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アジアのシューゲイザーシーンを牽引するイベント『Total Feedback』のコンピレーションCDが2020年10月にドロップ。その内容はいかに?

アジアのシューゲイザーシーンを牽引するイベント『Total Feedback』のコンピレーションCDが2020年10月にドロップ。その内容はいかに?

国内のシューゲイザーシーンを牽引し、海外の著名シューゲイザーバンドとも親交のある大御所バンド

cruyff in the bedroom

バンドのリーダーであるハタユウスケ氏が約12年間マンスリーで企画するイベント『Total Feedback』は、ここ数年で日本のみならずアジアのシューゲイザーシーンの中枢となった、と言っても過言ではないだろう。

イベント名を冠したコンピレーションCD第三弾が、今年もこの10月にリリースされる。

2作同様、海外の生え抜きバンドも参加した話題に事欠かない濃い内容となっている。

全ての楽曲のマスタリングを担当したスタジオチャプターハウスのエンジニア 樫村治延が、ハタ氏に今作品について改めて質問を投げかけてみた。

 

①ハタさんはTotal Feedback以前にも、Only Feedbackというイベントを10年ほど開催されていました。両者の違いはどのような点でしょうか。

  Only Feedbackは、当時毎月出演していたCLUB Queの店長に後押しされて始めた、自分たちのためのイベントです。自主企画やるならシューゲイベントしか考えられなかったし、その頃シューゲのイベントなんてほぼ聞いた事なかったので。marble guitar case(mash)honeydipJohn Cornfieldがいなかったら続けてられなかったと思います。

Total Feedbackは高円寺HIGHのオープンタイミングで店長にオファーされまして

最初は面倒だなと思って断ったんですが、「ノーリスクでシューゲイベントやれるということ!?」と気付き、改めてこちらからお願いしました。毎月開催のため、たくさんのバンドにご協力いただかなければいけませんが、その分たくさんのバンドを見ることが出来るので、今でもやってて楽しいです。

両者の違い...Only Feedbackはクライフ発信のクライフによるシューゲイベント、トータルは全シューゲファンのためのシューゲ特化イベント、こんなイメージです。

 

Total Feedbackと並行して開催している『Blue Noise test』というイベントは、どのような位置づけなのでしょうか。

音楽的には地続きではありますが、趣旨の違うイベントと認識しています。

トータルも、シューゲ特化と言いつつタイミングによってはテーマ持たせて、シューゲ感弱いバンドなんかにもご出演いただいたことありましたが、ブルーノイズはもっと間口広いです。

ドリーミーであればと。それが悪い夢でも()

月に2回程度は開催してますので、シューゲファンの方も是非観に来て欲しいです。

どちらのイベントも出演希望の方いらしたら、高円寺HIGHOnly Feedback Recordまで連絡下さい。

 

③シューゲイザーが中心のTotal Feedbackですが、シューゲイザーのみならず、オルタナ、ニューウエーブ、エレクトロニカ、ネオアコ、ネオサイケ、グランジ、ブルックリン勢など、多岐にわたるジャンルのアーティストも参加されています。ジャンルは違えども深いところで音楽性、精神性のつながりがあり、イベントの方向性が一貫していると感じます。その点についてどうお感じでしょうか。

正直分かんないです。

シューゲは、それぞれ様々でなんとなく親和性あるような音楽性をもつバンドを、ざっくりまとめたジャンルと認識しています。ファッションもカルチャーも、もっと言えば国籍も性別も固定するようなイメージがないので、それゆえ良い感じでもある、とも思っています。

イベント、自分的には裏テーマ決めたりしてバンドさんにお声掛けしていますが、人には伝わってないかもですね。そんな曖昧な感じも、なんとなくな感じも、僕の思うシューゲっぽくて良いかなと勝手に思ってます。

 

④今回のコンピレーションアルバムについて、参加アーティストはどのような基準で決めたのでしょうか。

当然全体のバランスを考慮しながらではありますが、前2作に参加されてない、定期的にTotal Feedbackに出演してくれてるバンドさんをお誘いしました。とはいえ「夜に駆ける」は、コロナウイルスのせいで数回決まってたトータルへの出演が全公演キャンセルになっちゃってるので、このコンピをきっかけに知る方も多いと思います。そういう新しいバンドさんが入ってくれたのは個人的にも嬉しいです。

台湾バンドに関しては、Doodlemeng-huanと相談しながら決まりました。この数年台湾シーンとは地続きくらいに感じてるので、どうしても台湾からは参加して欲しかったです。

2015年に、最初に繋いでくれたbroken little sisterや日本のバンドを受け入れてくれたDoodleDoZzzUTAなんかのおかげだと思ってます。

今後、機会があればまた中国や、クライフでは二回ライブに行った(イベントにはまだ未参加の)韓国、東南アジアのシューゲバンドにも参加して欲しいです。

 

Total FeedbackBlue Noise testの今後の展望についてお聞かせください。

コロナで2月を最後に休止していますが...10月のコンピレコ発を契機に、無観客配信限定で再開します。年内は同じく無観客で続ける予定です。様子を見て来年から有観客に戻せたらと。その際も当面は、配信も同時に続けて行こうと思ってます。

在住地域限定でなくネットを通してですが、全世界のシューゲファンが同じ時間を楽しみに出来るって凄いことだなと。

blue noise testに関しては、まだ未定です。年内のトータルの再開具合の様子見ながら、判断したいと考えています。情勢がすっかり様変わりしたので、丁寧に一つ一つ再開したいと考えています。

 

⑥シューゲイザーシーンは全世界的にこれからどうなっていくと予想しますか。

パンデミック期間中に各国のシューゲバンド仲間と話しましたが、covid19は地域差があるっぽいし、今後のことはとてもじゃないけど想像付かないです。

今は状況の変化を受け入れ、新しいスタイルを少しでも早く構築することかな?と。

幸い、身の回りの友人・知人・関係者の皆さんが多大な協力をくださるので、配信内容を少しでも良いものにして、世界中のどこに住む方にネットでも楽しんでもらえるようなイベントにしていくことを考えれば良いのでは、と。

配信でも少しでもトータルの現場をそのままお伝え出来ればと思ってたんですが、著作権の関係でDJ入れられないし、無観客のためフードもお休みなのが残念なところです。

シューゲシーンのことまでは分からないですが、来年以降もまたイベントコンピをリリースしたいです。

日本・東京・高円寺のシューゲイベント[Total Feedback]をずっと続けて行きたいと考えています。

https://www.youtube.com/watch?v=me-Gxc7tvWM

 

アルバム情報

毎月最終日曜日に開催、アジアが誇る名門シューゲイザーイベント[Total Feedback]が贈るコンピ第三弾

日本・台湾より、個性溢れる轟音アーティスト12組による甘美でドリーミーな2020年式最新型シューゲイズコンピレーション

(全アーティスト新曲・未発表バージョン収録)

[Total Feedback 2020]

Only Feedback Record JCSS14-20

¥2,000(TAX ¥200)

2020/10/21 IN STORE

distributed by PCI MUSIC

RAY [愛はどこいったの?]

COLLAPSE [MORPHEUS]

the terminal stage [bench]

concrete twin [Try]

記號士 The Sign of Human [夢見了黑藍色 Yvette]

The Florist [Weird Dreams 2020 MIX]

Volcano 純情火山 [Loose Kiss ]

fedress [卒業]

OLDTIMER [Daylight]

Yukla Down [Spirit Flies High]

Nuit  [after silence]

夜に駆ける [陽射しに照らされて short ver.]

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