THE 抱きしめるズ3年越しのアルバムリリースとなりました。2ndアルバムを出してツアーを回り終えた後、バンドのモチベーションを使い切った様なガス欠状態に陥ってしまい、僕自身ボーカルにも関わらず曲を全く出さなかった事も影響し、メンバー間の空気も最悪なまま、月に数本ライブしてバンドをやってる体裁だけは保ちつつ、ダラダラバイトをして食いつなぐ、そんな自堕落で情けない2年間があって、それでも糞みたいな僕らを気に掛けてくれる人、叱ってケツ叩いてくれる人、待っててくれる人が居て。そんな人達の気持ちに応えなければ、そしてこのまま終わってたまるかよという意地をそのまま形にしたのが今作です。関わってくれた皆さんには感謝しきれません。
3年間アルバムを出さなかったけじめとして言いたい事よりもまず言いたくない事を歌にしなければ誰にも届かないと思い、曲の焦点を自分達自身にトコトン絞りました。堕落しきった2年間、実家の父ちゃん母ちゃんの存在、中2の自分への謝罪、どうしようもなく無様で負け犬な今の自分達。そしてキレイなものなんて何一つないけれどそれでも最後は絶対誰よりもでっかい声で笑ってやる、そんな泥水でジャブジャブ顔を洗う様なヤケクソで前向きなエネルギーを1曲1曲に込められたと思います。めちゃめちゃふんばって出した時のクソの様な愛おしいアルバムです。どうかあなたの耳に届く事を願って。
PS. 特に「抱きしめるズってまだやってたの?」ってツイートしてたお前らに!
Vo.渡辺ヒロユキ