「WHAT A WONDERFUL WORLD」
「なんと素晴らしい世界だ」。人生で何回、思った事があるでしょうか。社会というデコボコでアベコベな生活の中で、揺ら揺ら揺れ動く日本の上に立って、浮いたり沈んだりする中で。何回思えたでしょうか。
このタイトルは皮肉でもありますが、理想でもあります。僕だってへこたれてばかり居たい訳じゃない。
とっても素晴らしい世界の事を、夢物語で片付けるのではなく、仕事とか学校とか希望に溢れる時間と地味でマンネリな時間が交錯する現実的な生活の中で、つかみとろうとする。
だから、今にも終わりそうで、辛そうにしている場面が多くなる。
だけど、マニフェストに終わらない本当の希望は、そこにあるんじゃないかなって、僕は思います。
曖昧で不釣り合いで、答えが出ない瞬間を歌詞で描いて、音楽の力で無理やりポジティブに打ち出す。
そういうことをずっとやって行きたいです。
そして音楽とライブを、単なるスポーツとして楽しむのではなく、生きて行く上で掛け替えのない悦びとして聴けるような、そんな時間をあげたい。
その第一歩が、この作品です。
主人公は、ヒーローではなく、あなたです。
聴いてください。
Vo./G.宍戸翼