2010年に突如、インディーズ界に舞い降りた、パープルハイウェイオブエンジェルス。それが“ワンダフルボーイズ”。奇妙礼太郎がカバーし、アンダーグランドで話題沸騰中の「君が誰かの彼女になりくさっても」のオリジナル作者でもあるサンデーカミデ率いる、クラブで遊び続ける6人組。
中学3年生の冬休みに はじめて先輩に 連れてってもらったクラブ セイントアンズ
住道駅から最終電車で ミナミへ向かった ガラガラの電車の中で先輩は ずっと踊ってた クラブに着くとすぐ外国人の人が ドレッドの髪を揺らしながら 何色か分からないドリンクを持ってきてくれて ヤーマンってゆってた
その頃の日本はJリーグ元年で 緑の読売ヴェルディのユニホームを 着るのがやたらと流行ってて 先輩もそうだった しばらくすると 先輩は僕に ドリンクチケットを1枚くれて 笑いながらナンパした女の人と何処かへ消えてった 残された僕はひとり ひとりでも寂しく見えない様に 周りの人のダンスを必死でコピーして踊ってた ずっと隣で踊ってた金髪の女の人が 英語でなにやら僕に話しかけてきてくれて 嬉しくて僕は嬉しくてnice to me tooooと連発してた レゲエ
だんだん夜が深まるとその日1番の人気DJの人が 歓声と共に現れてレコードを回した隣の金髪の女の人も 僕との会話を切り上げて 嬉しそうにDJブースの方に 叫びながら駆け寄って行った そしてよく見るとDJブースの真ん前では 先輩がうれしそうに踊ってる さっきナンパした女の人はもう何処にも居なくて 先輩の夢はDJになる事でナンパした女の人をほったらかして 僕の事も忘れて夢中で踊ってる レゲエ
93年の僕らの日々はいつもそんな風に過ぎて行った 朝の光が僕達を迎えに来てくれて また夜を探して街を出る 先輩の夢はDJになる事だった 先輩の夢はDJになる事だった 今はもう遠い街でお父さんになってる 僕は 僕は今もあの日先輩と見た 七色に光るミラーボールの下で 色んな人達と出会ったり別れたりを繰り返して また夜を探して街を出る 全ては いつか消え去ろうとしてもあの時の先輩と僕は 夢や希望や未来を探して朝まで踊ってた レゲエ
Vo./Key.サンデーカミデ