ビクター在籍時にリリースされた4作品から、新たにリマスタリングが施され、メンバー自らが選曲に携わったベスト・アルバムがリリースされた。ファンそれぞれに個人的な思い入れはあるとは思うが、選曲に関しては順当といったところだろう。
DISC 1(CD)はライヴで頻繁にプレイされている楽曲や代表曲を網羅しているので、これからDOOMを追体験するリスナーには最適な入門編といえる。構成も良く練られており、アルバム毎の質感は異なるものの、一作品としてまとまりのある仕上がりになっているのがポイント。彼らの作品にはつきもののインスト収録も嬉しい。
更にDISC 2(DVD)には貴重なライヴ映像が収録されており、彼らの生々しいプレイが堪能できる。これまでオフィシャル・リリース映像は、オムニバス収録の2曲分程しかなかっただけに、マニアには堪らない内容だろう。画と音の両面から楽しめる究極のベスト・アルバムの登場だ。