老舗のライブハウスとして、下北沢から全国に羽ばたくアーティストを数多く輩出してきた下北沢屋根裏。
そして同じく下北沢にて、斬新な企画を次から次へと打ち出して注目を集める下北沢CAVE-BE。
この2店舗が8/25、次代を担うアーティストたちを集めたサーキットイベント“GOING UP DOWN!!”を開催する。
我がJUNGLE☆LIFEでは同イベントをクローズアップし、ライブハウスシーンの次の時代を作っていこうとする両店のキーマンに話を訊いた。
「これをきっかけにバンドやお客さんの交流が増えればいいかなとも思っていて。そうなればおもしろいですよね」(武田)
●どういう経緯でこの共同イベントをやろうということになったんですか?
味間:もともと屋根裏に武田くんがバンド(HOCCO)で出演していたんです。だから前から仲が良くて、CAVE-BEで店長になったということで「何か一緒におもしろいことやろうよ」と。他店との共同イベントというのは、実はウチは今回が初めてなんですよ。CAVE-BEさんはやってるんだよね?
武田:はい。都内だけではなくて、県外のライブハウスとかともやったりしています。下北沢ではいくつかサーキットイベントがあるじゃないですか。でも2店舗だけでガッツリというのは無いと思うので、内容の濃いイベントができるんじゃないかなと思っています。色んなライブハウスさんと協力して下北沢を活性化させたいんですよ。今回とは別に、メロディック活性化のイベントを下北沢の数店舗でやろうとも思っていて。
●なるほど。
味間:今、音楽業界が低迷しているとか言われているじゃないですか。音楽業界の根底にはライブハウスがあると思うんですけど、そういった僕らが盛り上げていかないと業界全体の活性化には繋がらないんじゃないかなって。そういうところで、このイベントは取っかかりにしたいと思っているんです。
武田:だからこういうお祭りイベントを1つ1つ仕掛けていって、下北沢がたくさんの人に楽しんでいただけるような街になればいいんじゃないかなと。
●音楽シーンが活性化するためには、何が必要だと思いますか?
味間:やっぱりバンドが元気にならないといけないと思うんです。物販の売り方ひとつにしても、ライブの組み方にしても、集客にしても、もっと考えて一生懸命やらないといけないんじゃないかなって。僕らライブハウスはそういうバンドをフォローしていけるようにがんばっていくので、バンドはもっとお客さんのことを考えてほしいですね。
武田:そうですよね。僕自身もバンドをやっているので、自分もしかりですけど(笑)。CAVE-BEとしても何かできないかなと色々考えて、投げ銭制のイベントをやったり、USTREAMでライブ配信をしたり。それで、若いバンドさんに「USTREAM配信するとお客さんが来なくなる」と言われたこともあったんですよ(笑)。そうじゃなくて、USTREAMで配信するのは「おもしろいことやっているからライブハウスに来いよ!」っていうことなんですよね。
●"GOING UP DOWN!!"の出演者は、どういう視点で声を掛けたんですか?
味間:まだ全国的には名前が知られていないかもしれないですけど、僕ら的には充分力を持っているんじゃないかなっていうバンドです。ライブハウスとして、この人たちを音楽業界に送り込みたいと思っているというか。次世代の音楽シーンを担うバンドを排出していけるイベントにしたいんです。普段からかなり密な関係のバンドばかりで、本気でこの人たちを応援したいと思っていて。育てたい、良くしてあげたい、お前らがんばれ! っていう10バンドです(笑)。
武田:ウチもまったく同じです。このイベントから羽ばたいて行ってくれれば。それに、これをきっかけにバンドやお客さんの交流が増えればいいかなとも思っていて。そうなればおもしろいですよね。下北沢の街がひとつになって、どんどん大きいイベントになっていけばいいなと思います。
Interview:Takeshi.Yamanaka