面々ですが、実際に録音作業に入ってみるとまさに1stアルバムらしい試行錯誤の繰り返しになってしまった事が実に面白く感じられました。個人的な感想ですが、Cymbalsのインディでのデビュー作『NEAT, OR CYMBAL!』の録音時を思い出す新鮮さでした。あれからCymbalsや僕のソロプロジェクトであるFROGのアルバムなど何枚もレコードを作り、レコーディングスタジオにも数えきれないくらい入っている筈なのに。バンドというのは実に不思議なものです。
集まったレパートリーは英国風のビートポップあり、フォークロックあり、サイケあり、ツービートのメロコアからAORまで。このバンドの特徴はなによりもそれまでの自分のバンドでメインのソングライターだったメンバーが3人も集まっている事だと思いますが、その楽曲がそれぞれ三者三様でありながら、それまでのキャリアでの作品とはカラーが異なっているのも興味深い事です。この特異点、言葉では表し難い“何か”が、恐らくまさにSCOTT GOES FORのなんたるかなのでしょう。
バンド名にはスコットと名付けられた架空の人物が向かうべき目的語が明示されていません。果たしてスコットはどこに向かうのか。それを皆さんで見守っていただけたら、とても嬉しく思います。ピース。
Ba.沖井礼二
SCOTT GOES FOR ”1st tour”
2/18(土) 高円寺HIGH ~ (→詳細はオフィシャルホームページにて)
SCOTT GOES FOR公式HP