畠山承平(Vo./G.)、佐藤真彦(G.)、中島ケイゾー(Ba.)、関口塁(Dr.)からなるロックバンド。社会風刺を織り交ぜた奔放かつシニカルなリリック、ヒップホップを思わせるビート感、性急で矢継ぎ早なボーカル・スタイル等が特徴。次世代の日本のミュージック・シーンを牽引する最注目バンド。
The Mirraz(ザ•ミイラズ)のミニアルバム『夏を好きになるための6の法則』が完成した。ミイラズを知っている方の多くの人が疑問に思うだろう。ミイラズが夏? ついに畠山が壊れたか? そんな風に思われても仕方がない。ミイラズはストイックに音楽と向き合い、強い信念と気高い目標を持っている、そういう活動をしてきたのだ。しかしここに来て「夏」をテーマに音楽をやるだなんて多くのファンに誤解されてしまうのではないだろうか? しかし1曲目「真夏の屯田兵〜yeah!yeah!yeah!〜」の最初の一音を聴けばその誤解は勘違いだとご理解いただけるだろう。ミイラズ直球のギターロックサウンドで始まるこの曲はこの謎の曲名すら吹き飛ばす勢いがある。歌詞もそう、いつものミイラズだ。そう思っていた。だがサビに入った瞬間に何かが起きた! そう、爽やかな風が吹いた。なんだこの清涼感! 夏だ! 夏がやってきた! そう思わざるを得ないものすごいパワーのあるサビ。脳内はもはや海、すいか、浮き輪、水着、砂浜、あとなんだビールとか? そういう感じだ。ミイラズとか、ロックとか、そういう次元じゃない。音楽パワーハンパねぇ。始まった瞬間には想像することの出来ないサビだ。真夏の屯田兵は強制的に夏に移動させられる。そして、その勢いのままこのミニアルバムは全ての楽曲が夏を感じることが出来る。名曲やニューワールドは夏というキーワードは歌詞にはない。しかし夏を感じることが出来る。それは何故か? ミイラズがこの作品でやったこと、それは「夏」への期待という形での「未来への希望」なのだ。「夏の持つ明るさ」=「進むべき光」なのだ。これは「夏」=「光」をテーマにした作品だったのだ。畠山はこう語る。「これはサラダオイルでもいいけど、僕はオリーブオイル!」。そう、彼はいつもチャレンジを繰り返す男だ。同じ事は繰り返さない。追いオリーブの様な男なのだ。ミイラズは新しい世界へ向かったのだ。だが、バンドだけではない、リスナーを引き連れて行こうという姿勢がある。自らが「夏」だと、ミイラズこそが「光」なのだと言わんばかりに。願わくばその先にオリーブの木があらんことを。
ハタショーことミイラズ畠山承平でした。
Vo./G.畠山承平