2011年3月11日。あの日からわずか3カ月後の2011年6月に産声をあげた「東北ライブハウス大作戦」。ライブハウスに生きづく人たちの、“真実と志”を伝えるために…。
大阪でインディーズレーベルを運営しています。THE NINTH APOLLO渡辺 旭と申します。39degreesのクリハラ君から繋いでもらい、節目の40番目に書かせてもらいます。
大阪で産まれ育った僕が学生時代初めて大阪の夜の繁華街に行った理由も、自分の意志で遠い街まで出掛けた理由もライブでした。ライブハウスに通う子供だったからこそ行った場所がたくさんあります。
高校生の頃に神戸で地震があって、2日後に大阪から自転車に乗って見に行きました。無力感だけを持って帰った記憶があります。
バンドを始めて、レーベルを始めて、立場が変わって、ライブハウスにいる理由が子供の頃と変わって、それでもライブが理由で色々な場所に行かせてもらっている中で、東北で地震がありました。
電力の問題などで、ライブハウス、バンド、お客さんの中に自粛一色の空気が流れる中で、過去の無力感がフラッシュバックする中で、それでも立場の変わった僕には出来ることが増えていて、とにかく思い付くことできることをやっていました。
そこで僕の想像を超えた東北ライブハウス大作戦。
現場に行って無力感だけを感じた神戸の時とは違う、現場に行く理由をくれました。東北に行って、被写体になることにも、賑やかしになることにも違和感を感じていた僕に、悪い言い方をすれば口実をくれました。
レーベルイベントで3ヶ所を回らせてもらい、小さい活動もさせてもらいました。口実をくれた、東北ライブハウス大作戦に感謝しています。
理由がなきゃ何もできない大人になったつもりは無いですが、ライブハウスがあるっていう理由でその街に行ける。馴染みの顔に会える。素晴らしいことだと思い続けています。
バトンはDizzy Sunfistあやぺたに繋ぎます。
渡辺 旭
大阪インディーズレーベル THE NINTH APOLLO渡辺です。