One & Onlyという言葉が実に良くあてはまるロックバンド、それがS.H.Eだ。オルタナ、エモロック、パワーポップを軸に「ワイルドさの中に緻密さを感じるKazukiのDr.」「グル―ヴィーで非常に的を得たラインを奏でるKazuumiのBa.」「中低域をもカバーするガシッとしたYucciのG.」「飛び道具のようなリフを醸し出しバッキングとリードの間を地道に縫うSeijiの3rd.G.」「リードでありながら3rdギターとせめぎ合い、単なる高音パートに留まらない予測不可能なはじけたRyosukeのG.」そして「日本語詞で邦楽的メロディーを歌いながらも、どこか洋楽的な雰囲気を感じる、Yucciの中域ふくよかなVo.」。揃うべくして揃った最強の偶発性から生まれたのが本作であり、タイアップ曲である一曲目を始め「捨て曲なし」の自信作だ。既に全国レベルの音楽フェスやメディアにも露出している彼らの可能性は、今後も計り知れない。洗練されたPVも是非堪能してほしいところ。