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SPECIAL LIVE REPORT:Aftertalk × JUNGLE☆LIFE presents “FOCUS LIGHT”

5組の音楽に対する情熱が共鳴し合い、熱いエネルギーが会場を満たした。

Aftertalk × JUNGLE☆LIFE presents “FOCUS LIGHT”
2017/4/20@渋谷TSUTAYA O-Crest
Aftertalk / Migimimi sleep tight / SIAN / GRILLED MEAT YOUNGMANS / mil9

AftertalkとJUNGLE☆LIFEによる共催イベント“FOCUS LIGHT”が、4/20にTSUTAYA O-Crestにて開催された。ジャンルやキャリアの垣根を超えたロックバンド5組が集結し、それぞれが熱い想いを音にのせて全力で届けた白熱のイベントの模様をリポートする。

イベントの幕を開けたのは、3ピースロックバンドのSIAN。高度なテクニックに裏打ちされた複雑なギターフレーズが変拍子満載のサウンドの中で冴え渡る。その上でしっかりとキャッチーな部分も垣間見えるところに、作曲スキルの高さを感じた。その後も3ピースとは思えない超絶技巧のプレイで場内を圧倒。その緻密に構成された楽曲を全身で表現するパフォーマンスは、美しさすら感じるほどだ。

1曲目からゴリゴリのサウンドで会場を支配し、観客を魅了したのはmil9。次々に繰り出す高速で強靭なサウンドからは、全てを呑み込んでしまうようなエネルギーがほとばしっていた。勢いあふれるパフォーマンスで熱狂の渦に巻き込まれたオーディエンスは思い思いに楽しみ、会場はあっという間に1つに。彼らが嵐のようにステージを去っていったあとも、その余韻はしばらく冷めることはなかった。

親しみやすい雰囲気を身にまとい登場したのは、5人組ロックバンドのGRILLED MEAT YOUNGMANS。だが、その風貌からは想像できないほどヘヴィなサウンドと、ゆよゆっぺ(Vo.)のシャウトをフロアに轟かせ、オーディエンスを一気に引き込んだ。「復讐のベジタリアン」や「Curry On」など食べ物にちなんだ遊び心のある歌詞も含めて、観客に強烈なインパクトを残したに違いない。

続いて登場したのは、4人組ロックバンドのMigimimi sleep tight。1曲目の「FOLLOW U」からダンサブルなロックチューンで会場を沸かせた。宮川依恋(Vo./G.)が「ノリノリにしてやるから! 一緒に跳ぼうぜ!」と叫ぶと、それに応えるように激しく盛り上がるオーディエンス。その後も身体を動かさずにはいられないダンスロックでフロアを踊らせ、渋谷のライブハウスをディスコへと変えてしまった。

永井峻(Vo./G.)の「最後まで一緒に楽しんでいきましょう」という掛け声で始まったのは、このイベントの大トリを務めるAftertalk。印象的なギターと性急なビートに胸が高鳴る「嘘吐きなアヒルと金の卵」で会場の注目を一気に集めると、続く「Story Writer」では骨太なサウンドの中に切なさも漂わせるメロディラインで会場をAftertalkの色に染め上げた。その良い空気感のまま披露された「アオイハル」では永井が「全員で手を挙げて花咲かそうぜ!」と叫び、魂のこもったパフォーマンスを披露。終始大盛況のイベントのラストにふさわしい、堂々たるステージで魅せた。

5組のバンドが、それぞれの信じる音楽を鳴らし合ってバトンを繋いだイベント“FOCUS LIGHT”。次にその明かりにフォーカスされ、バトンを手にするのは誰なのだろうか。次なる展開が楽しみでならない。

TEXT:室井健吾
PHOTO:美澄

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