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空想委員会 / 『空想片恋枕草子』

平安時代に清少納言が枕草子を書いたときから、『空想片恋枕草子』が作られることは、すでに決まっていたのかもしれない。このCDは平安時代に書かれた「枕草子」からヒントを得て作りました。清少納言が「をかし」と表現した四季それぞれの時間帯は、私から見て異性が最も魅力的に見える時間帯と完全に一致していることに気付きました。そもそも恋愛感情というものは、自分と相手とそれを取り巻く環境に心が動いて生まれるものだと思うので、そこが一致したということは、元々私と清少納言は同じような感覚を持っていたのかもしれません。1000年以上前に生きていた人と、時空を超えて繋がった感じがしています。例えば1曲目の「春恋、覚醒」は春の早朝の歌です。春は新しい何かが始まる季節。良いスタートを切ろうと燃えつつも、静かに電車に乗っている女の子こそ最高に魅力的だと思いました。この曲の主人公は、春がもたらしたチャンスに心を躍らせます。曲の疾走感の上で、あなた自身の春を思い出してみてください。そして、この後に続く3曲でも四季折々の恋愛模様をお楽しみ頂ける作品になっています。

Vo./G./委員長 三浦隆一

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