4/09(土)@渋谷TSUTAYA O-Crest
“THE MUSMUS PROLOGUE TOUR”
1stミニアルバム『PROLOGUE』のリリースから約4ヶ月。全国ツアーを終えたTHE MUSMUSが、自身初のライブ“THE MUSMUS ONE MAN LIVE”を行った渋谷TSUTAYA O-Crestに帰ってきた。
大歓声と手拍子が降りしきる中、ステージに登場した4人は気合いに満ち溢れ、Vo.CHIOがモニターの上で両腕を左右に広げて一呼吸、「今日気合い入っているからよろしく!」と叫んで「バイナリ」からライブがスタート。観客がステージ方向に押し寄せ、ダイバーが飛ぶ。待ち望んだthe MUSMUSのライブに、ステージの上も下も気合いと興奮を一切隠さない。Dr.SHINGOとBa.KYOYAが繰り出したリズムが迫り来る「MASS HYSTERIA」にフロアは更にヒートアップ。G.YOOKEYのソリッドなギターが熱気あふれるフロアに鳴り響き、「SILENT FINALE」と新曲3連発。一切容赦のない4人のステージに、オーディエンスは大きな歓声をあげる。1秒も興奮を途切れさせないライブは、UPLIFT SPICE時代の楽曲を交えつつ、フロアにサークルモッシュを生みつつ、すさまじい熱量で進行していく。
MCでは、前日にレコーディングが終了したこと、そして7月にアルバムをリリースすることを発表。そのアルバムから、心臓をえぐるようなギターとダンサブルかつラウドなサウンドが強烈な新曲を披露し、更に数曲を経て緩急の大きな新曲で魅了。アルバムリリース後にワンマンライブを開催することも発表し、観客は喜びの声をあげる。
芯が強く、心を震わせながら放つ歌に全員が惹き込まれた「アネモネの庭」など、歌い手としてもフロントマンとしても成長を遂げたCHIO。彼女はまるでジャンヌ・ダルクの如く、歌を掲げて先頭に立ち、ライブを引っ張っていく。「NGC224」で大きな一体感を作り出した後、本編最後の「BAPTISMA」ではステージとフロアの境目がわからないほど熱狂が埋め尽くした。
アンコールではCHIOが「せっかくこうやって音楽が出来るから、もっともっとみんなとおもしろいことをしていきたいと思います!」とバンドをやれる喜びを叫び、YOOKEYが客の上で演奏。SHINGOとKYOYAも一緒になって暴れまくり、THE MUSMUSによる熱狂の宵は更けていった。
TEXT:Takeshi.Yamanaka
PHOTO:shingo tamai