2016/2/7@赤坂BLITZ “大槻ケンヂ 50th 生誕祭! 特撮〜50歳の世界!〜”
特撮 / 筋肉少女帯
大槻ケンヂの50歳を記念した“大槻ケンヂ 50th 生誕祭! 特撮〜50歳の世界!〜”が、2/7に赤坂BLITZにて開催された。前日に誕生日を迎えた大槻のバースデーライブであり、ゲストとして筋肉少女帯も登場するというファンにはたまらないイベントのチケットはもちろんSOLD OUT。外は真冬の気温ながら、開演前のフロアは観客たちの熱気で満ちていた。
公演タイトルにもなぞらえられた「5年後の世界」で、特撮のライブがスタート。約半年ぶりのライブに、待ちわびたファンのテンションは1曲目から跳ね上がる。オーディエンス全員が拳を突き上げ、コール&レスポンスの嵐だ。「オム・ライズ」「ヌイグルマー」といったBEST的選曲に加え、2/3にリリースしたばかりのニューアルバム『ウインカー』から「シネマタイズ(映画化)」「音の中へ」なども次々と披露し、新旧の楽曲の魅力を縦横無尽に堪能できるセットリストで進行していく。
ライブ中盤、大槻が一時「休憩」と称してステージ裏に退出。ボーカルレスで奏でられた「ヤンガリー」は重厚なリズムと、爆音でメロディを奏でるギター&ピアノのタイトな演奏が際立っていた。終盤には橘高文彦、内田雄一郎、本城聡章の筋肉少女帯メンバーが登場。両バンドのコーラスが炸裂した「ピアノ・デス・ピアノ」、本城聡章とNARASAKIのボーカル掛け合いが貴重な「カーネーション・リインカーネーション」、大槻が歌詞を間違えるというコミカルな一面がありながらもド迫力の音圧で迫る「アベルカイン」、ドラマティックな「テレパシー」の4曲が披露された。
ラストは荘厳さすら感じさせる「ケテルビー」をセッション。「一緒に歌うよ」とマイクを持った内田雄一郎がステージを駆けまわり、ステージとファンが一体となったコーラスを響かせる様には、かつて内田が参加していた初期の特撮に想いを馳せたファンも多かったことだろう。バースデーらしく花束やケーキの贈呈、特撮・筋肉少女帯メンバー全員との記念撮影が行われる一幕もあり、全てにおいてスペシャルなライブだった。
TEXT:古川うなぎ
PHOTO:中島たくみ