2011年3月。黄金三星(クガニミチブシ)から廣山哲史(RYUKYUDISKO)のもとへ流れ着く。
2011年6月。クラブトラックにアレンジされた沖縄民謡MixCD『Souvenir from RAKUEN mixed by Tetsushi Hiroyama』 に楽曲で参加。
2012年6月。初となるフルアルバム『AWESOME BEATS』を沖縄発クラブミュージックレーベル“RAKUEN RECORDS”より2枚組でリリース。
MONGOL800が主催するフェスが沖縄にある。ステージからステージへの道線のちょうど真ん中、テント裏にYAMATOがいた。すでに酔っ払っていた僕は、オリオンビール片手に、気さくに話しかけていた。兄弟が一緒だと恥ずかしいのでふざけた話はしなかったけど、そのときは別だった(いなかったから)。思い返すとその状況がこの曲に反映されているのかも。「Let's ORIONBEATS feat. YAMATO」。
宮古島には飲酒の風習でオトーリという文化がある。オトーリセットを頼んだら泡盛のボトルと、水が入ったピッチャー、氷だけがはいったピッチャー、氷、グラスが一つ運ばれてくる。氷だけがはいったピッチャーに泡盛と水をいれて、それをグラスに継ぎ足して飲み回す。ストレートやロックで飲むものだと勘違いしていたからちょっと安心した。島で飲むオトーリは、普段泡盛をあまり飲まない僕でもすごく美味しく感じた。それからは毎回飲むようになった。その時の状況をこの曲に込めた。「TANDIGA DANCE feat. SHINJI」。
オトーリしたあと、なぜか急に海が見たくなり、海に向かって歩き出した。西里通りを北西に向かえばすぐ着くのに、酔っ払っているから迷った。ココストア(コンビニ)で道を聞いたのになかなか辿り着かない。何回道を曲がっても同じ通りに出てくる。そのあとの記憶は残っていない。このグルグル感を音で表現した。「Hangover」。
運転代行はしょっちゅうお世話になる。電話したら「廣山さん?」って出てくれる。既に携帯番号を登録されている。なぜかガードレールの値段の話をしていた時に車内から見えた国道58号線の流れる景色をイメージした。「Fifty Eight Drive Music」。
以上、 ORIONBEATS廣山哲史による、お酒にまつわる『AWESOME BEATS』のセルフライナーノーツでした。
廣山哲史
7/14(土) 鎌倉腰越海岸KULA RESORT
8/05(日) 音霊OTODAMA SEA STUDIO
8/11(土) 桜坂セントラル