夏の暑い日、不意に吹いてくる涼しい風。そのことを昔の人は、極楽の余りかぜと言ったそうだ。極楽で余ったありがたい風が下界まで吹いてきている。眠れない夜に聴いていた桂米朝の落語で、この言葉と出会った。
『あまりかぜ』の意味は上に書いた通りだが、この語感に日本語の色気みたいなものを感じ、その色気を曲に落とし込めたら楽しいなと考えた。
実際それはちゃんと成功し、「あまりかぜ」というタイトル曲は、色気をまとい、今まで作曲してきたものとは違う雰囲気を持ったものに仕上がった。大満足。
このアルバムは、僕ららしく振り幅の大きいものになっている。
すべての曲が、ちゃんと自分の役割を果たしてアルバムのバランスをとってくれている。
名曲(自分で言っちゃう)「カノン」も収録されてるしね。
このアルバム傑作なんじゃないの? とかそんな事を思ってしまったりする。
いや、思っていいと思う。
まあ、メシは食えないが
そのへんのバンドよりいい感じです。
Vo./G. 宮本英一
“極楽のあまりかぜツアー”
09/30(金) 名古屋 池下CLUB UPSET
10/01(土) 大阪 扇町para-dice
10/16(日) 仙台enn 3rd
10/23(日) 新宿red cloth
12/03(土) 札幌COLONY