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AIR JAM 2011

ありがとうAIR JAM、ありがとうHi-STANDARD

2011/09/18@横浜スタジアム
Hi-STANDARD / BRAHMAN / FACT / the HIATUS / 磯部正文BAND / KGDR / LOW IQ 01&MASTER LOW / マキシマム ザ ホルモン / ME FIRST AND THE GIMMIE GIMMIES / MURPHYS LAW / Pay money To my Pain / SCAFULL KING / 10-FEET / TURTLE ISLAND / WAGDUG FUTURISTIC UNITY

Interview

2011年4月26日、Twitterのタイムライン上は突如3人のツイートにジャックされた。難波章浩・横山健・恒岡章の3人が一緒に映った写真とともに発信した「9.18 ハイスタンダード AIR JAM。届け!!!」という短いメッセージは、驚くべき速度で全国に広まりパンクキッズ達の心に灯をともした。
Hi-STANDARDが事実上活動をしなくなってはや11年。どれだけの人がこの日を待ち望んでいただろうか。そして、誰がAIR JAMの復活を予想していただろうか。初めて組んだバンドがHi-STANDARDのコピーバンドだった僕は、心躍らせながらもオフィシャルな発表があるまで半信半疑だった。
5月、正式にAIR JAM 2011の開催が発表されると、小さくガッツポーズを取っていた。テープが擦り切れる程何度も繰り返して観た、AIR JAM ‘98のビデオの内容は今でも鮮明に覚えている。そして、当日参加できなかった悔しさも。俗に言う“AIR JAM世代”ど真ん中。現在こうして音楽に携わる仕事をさせてもらっている以上、AIR JAMは僕の言葉でレポートを書かなくてはいけないという使命感が沸々と沸いてきた。
いざ、横浜スタジアムへ! リアルタイムでHi-STANDARDを聴いていた読者もそうでない読者も、AIR JAM 2011に参戦した読者もそうでない読者も、全ての方にこの熱い気持ちが届けば幸いです。

それでは、AIR JAM 2011 Special Live Report、開演致します。

大阪から横浜へ向かう夜行バスでの話、隣の席が大阪の知っているバンドマンだという奇跡が起こる。向かう先はそう、横浜スタジアム。AIR JAM 2011に参戦する為に乗り込んだ夜行バスでの知人との遭遇は、この日が特別な日になることを如実に表していた。前日までの悪天候が嘘のような好天に恵まれた横浜は、まさに野外フェス日和といった天気。テンションが上がるとともに、僕の胸も高鳴っていった。
オフィシャルサイトで事前に購入したのであろうAIR JAM 2011 Tシャツや、出演バンドのTシャツ姿で続々と横浜スタジアムに集結するパンクロックラヴァー達は皆、修学旅行の朝学校に集合した中学生のような笑顔で入場の列に並んでいる。現在ライブハウスでモッシュピットを作っているであろう10代のキッズから、子供連れの30~40代のママパパまで年齢層も幅広く、AIR JAMというお祭りをどれだけの音楽ファンが待ち望んでいたのかがよく解る。
いよいよ開演時間の11:30、レフトスタンド側のAIR STAGEから難波(Hi-STANDARD Vo./Ba.)が登場し、AIR JAM恒例の開幕宣言が始まる。「11年ぶり、AIR JAMの復活です! 体力がある奴は前に来い! ラウド・ロック日本最大規模のフェスだからアツイはず! 最後まで楽しめよ!」とオーディエンスを煽り、喝采を受ける難波。続いてウグイス嬢による全バンドのアナウンスがあり、プロ野球さながらに電光掲示板にバンド名(略称も含む)が表示されいやが上にもテンションが上がる。全出演者がガチンコで熱演を繰り広げるAIR JAMがいよいよ幕を開けるのだと思うと、鳥肌がたった。
この日、トップバッターを務めるのは磯部正文BAND。Hi-STANDARDの弟分的存在で、その後のエモシーンを作ったとも言えるHUSKING BEE。そのフロントマン磯部が登場し演奏されたのは、なんとHUSKING BEE時代の「#4」! イントロから地鳴りのような声援がスタジアムを覆った。G.田淵ひさ子がボーカルを執る新曲も披露されたりと、終止マイペースなステージを展開するなか、終盤にはHUSKING BEE時代の盟友Dong Dongこと平林一哉がギターでゲスト参加。磯部の“今日ここにいるみんなに新しい風を!”というMCの後には「新利の風」を披露。ラストはもちろん名曲「WALK」。太陽を真上に見ながら大合唱が巻き起こった。
ライトスタンド側のJAM STAGEから、ハイスタ世代代表10-FEETが登場するとキッズ達がアリーナ前方へとなだれ込む。Vo./G.TAKUMAが“東北に届けようぜ!!”と声高らかに叫び「RIVER」の演奏が始まった。「VIBES BY VIBES」「super stomper」「1sec.」とキラーチューンを立て続けに披露し、“熱いので優しい曲やります”と10-FEETの中でも激速チューン「STONE COLD BREAK」を汗だくになりながら演奏。先輩バンド達に負けないよう必至のパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げていった。
続いて登場したPay money To my Painは、ハードコア全開のステージでアリーナでは巨大なサークルモッシュを出現させ、荒々しくもタイトな演奏でぐいぐいとオーディエンスを引っ張っていく。序盤から上半身ハダカのVo.Kはスクリーモヴォイスとクリーンヴォイスを使い分け、一曲一曲を豊かに彩りタイトな演奏を披露してくれた。
続いてJAM SATAGEに登場したのは「10年間で10回しかライブしてません!」というSCAFULL KING。AIR JAMきってのパーティバンドはキラーチューンを連発し、横浜スタジアムをダンスフロアに変えてしまった。最初に演奏された「YOU AND I,WALK AND SMILE.」のイントロが流れた瞬間、もの凄い歓声が巻き起こる。オーディエンスは思い思いに飛び跳ねたり踊ったりと、動きこそ違えどみんな満面の笑みを浮かべている。それを眺めていた僕の顔もきっとニヤ付いていたに違いない。10年間で10回目のライブだとはいえ、各メンバーは木村カエラのバックメンバーや、FRONTIER BACKYARD、LOW IQ 01 & MASTER LOWのメンバーとして、百戦錬磨のステージをこなしている猛者達なので演奏はすこぶるタイトだ。SKAだけにとらわれない、ワールドミュージックを取り込んだミクスチャーサウンドは、カラフルに横浜スタジアムを包み込み、ラストに演奏された「IRISH FARM」ではスタンドもアリーナも一緒になってシンガロング! SCAFULL KINGが文句の無いパフォーマンスで、前半のハイライトを演出してくれた。
FACTが登場したのは14:00。もっとも暑い時間帯に、今もっとも熱いパフォーマンスをするアクトが登場するとなっては、オーディエンスの期待も自然と高まっていく。彼らの人気を不動のものにした「A Fact Of Life」でスタートしたFACTの勢いはとどまる事を知らない。“このクロスオーバー感たまんねぇよな!”と、AIR JAMをめいいっぱい楽しんでいる姿がとても印象的で、“俺たちはAIR JAM世代のど真ん中にいて、高校からの10年間、追いかけていた舞台にやっと立てることが出来ました!”と参加できていることに感謝を述べる。“今日AIR JAMを観てバンドを始めようという人も、諦めないで欲しい”という言葉は“ずっと追い求めるものがあるからこそ、続けられるし頑張れる。今度は俺たちの番だぜ!”とも受け取れたし、次世代のリーダーとしてシーンを引っ張っていくという彼ら流の宣言にも受け取れた。先に登場した、10-FEET、Pay money To my Pain、そしてFACTのメンバーは、AIR JAMに出演できる喜びに感謝し、全ての力を出し切りステージを後にした。
Hip Hop代表としてKGDRが、2MC 1DJというシンプルながらも力強いメッセージでオーディエンスをまくしたてる。続いてJAM STAGEに登場したのはAIR JAM皆勤賞のご存知“イッチャン”こと→LOW IQ 01 & MASTER LOW! 前説にロンドンブーツ1号2号の田村亮が登場するというサプライズもあり、興奮はこの時点でクライマックスに。鮮やかな花柄のハーフパンツスーツに身をまとったイッチャンは、ところ狭しとステージを縦横無尽に駆け回る。AIR STAGEのアリーナ近くまで行ってみたりと、そのファンサービス精神はSUPER STUPID時代から全く変わらない。違っているのはその風貌くらいだろう(笑)。冒頭のキラーチューン「LITTLE GIANT」から、トレードマークとも言えるハットとステッキを操りながら究極のPOPサウンドでシンガロングを誘発。ラストではイッチャン自身がSAXを持ち出し、SCAFULL KINGメンバーとジャミング! 最初から最後まで底抜けにハッピーな音を届けてくれた。
ハードコアとはハードコア・パンクといった激しい音楽を言うのではなく、精神に訴えかける音楽のことなんだと教えてくれたのはTURTLE ISLANDのステージだった。和太鼓、パーカッション、笛の音色が交錯するビッグなサウンドにただただ圧倒される。“船底からやってきたぜー!”という挨拶もTURTLE ISLANDならではだろう。
一転、ゴリッゴリのサウンドを届けてくれたのはWAGDUG FUTURISTIC UNITY。凝縮された音の塊を真正面で受け止めるオーディエンスも真剣そのもの。Vo.KYONOが放つ言葉と視線は、歴戦をくぐり抜けてきた人間のみが放つ事を許される独特のオーラをまとい、オーディエンスに突き刺さっていく。Ba.KenKenのプレイも光り、アリーナ最前列のモッシュピットはかなり危険な状態になっていた。ちょうどこの時間帯は、スタンドのファミリーゾーンから観戦していたのだが、子供連れのママが飛び跳ねると、見よう見まねで飛び跳ねようとする3歳程の女の子の姿が目に入ってきた。時代は確実に動いていることを実感しながらも、色あせる事の無いAIR JAMのDNAは、脈々と受け継がれていることを確認することができた。
ちょうど陽が落ちようかという18時前、the HIATUSが登場すると横浜スタジアムの空気が一変する。幾多のロックフェスで彼らのステージを観させてもらったが、この日のthe HIATUSのステージは個人的にベストアクト。Vo./G.細美の歌声は、遠い東北の地まで届いているのではと錯覚する程、伸びやかで力強い。細美はMCで“3/13以降、一番嬉しかったのはハイスタの復活です。みんなを元気にしてあげたで賞を、3人に送ってあげたい”と発言。さらには“VHSで観るAIR JAMの映像は、69年のウッドストックのよう”とも。the HIATUSもHi-STANDARDの復活を待ち望んでいたのだ。ステージとオーディエンスの想いがひとつだと解れば想像以上のケミストリーが生じるもので、ラストの「Insomnia」が披露される時にはすっかりと陽は落ち、照明のライティングも相まって、そのドラマチックな展開、世界観に横浜スタジアムは酔いしれた。
Hi-STANDARDとは旧知の仲であるファットマイク率いるMe First and the Gimme Gimmesは、甲斐バンドの「HERO」やビートルズの「ALL MY LOVIN'」といった日本人にも馴染みの深い楽曲を彼ら流のアレンジで披露。なぜか合格祈願と書かれた日の丸ハチマキを頭に巻き、日本ラブを目一杯アピールしてきた彼らの最終兵器は、この日横浜スタジアムに集まった観客の99%が知っているであろう名曲、THE BLUE HEARTSの「LINDA LINDA」! メロコア風ではなくレゲエ風のアレンジで、おおいにオーディエンスを沸かせた。
登場SEが終わると同時に「恋のメガラバ」のイントロが始まれば、秋の夜を真夏のプールサイドへと一瞬にして変貌させてしまったマキシマム ザ ホルモンの登場だ。ナヲ(ドラムと女声と姉)は “本当にAIR JAMだーー!! AIR JAMに人生変えられちゃった人ーー!?”と質問したのにもかかわらず“ハイ!!”とまっさきに手を挙げてしまったり、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)は“10数年前の自分たちに恥ずかしくない演奏をしたい”と真剣に宣言したりと、AIR JAMが彼らにとってどれほどの影響を与えてきたフェスなのかを言葉にした。悟りの境地を開いたかのような「maximum the hormone」のオリエンタルなグルーヴと反復されるフレーズは、大きなヘドバンの渦を巻き起こす。すり鉢上のスタジアム全体がステージに向かいヘドバンしている様は拝礼さながらの光景で、幅広い年齢層をキャッチしたマキシマム ザ ホルモンのパフォーマンスは圧巻そのもの。しっかりと、続くBRAHMANへとバトンを渡した。
“11年前、あんときの仲間は何してたんだ? 11年間休止したり、再結成、再活動したりよ。恐らくこの中でこの日を一番楽しみにしていたBRAHMANはじめます。”とVo.TOSHI-LOWが告げると神曲「ARRIVAL TIME」から彼らのショウがスタートした。この時点で僕の涙腺が緩む。個人的に今年2度目のBRAHMANのショウだったのだが、ここはAIR JAM。AIR JAMにBRAHMANが出演しているということだけで、嬉しくて涙が溢れそうになるのだ。「SEE OFF」「BASIS」と過去の名曲を惜しげもなく披露し、攻め続けるTOSHI-LOWはまさに“カリスマ”と呼ぶに相応しい。これがずっと続ける事をやめなかったバンドの強みなのである。
“震災後、難波に『なんもやんねえのかよ? なんかやれよ』って言ったらAIR JAMをやることになった。”TOSHI-LOWはこう述べたが、この言葉もとてもリアルに伝わってくる。Hi-STANDARDの3人が大きな動きを作ってきたこと、AIR JAM 2011のホストであることは揺るぎない事実であるが、BRAHMANの存在が彼らを突き動かす原動力になったことは間違いない。“ライブで死んだってかまわねぇって思ってるけど、今日だけは、次のバンドが見てぇ…。本日、晴天の…”とラスト「霹靂」を披露。アリーナに押し寄せたオーディエンスの波をサーフしながら“諦めねぇでよかった”と言ったTOSHI-LOWの姿は一生忘れる事は出来ないだろう。
11年振りにステージに立つHi-STANDARDを迎えるばかりとなった横浜スタジアムは、どこからともなくウェーブがまきおこり、何度もスタンド席を往復する。この瞬間、横浜スタジアムに集まった3万人以上のオーディエンスは年齢関係無く皆キッズになった。準備はできた。MCのブライアン・バートンルイスが遂にその名を叫ぶ。“Hi-STANDARD!!”その瞬間、地響きのような歓声がステージ向けられ、ゆっくりと上がるバックドロップとともに3人が登場すれば、さっきよりもさらに巨大な歓声がステージへ放たれた。“3人が一緒にステージに立っている。夢じゃないんだ。”みんな同じ気持ちでこの瞬間を待っていたことだろう。
「STAY GOLD」のイントロが流れたその刹那、ギリギリまで膨らんだ風船が弾けたように飛び跳ねるオーディエンス。難波が歌い、横山がハイトーンでコーラスをキメ、恒岡がボトムを支える。夏フェスで何度も聴いたそれぞれの「STAY GOLD」が霞んでしまう程まぶしい金ピカな3人のコンビネーションは、11年間の空白なんてなかったんじゃないかと錯覚してしまう程自然な演奏だ。“夏はまだまだ終わらない! 恋しちゃってますか?”と言われれば、次の曲はもちろん「SUMMER OF LOVE」! “いつまでも側にいてくれよな!”と言われればアップテンポな「CLOSE TO ME」が演奏される。曲の合間に曲説明を挟むのもHi-STANDARD流とも言えるだろう。時折見せる、3人がお互いを見合わせ、コクリと頷き笑顔になる瞬間は、見てる側もついつい笑顔になってしまう。今目の前で起こっている事実がただ嬉しくて、本日2回目のウルウルタイムがやってきた。
「WAIT FOR THE SUN」はHi-STANDARDのコピーバンドをしたときに、初めて合わせた曲ということもあり、個人的にとても思い入れのある楽曲。まさかのセットリストに1人小躍りをしていると、僕の周りにいた40歳程の男性は僕以上のテンションで楽しんでいた。ファットマイクも凄いテンションでステージに乱入しオーディエンスも一緒にシンガロング! 「TEENAGERS ARE ALL ASSHOLES」で、初期衝動全開のギタープレイを横山が披露すれば、“俺たちが力を合わせれば出来ねえことなんかないよ”と「FIGHTING FIST,ANGRY SOUL」が演奏された。横浜の夜空に向けて突き立てた30,000の拳は、それぞれの決意表明。僕たちは拳を挙げることで、仕事や学校、恋愛や日常にある些細な不満へと立ち向かう勇気をHi-STANDARDから授かったのだ。
出来る事なら終わってなんか欲しく無かった。楽しい時間は本当にあっと言う間なんだってことを、今更になってリアルに実感することになるとは…。北海道ツアーでの思い出話や、横山が突然アカペラで「LOVIN’ YOU」を歌い出したりする時間も、ラストの曲が演奏されるまでずっと続けて欲しいとも思えたが、そうも言ってられない。いよいよやってきてしまった本編ラストはエルビス・プレスリーのカヴァー「CANT’ HELP FALLING IN LOVE」。耳に残る甘いメロディと、3人特有のグルーヴ、パンクロック魂が見事に昇華したサウンドは、いつまでもずっと聴いていたくなる温かさで横浜スタジアムを包んでいった。
アンコールで再登場した3人は“ありがとう! 続けよう!”という言葉と共に「STARRY NIGHT」を演奏。当然巻き起こるシンガロングも、難波パートと横山パートで2つに分かれていたりと、それぞれのスタイルで楽しんでいくオーディエンス達。本当の本当にラストの「BRAND NEW SUNSET」のイントロが流れた瞬間、僕の涙腺は完全に決壊した。“涙は見せない、俺はタフボーイだから…。”なんて歌われても、涙が止まらなかった。
3人は肩を組みながら“また来年も会おう!”と言い残し、最強の3ピースバンド、Hi-STANARDは見事な復活劇を遂げ、ステージを後にした。開催場所や日程は定かではないが、AIR JAM 2012が開催されるのであればこれほど喜ばしい事はないだろう。9時間半にも及ぶ夢のような一日はこうして幕を閉じた。会場には「MOSH UNDER THE RAINBOW」がSEとして流れ、名残惜しむオーディエンスはアリーナでサークルモッシュを作り、大合唱を始める。11年間の想いをすべてぶつける姿はとても美しく見えた。
ありがとうAIR JAM、ありがとうHi-STANDARD。11年間待っていた人も、初めてAIR JAMに触れた人も、ひとつになれた9/18。2011年春、列島を駆け巡った3人のツイートが実現した日。誰かのため、役に立つ事をしたいと考えた日。音楽の持つパワーを改めて実感させてくれた日。僕はいろんな想いを噛み締めつながら、帰りの夜行バスに飛び込んだ。眼を閉じれば、すぐ手が届きそうなところで金ピカの3人が笑顔で演奏を始めていた。

TEXT:上田雄一朗

 

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