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DEAD POP FESTiVAL 2015

DEAD POP FESTiVAL 2015 レポート

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2015/7/11〜12@神奈川県 東扇島東公園 特設会場

■7/11(土)
SiM / キュウソネコカミ / クリープハイプ / MIGHTY CROWN / 氣志團 / MONGOL800 / 10-FEET / jealkb / ギルガメッシュ / MINOR LEAGUE / Crystal Lake / NOISEMAKER / G-FREAK FACTORY

■7/12(日)
SiM / サンボマスター / HEY-SMITH / MAN WITH A MISSION / FIRE BALL / coldrain / BRAHMAN / WANIMA / Dizzy Sunfist / NUBO / THE ORAL CIGARETTES / SHANK / STOMPIN' BIRD

 
 
 
SiMが主催イベント“DEAD POP FESTiVAL”を野外フェスの規模へと拡大させ、超豪華なメンツを集め、7/11と7/12の2日間、地元・神奈川県で夢を現実にした。想像していた以上に大きな大きな意味があるイベントだった。

フードエリアに設けられた“STUDIO DxPxF”は、観客が好きなときに楽器が演奏できるという特設ブース。オーディションによって選ばれたバンドが両日のCHAOS STAGEトップバッターとして出演できる企画。ジャンルを超えて揃った壮観なラインナップ。coldrain、HEY-SMITH、SiMという3バンドの“TRIPLE AXE”の絆。キャリアのある先輩たちが渾身のステージで“仲間”のSiMを讃えたこと。MIGHTY CROWNとFIRE BALL、CAVE STAGEトリ前の10-FEETとBRAHMAN、CHAOS STAGEのトリを飾ったG-FREAK FACTORYとSTOMPIN' BIRD。バックヤードも含めた会場のいたるところ、タイムテーブル、観客の表情、“ライブは闘い”というSiMの根本的な考え方を感じさせる映像…主催者の想いをここまでリアルに感じることができるフェスは、他にはない。

1日目、開演前にSiMのメンバーが“STUDIO DxPxF”のブースで演奏し(しかも楽曲は出し惜しみなくキラーチューン「KiLLiNG ME」)、予想外のサプライズに観客は大盛り上がり。CAVE STAGEとCHAOS STAGE交互に繰り広げられる贅沢極まりない祭典。全出演者が全力でライブを繰り広げていく様は、まさに意地と意地のぶつかり合い。トリ前の10-FEETが「SiMー! みんなが遊べる場所、守っていってやー! 続けていってやー!」とエールを贈り、いよいよSiMの出番だ。

Vo.MAHが「あの空を越えて、どこまでも高くぶっ飛べ!」と叫び、「Get Up, Get Up」でライブスタート。オーディエンスは全身を震わせてライブを楽しみ尽くす。MAHが「気づいたら俺の周りには仲間しか居ませんでした。“夢を叶えて”って言うけど、いつもみんなに叶えてもらってばかりです。でも1年に1回くらい、みんなで遊べる場所を作っていけたらいいと思う」と感情を露わにする。G.SHO-HATE、Ba.SIN、Dr.GODRi、そしてMAHが清々しい笑顔で何度も何度も感謝の気持ちを告げた後、アンコール最後の「f.a.i.t.h」では「他のフェスよりぬるいことやったらただじゃおかねぇぞ! 死ぬ気で来いよ!」と牙をむき、まさに会場は狂喜乱舞。出演者もオーディエンスも、灼熱の初日を全力で走り抜けた。

“DEAD POP FESTiVAL2015”2日目。出演者たちが“STUDIO DxPxF”で何度もサプライズのライブをし、その都度観客が歓喜の声を上げる。バンドができる喜びを全身で表現したHEY-SMITH、タフなキャリアで培ってきたキレキレのステージで圧倒したcoldrainを経て、2日目トリ前のBRAHMANで会場の興奮は頂点に。Vo.TOSHI-LOWの「今日、新しい時代の幕が開いたこと、本当におめでとうございます」という言葉は誰よりもSiMに響いたはずだし、STOMPIN' BIRD先輩の激アツなステージは、SiMに最高のバトンを繋いだはず。

2日目トリのSiMは初日以上に気迫のあるステージで、2日間暴れっぱなしで疲労困憊なはずのオーディエンスを全力で歌わせ、踊らせ、叫ばせる。アンコールでMAHが「今からやるのはバンドをやってていちばん辛かった時期に書いた曲。マイナスの感情を詰め込んだ曲。なんでそんな曲をやるかというと、この2日間、数えきれないくらいの愛をもらった。その愛に応える方法をずっと考えてた。俺なりの究極の愛情表現は、このステージでスポットライトを集めて、かっこつけて、かっこいいことを言う…そんなんじゃない。いちばん弱いところをさらけ出すのが、本当の愛情表現だと思ってる。かっこわるいかもしれないけど、この曲を歌い続けることが、俺たちを愛してくれる人たちへの最大の愛情表現だと思います」と言って始めた「Rum」は圧巻だった。凄まじかった。表現力は群を抜いていたし、想いがビシビシと痛いほどに伝わってきた。圧倒的な存在感を放つSiMに、大観衆が心を震わせる。鳥肌が立つ。SiMの4人が今まで以上に大きく大きく見える。そして最後はcoldrainのVo.Masato、HEY-SMITHのG./Vo.猪狩を交えて「KiLLiNG ME」。他の出演者も含め、観客も含め、何度も何度も演奏された同曲が、夢が現実となった2日間を盛大に締め括った。

TEXT:Takeshi.Yamanaka
PHOTO:半田安政(Showcase) / Yuji Honda

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