今作を期に眼鏡を外しました。日食なつこです。トレードマークだった眼鏡ですが、もともと高校時代前半をコンタクトで過ごしていた私としてはイメチェンというより戻ってきたなという懐かしい感覚です。
裸眼でシマウマと2ショット、ファンの方には目新しいであろうアーティスト写真は、まさに今作『瞼瞼』に詰まったたくさんの新しい試みを象徴しているようだなと思います。
何より一番は、ドラムとピアノのみの今までにない至ってシンプルな構成。Komakiさん、田中祐司さん、山口美代子さん、3人のドラマーに2曲ずつドラムアレンジを依頼して制作しました。もともとピアノを低音から高音までフルに使う欲張り奏法な私なので、ギターの音もベースの音も貰っちゃってドラムだけと一緒にやったらどうか、という案でのアルバム制作は、私にとてもしっくりきました。シンプルながら曲本来の勢いは増している、理想のアレンジができて満足しています。
タイトルの“瞼瞼”は、前作までと今作との間にある、一つの節目を表しています。一度瞼を閉じて、心新たに開眼、再出発。11月スタートの全国7都市ワンマンツアー、皆さんの瞼の裏に私の姿がどんな風に焼きつくのか、楽しみです。
日食なつこ