夢を捨てた人の人生はそこで終わるのかって言ったら、そうじゃない。恋を諦めたらそこで終わるのかといったら、勿論、そうじゃない。
その夢に、その人に、二度と絶対に逢えなくたって、この世界にそれは在り続ける。心にある。ずっと続いて行くんです。
今も何処かにいるかつてのヒーロー。何処か遠くへ消えた運命の人。新宿の路上か? 地球の反対側か? はたまた天国か地獄か。どこかで元気にやっているんだろうか。
僕が、あの子が、あいつが、ある日ふと寂しくなった時に聴ける歌であれたらいいなと思います。
これは、なんの取り柄もない僕たちの日常を、嫌気がさす程ゼロ距離で綴った11曲であり、ともすれば、ひとたび過ぎれば二度と訪れない心のふるえを記録した愛すべき奇譚集なのです。
Vo./G. 宍戸 翼