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鴉 / 『終繕』

 鴉、三枚目のアルバムタイトル。本来、直すという意味の「修繕」を「繕う(直す)ことを終える」という全く逆の意味を込めて『終繕』と名付けました。そして奇数トラックM-1、3、5、7、9は自分の一日、偶数トラックM-2、4、6、8、10は誰かの一日が描かれています。夜から始まり夜に終わるちっぽけに苦悩し続ける自分。朝から始まり朝に終わる壮絶な中で寂しく笑う誰か。
 でも最後には両者に薄っすらと答えのような悟りのような優しい光が差す。そんな交互に展開していく私の小さな物語と想像上の誰かの大きな物語。楽曲もメンバーから零れる奇跡の勢いフレーズを絶対聞き逃さず、すくい上げアレンジ。ベースが歌い、ドラムが踊り、ギターが酔うバランス。ボーカルに関してはあまりレコーディングを意識せず、遠くまで届くようひたすらデカい声で歌いました。エンジニア、ディレクターなど様々な関係者にもとにかく「今までに無いセンス」をテーマにサポートしてもらい、今まで聞いたことの無いような繊細かつ硬質なサウンドに仕上がりました。このCD、とっつきにくいけど良い奴です、必ず買って仲良くしてやってください。

Vo./G.近野淳一

※12/1より全国5か所でワンマンツアー

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