1万5000人が熱狂したあの熱い日から1年、今年も僕らの冬フェス“ポルノ超特急”が京都で開催される。響都で活動を続けてきたROTTENGRAFFTYが培ってきた同イベント、今年も最高に熱い1日になるのは想像に難くない。既に出演者は発表されているが、今月号のJUNGLE☆LIFEではその出演者の中の1組、THE BAWDIESを招き、全メンバーによる対談を敢行。対バンも生でライブを観たこともないという両者の接点と共通する価値観を掘り下げ、そしてこれから紡がれていく物語の序章となるSPECIAL TALK SESSION。
●“ポルノ超特急2015”にTHE BAWDIESが出演することが発表されましたが、今まで対バンしたり絡んだことはなかったみたいですね?
KAZUOMI:そうなんですよ。
ROY:僕らはロックンロールをやっていて、なかなか今のシーンでは肩身が狭い想いをしていまして(笑)。音楽的な部分でも「現代の音楽か?」と問われたらそうではないと思うんですよね。逆にROTTENGRAFFTYはいろんな音楽を吸収して、現代の人たちに現代の音楽として表現しているっていう。それは僕らからしたら本当に華やかな人たちに見えていて。
ROTTENGRAFFTYの5人:いやいやいやいや。
ROY:だから僕らのようなモノクロみたいな音楽をやっているバンドに声をかけてくれたのが本当に嬉しかったし、やっぱり本当にいろんな音楽を聴いておられるんだなって改めて思いました。
KAZUOMI:僕はTHE BAWDIESがデビューしてしばらく経った頃に知って、CDを聴いたりライブ映像を観て“なんだこのバンドは!”ってびっくりしたんです。とにかくROYくんの声がめちゃくちゃかっこいいなと。そんな感じでTHE BAWDIESのことは知っていて、僕らが今年の10月に出したミニアルバム『Life is Beautiful』でビクターとタッグを組むことになった流れで…実はそれまでTHE BAWDIESがビクターということも知らなかったんですけど…レーベルメイトになったことをきっかけに、“ポルノ超特急2015”に誘わせてもらえないかなと。
●やっと接点ができたと。
KAZUOMI:そうなんですよ。ロックといってもいろんなシーンがあって、今まで一緒にやる機会もなかったし、僕たちは僕たちのシーンがあると思っているんです。でも“ポルノ超特急”というのは、いろんなロックの形をお客さんに観てもらいたいし、知ってもらいたい。THE BAWDIESはライブもめっちゃかっこいいし、前からすごいなと思っていたので、同じビクターになったことをきっかけに今回誘わせてもらったんです。
●さっきROYさんが「肩身が狭い」とおっしゃってましたけど、THE BAWDIESはそこまで肩身が狭い想いをしているんですか?
ROY:そうですね〜。
TAXMAN&JIM&MARCY:いやいや、やめて! 結構みんな優しいよ!
一同:ハハハ(笑)。
ROY:でもスタートラインは実際にそうだったんですよ。初めて出るフェスだと知らない人たちばかりで、みんな僕らのことをどういうバンドかわからない。特に最近の音楽を聴いている人だと、想像してもわからないだろうし。でも、ライブを観たらわかってもらえるというか。逆に、予備知識がない状態で観てもらえるから「肩身が狭い」とは言え僕たち的にはマイナスではなくて、新鮮に受け取ってもらえることもあるんです。だからそれはそれで僕らはいいと思っていて。
N∀OKI:うんうん。
●ROTTENGRAFFTYは、そういう感覚はありました?
NOBUYA:何回もありますよ。それこそ10-FEETがやっている“京都大作戦”でも、最初の頃は肩身が狭かったし。音を聴いて、いい意味で衝撃を受けてくれる人もいれば、ちょっと敬遠される場合もある。いろんなフェスとか小さいイベントでも常にそういうことを感じながら、でもそういうステージがだんだん好きになっていったんです。
●俗にいうアウェーな場所が。
N∀OKI:うん。開拓していってる感じがあるというか。それが楽しい。普段の自分らのシーンじゃないところが好物っていうか、おもろいですね。逆に“めちゃくちゃ引かれていってる!”っていうのも楽しいですね。“みとけよ!”っていう。
●THE BAWDIESのメンバーに訊きますけど、“ポルノ超特急2015”のラインナップを見てどう思いました? 猛者ばかりですけど。
ROY:怖いです。
一同:アハハハハハ(笑)。
ROY:お客さんの反応とかも「THE BAWDIESって意外!」というのが結構多かったんですよ。
NOBUYA:あ、そうでしたよね。
ROY:メンツの並びを見てもそうだと思いますし、ROTTENGRAFFTYと僕らの絡みを見てもそう感じたと思うんです。でも逆に言えば、従来のROTTENGRAFFTYのお客さんたちからすると、いろんな音楽を吸収するのがROTTENGRAFFTYだし“ポルノ超特急”だと思うから、間違ったことではないと思うんです。それは有り得ることなんだということをわかってもらいたいし、呼んでもらったからには“なるほど!”と思ってもらいたい。そういう覚悟はもちろんできていますし。
●うんうん。
ROY:あと並びを見てもらったらわかると思うんですけど、全部ライブバンドじゃないですか。まさに“猛者”っていうか、ライブがすごい人たちばかりなので、楽しみですよね。ライブを重要視しているバンドってたくさん居ますけど、“ポルノ超特急”の出演者は本当にライブがすごい人たちばかりなので。そういう人たちの中に入れてもらっているっていうのはすごく誇りに思います。
●THE BAWDIESは、どういう意気込みで“ポルノ超特急2015”に出演するつもりですか?
ROY:きっと呼んでもらったのは、一貫してロックンロールを貫いているところをたぶん評価してもらったからだと思うんです。
KAZUOMI:うんうん。
ROY:だから何かに合わせるとかじゃなくて、自分たちの普段通りのスタイルでそのままやって、100%自分たちの魅力をストレートに伝えることが大事かなって思ってます。まあ、真っ直ぐにしかできないんですけど(笑)。
●お互いライブを観たことはあるんですか?
N∀OKI:生ではないですね。
MARCY:僕らも生で観たことはないです。
●あ、そうなんですね。
KAZUOMI:映像とかで観させてもらったりとか、今回ヨーロッパに行ってましたよね?
ROY:はい。
KAZUOMI:その映像とかを観て“かっこいいな〜”って。
●沢山出演する大型フェスでは無く、同じステージでしっかりとした対バンは初めてという事ですよね?
MARCY:はい。ROTTENGRAFFTYは京都ということで、それこそ10-FEETと昔から仲が良いっていうのは知っていたし、Dragon AshのIKUZONEさんがプロデュースされた楽曲を聴いたりしていて、そういうシーンの人たちっていう印象が強いんです。僕たちからすると“うわ! すげえな!”っていうところで活動している人たちというか。
●なるほど。
RYOY:だから僕らも、お客さんはもちろんですけどROTTENGRAFFTYの皆さんに対しても衝撃を与えられるようなライブをしたいなと思いますね。
TAXMAN:接点は全然なかったじゃないですか。だから最初“ポルノ超特急2015”に誘われたとき、“なんで僕らなんだろう?”って思ったんです。でも実際にこうやって話をしてみると、感覚がすごく似てるのかなって思いますね。さっきROYが話していたように、僕らはもともと狭い畑から出てきて、いろんな人たちに音楽を届けたいという気持ちが強かったから、常にアウェーな土地でもどんどんチャレンジしてきたし、自分たちがいいと思うバンドはジャンルが違ってもどんどん紹介してきたんですよ。
KAZUOMI:ああ〜。
TAXMAN:そういうことをROTTENGRAFFTYも僕らにやってくれているんだなってすごく感じたというか。やっぱり“ジャンル”というのは言葉や定義だけの問題で、聴く側もやる側もそんなに関係がないっていうか。バンド発信でいいバンドを紹介していくっていうのは僕らが目指しているところなので、そういうことをちゃんとやっているバンドだからROTTENGRAFFTYはかっこいいと思う。そこに呼ばれたのはやっぱり嬉しいですね。
JIM:うん。僕もROTTENGRAFFTYは“すごいライブバンド”っていう認識なんです。僕らなんかより長くバンドをやっておられて、ずっと最前線で闘ってきたと思うんですけど、それは本当に難しいことだと思うんです。僕らは今年で11年なんですけど、やっぱり今までもすごく大変だったし、これからもっと大変になっていくだろうなと考えると、ROTTENGRAFFTYは本物のバンドだと思うんですよね。BRAHMANや10-FEETを観てても思うんですけど、ずっと最前線でやっているバンドってライブの説得力が違うじゃないですか。だから“ポルノ超特急2015”でライブを観させてもらうのが楽しみですし、呼んでもらったことが光栄だから、応えたいと思ってます。
ROTTENGRAFFTYの5人:ありがとうございます!
N∀OKI:俺、最初はマキシマム ザ ホルモンの亮君(マキシマムザ亮君)にTHE BAWDIESを教えてもらったんです。「こんなロックンロールのかっこいいバンドがいるよ!」「そうなん? どんなの?」って。
●あ、そうだったんですね。
N∀OKI:うん。そういう経緯もあって、どうせヤバいのは知ってるんですけど、早くライブが観たいですよね。さっきKAZUOMIが言ってたようにROYくんの声がヤバくて。しかも、こうやってしゃべってる感じと全く違うから。
一同:ハハハ(笑)。
KAZUOMI:ROYくんは、なぜああいう感じになったんですか?
ROY:50年代とか60年代の音楽って、自分たちの世代の音楽ではないじゃないですか。たぶんROTTENGRAFFTYのみなさんも同じ感覚だと思うんですけど。
N∀OKI:うんうん。
ROY:だから新鮮に感じたんです。高校くらいまでは現代の音楽を聴いて育ったんですけど、何の機械も通してない声だけで振り切れた衝撃を持っているというか、リズム&ブルースの黒人の声っていうのは、まさに僕たちにとって衝撃だったんですよね。
ROTTENGRAFFTYの5人:ああ〜。
ROY:それを新鮮に感じて“自分もこう歌いたい”と思って始めたんです。きっと今の若い人たちもカラオケなんかで歌うとき、そのミュージシャンの声を多少真似すると思うんですよ。僕はそれがただ単にレイ・チャールズやリトル・リチャードやオーティス・レディングだったというだけの話で。
N∀OKI:へぇ〜。
ROY:そうなりたいと思ってずーっと真似をしてたら“あ、こういうことかな?”と少しずつわかってきて、それがだんだん自分のスタイルになったというか。僕はそれまでに音楽をやっていたわけでもなくて真っ白な状態で始めて、スタート地点がレイ・チャールズやリトル・リチャードだったんです。
KAZUOMI:おもしろいなぁ。TAXMANくんも歌うのもいいですよね。
TAXMAN:アルバムでだいたい1曲くらいの割合なんですけど。
KAZUOMI:あのヴォーカルもめっちゃかっこいいんですよね。
TAXMAN:恐縮です(照)。僕のヴォーカルなんかは全然そういうのじゃないんですけど(笑)、ロックンロールバンドで…例えばThe Rolling Stonesとかもそうですけど…ギタリストがたまに歌うのが僕は好きなんですよ。
KAZUOMI:わかります!
TAXMAN:そういう立ち位置で居たいっていうか。だからうまく歌おうとも思ってないですし、THE BAWDIESのヴォーカル・ROYっていう個性があって、そこになろうという意識は全然ないんですけど、「ギターの奴がたまに歌うのもいいんだよな」っていう感じが好きっていうか。そうやって逃げ道を作ってあまり歌の練習をしないんですけど(笑)。
KAZUOMI:ROYくんとは全然タイプが違うけど、ソウルフルでめっちゃかっこよくて、やっぱりバンドに合ってるんですよね。
TAXMAN:ありがとうございます!
●さっきおっしゃっていたように、僕も今年の出演者の中ではTHE BAWDIESがいちばん意外だったんですよね。
KAZUOMI:“ポルノ超特急”って、例えば去年だとDIR EN GREYに出てもらったりとか、また全然違うロックとか、そういういろんないいバンドを知ってもらいたいっていうテーマがあって。だから自分たちが育ってきたシーンの流れに居るアーティストが中心のラインナップになるんですけど、ちょっと違った流れを汲む人たちを毎回何組か出てもらいたいんですよね。だから自分たちが“かっこいい”と思っていることを思い切りやってもらって、「な? かっこいいやろ? 俺らこの人たち知ってたんやで」って自慢したいというか。
HIROSHI:こないだTHE BAWDIESがライブで大阪に来たとき、本番は観れてないんですけど挨拶に行かせてもらって、そのときにリハも観たんですよね。音楽もすごくかっこよくて、だから“ポルノ超特急”にはすごく期待してます。
ROY:が、がんばろうね。
TAXMAN:う、うん。
●どんどんプレッシャーが加算されてる(笑)。
NOBUYA:俺はTHE BAWDIESは前から知っていたんですけど、すごく印象的というか心に残るきっかけは、THE BAWDIESが出ていたCSの番組で。たぶん4人はすごく真面目でピュアなんですけど、その番組制作側の策略にハメられていってるんですよ。
●おもしろ企画があったんですね。
TAXMAN:はい。
NOBUYA:“俺やったらキレて「やらへん!」と言ってたやろうな”と思うこともやっていたんですよ。それでどんどん興味が出てきて、音楽を聴いてみたら“すげぇな”と。こんな感じでやっているバンドは他に居ないやろうし、かっこいいなと思っていて。各メンバーのキャラクターがある中で、特に俺はJIMくんになんか惹かれるんです。なんというか、1人だけ突出しているというか、異彩を放っているような雰囲気があって、ライブのときにどう豹変するんやろうな? っていうのがすごく楽しみなんです。
JIM:はい(笑)。
NOBUYA:4人でTHE BAWDIESなんですけど、1人だけなんか放ってるオーラが違うんですよ。イカれた感じがすごく。
ROY:JIMはいちばんアーティスティックな面を持ってると思います。ライブのときはいちばん振り切れてるし、楽しむときはすごく楽しむんだけど淡々と寡黙なときもあるし、いろんな面を持っていますね。実際にミステリアスな部分があるかもしれない。ミステリアスに見られたいと思っているのはMARCYなんですけど、実際にミステリアスなのはJIMです。
一同:ハハハハ(笑)。
侑威地:THE BAWDIESはポッキーのCMに出てますよね? その印象がめっちゃあるんですけど、知り合いの女の子が「THE BAWDIESめっちゃ好き」と言ってて。今回THE BAWDIESを誘わせてもらって、今までその知り合いの子は“ポルノ超特急”に見向きもしなかったんですけど、今年は「THE BAWDIESだけ観に行く」って言ってます。「マジか」と思って…。
一同:ハハハハ(笑)。
侑威地:お客さん同士も交わるところがあると思うんですよ。だからそのグルーヴを出せたらいいなと思いますね。俺らのお客さんにもTHE BAWDIESを観せたいし、THE BAWDIESのお客さんにもROTTENGRAFFTYを知ってほしい。
●それぞれのバンドに改めて訊きたいんですが、ライブで大切にしていることは何かあるんですか?
KAZUOMI:自分たちがどうこうっていう話でもなくて、“ポルノ超特急2015”のメンツを見てても思うことなんですけど、テンション芸かなって最近はすごく思うんです。
●テンション芸?
KAZUOMI:テンションの出し方がそれぞれのアーティストでは全然違ってて、テンションが高ければいいっていう話でもないんですけど、振り切った者が勝ちというか、振り切り具合で勝負しているというか。そういうところを観て「負けられへん!」とか「こんなライブしてくれたからこそ俺らももっとやる!」みたいな、そういうせめぎ合いだと思うんです。それぞれ楽曲はもちろんあるわけだし、その日その場所で急に楽曲を変えることなんてできないじゃないですか。だからどれだけ振り切れるか。それがいいライブに繋がるような気がしますね。
●なるほど。
ROY:僕もそうだと思います。ライブバンドが大切にしていることで共通しているのは、お客さんに合わせることがないところだと思うんですよね。自分たちが振り切ったところを観てもらって、それでお客さんを引っ張っていくっていう。本当にライブがかっこいいバンドってそれだと思うんです。僕らは“楽しかった”と思ってもらえるのがいちばんだと思っているので、じゃあどうやって楽しんでもらうかというと、自分たちが100%楽しんでいる姿を観てもらう。それによって“こんなに人間は楽しめるんだ”ということから心を解放してもらって、その場のテンションに乗っかってくれればそれでいいんじゃないかなって思うんです。だから自分たちがどれだけ振り切ることができるかっていうところは、僕たちも重要視していますね。それによって“楽しむ”ということがいちばん伝わると思ってます。
KAZUOMI:ヨーロッパツアーとかまさに、それのみが大切なんでしょうね。
ROY:そうですね。ヨーロッパのお客さんって音楽を楽しみに来てるんですよ。日本だとコンサートやライブって何日も前から予定を空けて、チケットを取って行くじゃないですか。そうじゃなくてヨーロッパとかだとフラッとバーに遊びに来たらそこに音楽がある、みたいな環境がたくさんあるんです。だからそこで楽しい音楽が鳴っていたら乗っかるのは自然なことなんです。
KAZUOMI:ああ〜。
ROY:だから演ってる側が楽しんでないと全然伝わらないし。僕たちが楽しんでいさえすれば、それは絶対に伝わるし、伝われば心を解放してくれるのが向こうの人たちだなって思いました。日本だと関西の人たちとかに近いですよね。地方とかまわってても、大阪の人たちとかはいきなり心を裸にして観てくれるっていうか。東京のバンドってそういうのが苦手っていうイメージがあるかと思うんですけど、まさに僕らは最初そうだったんですよ。「俺らかっこいいだろ」って演ってもそれは通用しなくて、僕らが大阪に来てクールにライブを演っていたら「もっと楽しめよ」って逆にお客さんに言われたような感覚があって。
KAZUOMI:うんうん。
ROY:それがすごくショックで、対バンした関西のバンドもお客さん以上に楽しんでライブをやっていて。それから自分たちのライブも変わっていったんですよね。
●心を解放するということが大切だと。
ROY:そうですね。僕らロックンロールが好きでこういうバンドをやっていますけど、お客さんに対してはロックンロールだけ聴いて欲しいとは思わないんですよ。“かっこいいものはかっこいい”という耳を持ってもらいたいというか。で、“ポルノ超特急”はまさにそれを体現しているイベントだと思うんですけど、自分たちもこういうイベントをやりたいと思っていて。だから訊きたかったんですけど、いちばん最初に“ポルノ超特急”をやろうとしたのはどういうきっかけだったんですか?
N∀OKI:もともとは「自分らでイベントをやっていかなあかん」みたいな単純な理由で、身近な京都のバンドと一緒にツアーバンドを受け入れるような感じで始まって。でもいつの間にかHIP HOPの人たちとかレゲエとかDJとか入れたりしつつ、京都でやっていて。それをずーっと継続していったらこういうことになっちゃった、みたいな。
THE BAWDIESの4人:へぇ〜。
N∀OKI:自分らがかっこいいと思う人…ダンサーの人を入れたりとか…を今よりももっとクチャクチャな感じでやっていたんです。
ROY:最初、お客さんが「なんでこんな人たちも出演してるんだろう?」って戸惑うことはなかったんですか?
NOBUYA:最初のお客さんは全員友達やったんですよ。
THE BAWDIESの4人:ああ〜、なるほど。
NOBUYA:チケットを手売りしまくって。だから「友達に、友達のイケてるバンドを紹介する」っていう感覚ですよね。でも今、改めて思うのは、去年の“ポルノ超特急”の出演者のみなさんも今年の“ポルノ超特急”の出演者のみなさんも、全部のバンドをギュッと凝縮したらROTTENGRAFFTYになるような気がしてて。自分らはミクスチャーバンドなんですけど、自分たちが“かっこいいな”と思うバンドのいいところをそこでもらって、自分たちなりに表現するっていうのがミクスチャーバンドの醍醐味だと思うんです。だからROTTENGRAFFTYがめちゃくちゃ好きな人は、他の出演者にも絶対に刺さってくれるような気がするんです。イベントをやっていく醍醐味っていうのは、僕ら自身の新しい発見だったりとか、僕ら自身の友達を紹介していくっていうところにあるんじゃないかなって最近はすごく思いますね。
●“ポルノ超特急”に出演する芸人さんも、転換中の間繋ぎではないですもんね。
N∀OKI:そう。ガチのライブをやってもらってる。
THE BAWDIESの4人:へぇ〜。
NOBUYA:だから芸人さんには「トークじゃなくてガチのネタをやってくれ」ってお願いしてるんです。だからバンドに負けない気持ちで来てくれているし、それもすごく楽しみですね。
ROY:今話を聞いてて思ったんですけど、確かにROTTENGRAFFTYの音楽にはいろんな要素が入っているから、どんなバンドを呼んでもそことキチンと結び付くし、お客さんもちゃんとわかってくれるんでしょうね。さっきも言いましたけど、僕らもこういうイベントをやりたいんですよ。でも僕らの場合はルーツが限られてるから、いろんなバンドを呼んだときにそこを結び付けるのが難しいんですよね。それと、僕らは芸人さんとかも大好きで、ずっと前から「芸人さんと対バンしたい」って言ってたんです。
NOBUYA:あ、そうなんや。紹介しますよ。野性爆弾っていう芸人はずーっと毎年出てくれるんですけど、ホンマにおもしろいので。
ROY:お願いします(笑)。
N∀OKI:最初に俺らと一緒にやった頃なんて、野性爆弾は全然売れてなかったもんな。マニアックでアンダーグラウンドな吉本芸人やったのに、気づいたらえらいこと売れてた。
●ハハハ(笑)。
NOBUYA:でもTHE BAWDIESって…僕の勝手な視点なので間違ってたら申し訳ないんですけど…THE BEATLESがずーっとバンドをやり続けてて、進化しまくって「2015年のTHE BEATLESはこれです」って出されるのがTHE BAWDIESのような気がするんです。
THE BAWDIESの4人:いやいやいやいや(恐縮)。
NOBUYA:THE BEATLESっていろんな人が好きじゃないですか。僕らみたいな音楽をやってる奴らもCD持ってたりして、好きだったりして。だからTHE BAWDIESの方が大きいイベントをやる可能性っていうのはあると思うんですよね。いろんなアーティストを呼べるだろうし。
KAZUOMI:うん。ぜひやってほしい。
NOBUYA&N∀OKI&侑威地&HIROSHI:そのときはぜひ呼んでほしい。
THE BAWDIESの4人:アハハハハハ(笑)。
interview:Takeshi.Yamanaka
ROTTENGRAFFTY presents “ポルノ超特急2015”
2015/12/23(水・祝)京都パルスプラザ
http://porno.rotten-g.com/
ROTTENGRAFFTY
http://rotten-g.com/
THE BAWDIES
http://thebawdies.com/
京都の冬の風物詩! 昔からの幼なじみバンド、ROTTENGRAFFTYが旗を振る冬の京都の祭り! 昨年の初パルスプラザの感動!あの現場を生で体感する事が出来た1人として言わせてもらいます! ポルノ超特急と京都大作戦は地元京都で開催できることを誇りに思える2大イベント! 今年もあの場所にいる人しか体験出来ない最高の空間になるに違いない!! 2015年12月23日! お前の見てる世界は!! 最高の世界になるやろなぁ♪♪
10-FEET NAOKI
はじめまして。ポルノ超特急初参加となるCrystal Lakeです。ROTTENGRAFFTYが作り上げてきた遊び場で、自分たちがライブをさせてもらえることになって光栄です。おれたちが求めているのは、カオス。拳を上げて、一緒に歌って、最高にカオスで楽しい空間作りましょう。
Crystal Lake RYO
時代の波をつかんでいるROTTENGRAFFTYの超特急に乗り遅れない様に俺たちも飛ばして行きます!
Dragon Ash 桜井誠
こんにちは、HAPPYです! 冬ですね、なにもかも冬。大都会東京も冬、京都も冬。夏みたいに元気な季節じゃないけど、冬は静かな幸せの季節。とにかく京都で冬に生まれた5人が京都で冬にライブしますよ! ポルノ超特急!
HAPPY Ric
いつも僕らを気づかってくれて、時に愛のシバきもくれる(笑)ROTTENGRAFFTYの兄貴たちありがとうございます! NUBOメンバー全員で目の当たりにした去年のポルノ超特急、来年こそはという気持ちをそっと持って帰りました。だから本気で嬉しいっ‼ 銀閣ステージからこの気持ちをROTTENGRAFFTYまで届けます!
NUBO 一成
こんにちは。こんばんわ。おはようございます。おやすみなさい。HEY-SMITHギターの猪狩です。ポルノ超特急のコメントを書けと偉い人に言われたので、長いものにまかれるつもりで筆を走らせています。とりあえずやる気マンマンです。それしか言う事がないくらいに。去年のポルノ超特急の打ち上げで、休止中の我々に向かって、みんなの前で来年は頼むぞ! と言ってくれました。あの言葉はホンマに嬉しかったです。約束が果たせて嬉しいです。音を出すのが待ち遠しいです!!
HEY-SMITH 猪狩 秀平
おばんどす。京都の表の顔が10-FEETなら、裏の顔はROTTENGRAFFTY。実のところ、ポルノ超特急こそが京都の真の姿です。知らんけど。SiMは一年置いての登場になります。我々も神奈川を背負ってる自負があります、勝ちに行きます!! P.S…ヒロシ、がんばれよ。
SiM MAH
何故に敬愛すべき我らがROTTENGRAFFTY先輩が、ポルノ超特急に招いてくれたのか。そんなことは後輩として在るならば、わかる。したら簡単な道理で、それをやればいいのだけど、それだけじゃ満足出来ないのは我々が生意気であるからです。オンステージさせてもらうからには、頂いた時間主役になりたい。真っ直ぐやり過ぎだ、馬鹿野郎っつって先輩にひっぱたかれるくらいのこと、したい、です。よろしくお願いします。
SUPER BEAVER 渋谷龍太
『ポルノ超特急』へお誘い頂いたことを本当に光栄に感じていると同時に、我々THE BAWDIESに初めて出会う方々も沢山いると思いますので、すでにワクワクがハミ出しております。出演する方々も遊びにくる皆様も”お祭り野郎”達の集い! それが『ポルノ超特急』であると認識しております! だからこそ、我々がスカしたクールなバンドではなく…煮えたぎった熱々ホットな…バンドであることを皆様の心に深く刻み込みたいと思います!
THE BAWDIES一同
この度は“ポルノ超特急2015”に出演させて頂く事になり、大変緊張しております。と、言いますのも、我々赤い公園は先輩バンドさんからライブのお誘いを頂く事が滅多に無いのです。誘ってくださったROTTENGRAFFTYさんには感謝の気持ちでいっぱいです。紅一点、気合い入れて参ります! 宜しくお願い致します!
赤い公園 津野米咲
同じ京都出身の大先輩、ROTTEN GRAFFTYの"ポル超"に出演させて頂ける日が来るとは感激です。会場となっているパルスプラザという場所は僕たちの地元にもの凄く近いので、乗り遅れないように頑張ります!
夜の本気ダンス 米田貴紀
Life is like a box of chocolates.
You never know what you're gonna get until you open it up.
四星球 北島康雄