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FABLED NUMBER

O-WESTを熱狂のダンスフロアに変えた渾身のツアーファイナル

2017/6/30@渋谷TSUTAYA O-WEST
“ILLUMINATE Tour 2017”

“極上エレクトロダンスロック”を提唱する6人組バンド・FABLED NUMBERのツアーファイナルが、6/30にTSUTAYA O-WESTで行われた。「AAO」から始まったライブは、観客とともに合唱をしていきなり大きな盛り上がりを見せる。G./Vo.N'Eitaの「まだまだ歌ってくれますか!?」という呼びかけに、すぐさまオーディエンスから大きな声が返ってきて、「夜の鼓動」へ。“天まで翔べ”という歌詞を合図にジャンプするファンでフロアは溢れかえり、あっという間に一体感を生み出した。

「大阪からやってきました! FABLED NUMBERです!」とN'Eitaが自己紹介したのに続いて、メンバー1人1人が「ただいま渋谷!」と叫んで煽っていく。そして強烈なダンスロックチューンの「Don’t let me go」へとなだれ込み、この時点でまだ開始5曲とは思えない圧巻の高揚感へと観る者を誘った。

MCタイムではN'EitaとBa./Cho.N'Taichiの兄弟による息の合ったゆるいトークに、笑いが起こる一幕も。それでも一旦パフォーマンスを始めると和やかな雰囲気からは一変、「シンボル」、「Let You Cry, Let You Fly」と壮大かつ濃厚なチューンをドロップしていく。「体力を残さず、限界を見せてくれますか!?」とN'Eitaが叫んでから放った「Move」に、場内の温度は天井知らずで上昇していく。

その後、メジャーデビューできたことへの感謝の気持ちと「心からやりたいことを6人でずっと続けていきたい」という決意を表明。彼らの音楽に対する覚悟を改めて感じ取ったところで、いよいよライブは終盤戦へ。『ILLUMINATE』のリード曲「The Lights」で再び熱狂の渦に巻き込まれたオーディエンスは、もみくちゃ状態に。ヘドバン、ダイブ、手拍子と思い思いに楽しみ、汗だくになりながらも、1人1人の表情は活き活きと輝いていた。

“One More!”というフロアの熱い呼びかけに応えたアンコールでは、「One time」と「The King」をプレイ。少しの余力すら残す気のないメンバーと観客は、最後まで踊り狂った。しかし、ここで終わらないのがFABLED NUMBERだ。まさかのダブルアンコールに登場したN'Eitaが、エレキギターの弾き語りで「キライな君はもういない」を披露。優しくて力強い歌声が場内に響き渡り、観客の火照った身体を包み込む。その後再び6人全員がステージに揃うと、「You and I drifted to our odd life」と「Even if the world is over」で、この日何度目かわからないほどのダイブの嵐を巻き起こした。最初から最後まで常に全力でパフォーマンスする姿に、観ている側も胸がいっぱいになってしまう。

30曲近くをおよそ2時間半にわたって披露し、O-WESTを熱狂のダンスフロアへと変えたFABLED NUMBER。その充実した内容に、終演後も場内は多幸感に包まれていた。きっとそれはメンバーもオーディエンスも全力で楽しんだからこそ味わえる幸せに違いない。極上エレクトロダンスロックで心ゆくまで踊らせた6人は、これからもまだ誰も見たことのない場所へと僕らを導いてくれるはずだ。

TEXT:室井健吾
PHOTO:NAOTO SONODA

 

 

 
 
 
 

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