自他共に認める稀代のロック・スター“佐藤タイジ"が2011年3/11、東日本大震災当日に偶然新バンドのミーティングを行い、佐藤タイジ、ウエノコウジ、阿部耕作、うつみようこ、そして出没変幻にバンド参加する奥野真哉の5名を正式メンバーとしたTAIJI at THE BONNET(タイジ・アット・ザ・ボンネット)が誕生する。
まず何故『ROCK STAR WARS』なのか? という疑問だが、3.11以降、社会全体が『STAR WARS』にしか見えないからである。原発推進派と脱原発派の構造は『STAR WARS』の帝国軍と反乱軍に酷似している。「ROCK'N ROLL JEDI」は3.11以降初めて書いた曲だ。この曲を書いたコトがその後の『ROCK STAR WARS』のコンセプトにいたるキッカケになった。
TAIJI at THE BONNETの初リハーサルでウエノくん、阿部くん、ようこちゃんと俺の4人で(奥野くんはちょっと遅れて合流)「ROCK'N ROLL JEDI」を演った時のことは鮮明に覚えている。メンバー構成など何も考えないで作った曲だったが、ようこちゃんは完璧なポジションどりだった。そこで「THIS IS WE ARE」を書いた。ツインボーカルツインギターを最大限フューチャーした曲。ちょっと80's New Wave的なサウンドも俺には挑戦だった。奥野くんのアプローチはオレの予想を大きく上回るクリエイティブなものだった。
最後に作ったバラードの歌詞はなかなかできなかった。スタジオでセッションしながら曲はどんどんまとまってきた。家でボーっとしながら考えた。“やっぱりあれを歌うしかない! ”。「100% SOLAR BUDOKAN」のコンセプトは5月にまとまっていた。歌にある通り武道館のステージに立たずには死ねないという気持ちから2010年に実行委員会を作っていた。そこに3.11だった。一瞬ひるんだが100%SOLARを思いついたコトで俺には火がついた。重要なのは、誰がやるではなく、100%ソーラーでやるなのだ。俺たちには新しいエネルギーと新しい決断が必要だ。
俺は今この時代にこの国で生まれた理由を見つけたような気分だ。勘違いかも知れないけどなんて言われようが構わない。人生を懸けて挑む価値がある。
「100%SOLAR BUDOKAN」は日本のロック界がやらねばならない仕事なんだ。
「100%SOLAR BUDOKAN」は未来のスタンダードだ。
「100%SOLAR BUDOKAN」はオレの切り札だ。
「100%SOLAR BUDOKAN」の歌はそんな歌だ。
G./Vo.佐藤タイジ