長く続いているバンドには尊厳のようなものを感じることがあります。それはたぶん右へ行ったり左へ行ったり、上がったり下りたりの時間の中である種の辛抱をしながら今にたどりついているからではないでしょうか。
CURIOが結成20周年を飾る作品を3部作でリリースすると聞いたとき、未来に向かう彼らが歓びとともに過去に抱えた孤独や苦悩などを見つめ直そうとしているのではないかと思いました。
第1弾の『LIFETIME???』はまさにメンバーそれぞれの人生観がにじみ出た作品です。見事な音のふくらみが明日への勇気を与えてくれます。何かに迷うことがあれば今後も僕はこれを聴くつもりです。もちろん今後リリースされる第2弾、第3弾とともに…