本日6月1日、ちゃんみなの4thアルバム『Naked』リリースを記念した「Naked」展が、東京・渋谷のイベントスペース「Hz-Shibuya」にて開催された。本展示は6月4日までの4日間開催。以下、展示の様子をレポートする。
「Hz-Shibuya」のガラス張りの外観は白いストリングカーテンで装飾され、壁面いっぱいに「CHANMINA Naked Exhibition」の文字、さらには今回のアルバム『Naked』のキービジュアルに使われたちゃんみなの写真が約3メートルという大きさで掲示され、遠目からでもよく目立つ。渋谷パルコの真向かいという立地もあってか、オープン前から通行人が思わず足を止めてスマホを掲げる様子が見受けられた。
まずは入口でちゃんみなのキービジュアルがお出迎え。中に入ると、アルバム『Naked』の楽曲が流れる中、今回のアルバムアートワークが大小さまざまな大きさで20枚以上展示されている。アートワーク横にはアルバムのロゴや簡単な紹介文、曲タイトルとともに、「何語でもいいか、何語でも。音楽だから…」という、収録曲「444」のちゃんみなのセリフが掲出されている。
本人の言葉を借りれば、これは「アルバムを象徴する」言葉であり、アルバムを通して伝えたかったメッセージのひとつだった。と同時に、本展示のコンセプトのひとつにもなっているようだ。というのも、展示内容についての説明はこれ以降ほとんどなく、どんな言語の人にも平等に伝わる展示内容になっているからだ。頭で理解するのではなく、文字通り楽曲を「体感」することに重きが置かれた展示であると言えそうだ。
アートワークの向かいにある「覗き穴」は、本展示の見どころのひとつ。壁に小さな穴が5つあり、その穴を覗くと、その先にちゃんみなのオフショット(というより、プライベート?)が展開されている。普段見ることのできない彼女の姿は、きっと多くのファンにとって新鮮に映るだろう。
覗き穴のうちいくつかは、ぱっと見ただけではいったい何が映っているのかよくわからないかもしれない。ぜひ壁に近寄ってじっと目を凝らし、穴の向こう側をしっかり覗き込んでほしい。その至近距離と狭い空間の中に、ドキッとする光景があるかもしれない。
もうひとつの見どころとして、フォトスポットが豊富にあることもあげられる。会場中央には9カ所ものフォトスポットが用意され、「Mirror」MV冒頭と同じブルーの背景と青いマイクスタンド、「サンフラワー」MVで使用された「エモ神絵師」Ranのイラスト、「悪ふざけで入れた」という「B級」の顔文字パネルなどが用意されている。
中でも注目は、「Mirror」だけに(?)おしゃれなミラーセルフィー(鏡越しに写真を撮ること)が撮れる鏡が何種類も用意されていることだ。
たしかにミラーセルフィーは自撮りの新定番として定着しつつあるが、たんに流行っているから設置されているのだろうか? それもあるかもしれないが、過去のライブでは鏡を使った印象的な演出を行い、「鏡は自分にとって大事なモチーフ」だと語るちゃんみなであれば、何か他にも意図があると考えてもおかしくはない。
ひとつ考えられるのは、これらの鏡があることによって、ひとりで展示に参加する人がよけいなプレッシャーを感じなくて済むということ。
こういったイベントにひとりで参加すると、場合によっては、写真を撮りたくても撮りづらいと感じることがあるかもしれない。しかし本展示のように、フォトスポットにミラーセルフィーを促す鏡があれば、ひとりで写真を撮ることにためらいがなくなるだろう。ミラーセルフィーはそもそもひとりでやるものなのだから。
どんな人も置き去りにしない細やかな気配りは実にちゃんみならしいと言え、彼女のメッセージはこんなところにも反映されているのだなと思わせられる。
他にも、先日の横浜アリーナ単独公演『AREA OF DIAMOND』で流れた、あまりにも楽しそうな『Mirror』MVメイキング映像や、実際にライブで使用された6種類の衣装などを鑑賞できる他、会場限定のグッズ販売はもちろん、来場者限定記念として「Royal Card(応援証明NFT)」の配布もある。全4種類のNFTカードは日程によってデザインが異なるという。
本展示は、今回のアルバム『Naked』の世界をより深く楽しむことはもちろん、横浜アリーナ公演を振り返ってその細部を楽しむことも、普段見ることができないちゃんみなのプライベート部分や裏方作業を垣間見ることもできる。また、ただ音楽を聴いて感動するだけでなく、複数のフォトスポットで撮影した写真をSNS等にアップすることで自分なりのNakedを表現することもできるし、あるいはもちろん、限定グッズを手にいれる貴重な機会でもある。
本展示は時間予約制でひとりでの鑑賞が苦にならない工夫がされているので、友達を誘ってもいいが、ひとりでもぜひ、足を運んでみてほしい。
文・山田宗太朗
Naked展は、時間予約制で、入場料は前売1,000円、当日1,100円(別途手数料)となっており、WEBにて購入が必要となります。
Naked展詳細
2023年6月1日(木) 12:00-20:00 ※最終受付19:30
2023年6月2日(金) 11:00-20:00 ※最終受付19:30
2023年6月3日(土) 11:00-20:00 ※最終受付19:30
2023年6月4日(日) 11:00-17:00 ※最終受付16:30
開催場所:東京・Hz Shibuya(ヘルツシブヤ)
入場料:前売り1,000円、当日1,100円(別途手数料)
チケット予約・購入リンク:https://chanmina-popup-naked.moala.live/
■4thフルアルバム「Naked」
・初回生産限定盤 WPCL-13457
・通常盤 WPCL-13456
・初回生産限定盤 税込7,150円(税抜6,500円)
・通常盤 税込2,750円(税抜2,500円)
プロフィール
日本語、韓国語、英語を巧みに操るトリリンガルラッパー/シンガー。2017年メジャー・デビュー。2019年 2ndフルアルバム「Never Grow Up」を発売し、収録曲の「Never Grow Up」は2021年7月に総ストリーミング回数が1億回を超えた。同年10月には3rdフルアルバム「ハレンチ」をリリースし、同月に日本武道館での公演も成功させた。2022年9月には自身のルーツでもある韓国にて全編韓国語楽曲「Don’t go (feat. ASH ISLAND)」をリリース。2023年3月21日(火・祝)には、自身最大規模となる横浜アリーナにてワンマンライブを成功。YouTubeでの全映像の総再生回数は3億回を超え、ストリーミング・サービスやSNSでの強さを誇る。10代~20代を中心に圧倒的な支持を受ける、国内外問わず、今最も注目されているZ世代アーティストの一人である。
関連リンク
・ちゃんみな Official Site:https://chanmina.com/
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