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indigo la End / 夜に魔法をかけられて

2010年2月より活動を開始。絶対的な歌を中心に美しい音をポップに奏でるロックバンド。心象風景が音楽で具現化されたような際限のない広々とした世界観、Vo.川谷絵音の広く深く響く歌声を主軸とし、確固たる独自の世界を多様な音楽で紡ぎ出す。

はじめまして、indigo la Endの川谷絵音です。ようやく1stフルアルバムが完成しました。タイトルは『夜に魔法をかけられて』。三部作の完結編として一日の終わりの「夜」を中心とした世界を表現しました。夜に何かによってかけられる魔法、または夜という時間自身にかけられる魔法、どちらかは聴く人によって変わるかもしれません。でも12曲聴き終わった後残る無敵感は共通なんじゃないでしょうか。間違いなく僕らの最高傑作です。僕の中で、名盤と呼ばれる作品には名曲が半分を占めているというのがあります。でもこの作品は全曲が名曲。気付いたら何かのメロディを口ずさんでるはずです。ずっと心に残るメロディを作る、という明確な目標の元この作品を作り上げたので。歌以外の演奏もこれでもかというくらい歌っています。
そんな曲たちの中でも「she」と「大停電の夜に」の2曲は昔からの自分たちの代表曲で、今この初フルアルバムというタイミングで収録出来たことが個人的にとても感慨深い。特に「大停電の夜に」は地震の起こる直前に作った曲で、あの時は地震が起こるなんて思ってもみなかった。だから曲の歌詞もあの大地震を題材にしたものではないんです。地震の後だったらこんな生々しい歌詞は逆に書けなかったし書きたくなかった。震災直後はこの曲をやるのもしばらく止めていたなぁ。でも元々僕にとってはファンタジックに書いた曲だったので曲の意味は震災後も変わらなかった。そしてこのアルバムに収録してみるとやっぱりファンタジック。とはいえ聴く人は大多数が地震を思い出すと思う。でもこれを読んだ人はフラットに聴いてみて下さい。ちょっと毒のあるラブソングなので。
最後に一言、このアルバムが誰かの一生の記憶になりますように。

Vo./G.川谷絵音

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