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優れた音楽性とシーン最強のアンサンブルを武器に目覚ましい成長を遂げ、9/28にDVD/Blu-ray『Nothing's Carved In Stone Live at 野音』とアナログ盤『Nothing's Carved In Stone Live at 野音』のリリースを控えているNothing's Carved In Stone。同バンドのVo./G.村松拓の“自らの故郷である千葉県八千代市に流れる新川を綺麗にしたい”という想いがきっかけとなってスタートした新連載『たっきゅんの…………（タイトル未定）』。第4回目となる今回は、今後の方向性を決めるため、新川のほとりを歩きながら各地を見てまわった。
今日は新川のほとりを歩きながらいろんな場所を見て、今後の方向性を探っていこうと思っていて。
わかりました！
新川って普通の川と違って流れが淀んでいるんだけど、でも子供連れでヘラブナを釣りに来たり、ブラックバスを釣りに来ているおっちゃんとか多いんですよね。
そうですね。
何度かゴミ拾いしてわかったんだけど、まず第1に多いゴミはタバコなんですよ。
ほう。
次にペットボトルとか空き缶とか。
飲料の容器だと。
はい。で、第3位が釣り関係なんです。
あっ、そうなんですか。
ルアーとか、ヘラブナの餌とか、テグスとか釣り針とか。
針危ないですね。
もうわんさか出てくるんです。僕も釣りは好きだからみんなが釣りを楽しむのはレジャーとしていいと思うし、川底に針が引っかかって糸が切れちゃったとかは仕方がないと思う…環境には良くないですけどね。
はい。
でも使ったものをそこに置いたままのケースが本当に多くて。あっ、これが2015年にオープンした八千代市立中央図書館なんです。
おお！ 綺麗ですね。
ここ、すごくいい施設なんですよ。最近はサイクリングロードとか含めて舗装されている場所も増えたし。
やっぱり舗装されている道って歩きやすいですよね。
うん。すごく歩きやすい。こういうところを見ると、行政が動いて環境美化を進めていることをすごく実感するんですよね。
そうですね。
ということは、既に落ちているゴミを無くしていくことと、みんながゴミを捨てないようにすること…その2つが必要ですよね。
確かに。でもここまで歩いてくる道中でも「ゴミを捨てないで」というような看板をたくさん見たじゃないですか。「ゴミを捨てさせないようにすること」って、具体的にどうやったらいいんでしょうね？
うーん…。
ゴミを捨てさせないようにする…難しいな。
例えばこうやって綺麗に道を舗装することだけでも抑止力というか、意味があると思うんですよね。やっぱり心理的に、綺麗なところには捨てづらくなるじゃないですか。
うんうん。あと…もしかしたらゴミ箱を設置すればいいかもしれないですね。
ん!! それいいかも!!
そういうことは当然今までも行政で考えてこられたことかもしれないですけど。
そうか。でもこうやってずーっと歩いてみて実感するけど、ゴミを捨てるところが無いですもんね。
はい。例えば東京都内とか、数年前とは比べ物にならないくらい喫煙コーナーが整備されましたけど、今はもう“喫煙コーナーがないところではタバコを喫わない”ということが習慣になりましたよね。逆に大阪とかに出張で行ったとき、歩きタバコしている人の多さにびっくりしますもん。
そうですね。街中の物陰でタバコを喫ったり、歩きタバコとか平気でしてますね。
だからゴミ箱を設置したり、喫煙コーナーを作ったりすることが、もしかしたらゴミを捨てさせないようにすることに繋がるかも…まあ誰がそれを回収したり綺麗にしたりするのか？ っていう問題は当然あるんですけど。
いいプランだと思う。…でもどちらにしても、ゴミ箱を綺麗にする人が必要になりますよね。
それこそクリーン推進課の人と協力する必要がありそうですけど。
うん。そういう相談をしに行ってもいいかもしれないですね。新たな目標が1つ出来たかも。
あっ、そろそろいつもゴミ拾いしている場所ですね。……あれ？
どうしました？
いや、なんか植えられてません？
あ、本当だ。
前に来たときにはこんな感じじゃなかったのに。
確かに。これ、コスモスかな？
あっ、あそこに草を刈っている人が居る！
話しかけてみましょう。
すみませーん。おじさん、何しているんですか？
え？ ボランティアだよ、ボランティア。
河原の掃除をしてるんですか？
草を刈って、コスモスを植えてるんだよ。ほらそこ、せっかくコスモスを植えたのに、行政に雇われた業者が何も知らずにコスモスまで刈っちゃったんだよ。
あらら。
定期的に草刈りとかコスモスを植えたりしているんですか？
毎日来てるよ。
あっ、毎日ですか。
健康のためにね。コスモスを植えて、もうすぐ花が咲くっていうときに刈られちゃって大変だよ〜。八千代市役所に行って注意してやろうと思ってるんだよ。
やっぱり草抜いてたんだ〜。おじさん〜。
え？ 無料だよ、無料奉仕。ここ、いっぱい草生えてたでしょ？
うん。
何年も前からやっているんですか？
6〜7年前からかな。1人で。
え！ 1人で!?
そう。
コスモスの種はどうしたんですか？
コスモスはね、何年か前に別の場所に植えたんだけど、バーッと生えたら種が落ちるから、それをこっちに持ってきて植えたんです。
増やしてるんですか！
そう。
すごい！
コスモスを植えて新川を綺麗にしようと思ってね。
おじさん、俺もここに掃除しに来てるからさ、ゴミをまとめておけば俺が持って帰るからね。
え？ 持って行ってくれてるの？
そう。
私はずーっとゴミを集めて、あそこに集めてたんだよ。
それ持って帰ったの俺だよ（笑）。
あ、そうなの？
でもここ大変だよね。いくらゴミを集めても、次から次へと土の中から出てくるから。
そうだね。まあでも、健康のためにはちょうどいいくらいだけどね。
ハハハ（笑）。
たくさん花が咲くと綺麗でしょ？ 去年まではこの辺は草がいっぱい生えてたんだけど、こうやって草を刈って綺麗にしてたんだよ。
僕、定期的にゴミ拾いに来てるんだけど、絶対に自分以外にもゴミ拾いをしている人が居るって思ってたんだよ。
そうなの？
うん。だってゴミが集められてたり、いつの間にか綺麗になっていたり。だから会えて嬉しいな〜。
自転車とかも捨ててあるからね。
エアコンとかもね。
そうそう！
あのエアコンはクリーン推進課に頼んだからもう無くなってるよ。
椅子もあったけど、あれはさすがに1人では持ち上がらなくてね。80歳のじいさんには無理だわ。
え？ 80歳なんですか？
お若く見えますよ！
じゃあ今日なんかおごろう。
ハハハハハ（笑）。
今日は会えてよかったです。また来ますね。
あ、そう。じゃあまたね〜。
当連載へのメッセージや感想はyamanaka@hirax.co.jpまで!!
Nothing’s Carved In Stone Vo./G.村松拓 連載：たっきゅんの…………（タイトル未定）トップページへ戻る
