LIVE REPORT
2015年5月17日に堂島リバーフォーラムにご来場いただきました2000人のお客さん、そして出演していただいた10-FEET、キュウソネコカミ、アルカラ、Nothing's Carved In Stoneの4組、素晴らしい1日をありがとうございました。
このイベントは約2年前から企画をスタートさせたのですが、ここ最近バンド主催のフェスやイベントに行かせていただくことが多く、そういったイベントならではのすばらしい空気感に触れて、“バンド以外の人間がオムニバス形式のイベントをやってもこの雰囲気に勝てるわけがないじゃないか!”と、実はものすごく悩んでいました。そこで自分なりに出した結論は「出演者に想いを出来る限り伝えてガチのライブをしてもらう」ということでした。
10年以上前からずーっと仲良くさせていただいている10-FEETには、彼らが主催しているすばらしいイベント“京都大作戦”であまり絡まないようなバンドと対バンして更にかっこいいバンドになってほしいという想いがありました。2年前に初めてライブを観て衝撃を受けたキュウソネコカミには、音楽シーンの第一線で活躍する先輩たちに挑戦状を叩きつけるかのごとくエネルギッシュなステージを見せつけてほしいと思って声をかけました。メジャーデビューして拠点を東京に移してからも独自の歩みを続けるアルカラには、このイベントを彼らが主催している“ネコフェス”の踏み台にしてほしいと思っていました。Nothing's Carved In Stoneには、更にかっこいいバンドになって欲しいという超個人的な想いだけでトリをお願いしました。ただ単に「楽しかったねー」で終わるようなイベントにしたくなかったので、それぞれのバンドが出演する意義みたいなものを自分なりに考え、ブッキングさせていただきました。
10-FEET → キュウソネコカミ → アルカラ → Nothing's Carved In Stoneという出演順を決めたのは僕です。それが本当に正しいのかどうかものすごく迷いましたが、結果的には、他には考えられない順番になりました。
※実は、5/3から当HPに貼り付けているバナーは、こっそり出演順に写真を並べていました。
トップバッターで出ていただいた10-FEETは、フロアの前から後ろまでぐちゃぐちゃにするほど盛り上げてくれました。最後の曲「RIVER」では“まだイベント始まったばかりなのに「RIVER」が聴けるなんて!”と思わず突っ込んでしまいました。キュウソネコカミは、観ていて笑ってしまうくらい強烈なバイタリティでオーディエンスの度肝を抜きました。CMタイアップ曲(「MEGA shake it」)をライブハウススケールで表現する彼らのロック魂に舌を巻きました。アルカラの、演奏とアンサンブルとMCと歌で魅了する贅沢極まりないステージは、1秒たりとも僕たちを休ませませんでした。めちゃくちゃ難しいことをしているのにそう思わせないポップネスを表現する彼らの美学をビシビシと感じました。トリを飾ってくれたNothing's Carved In Stoneは、Vo./G.村松さんが今まで観たことがないくらい感情を溢れさせるステージで、3日前に東京で彼らのワンマンを観たばかりなのに、その3日前のライブと比べてもバンドとしてすごく前に進んだ感じがして、涙が出ました。
個人的には、対バン形式のイベントは闘いだと思っています。それぞれのバンドが競い合い、120%のライブで魅せてほしいと思っています。そういう意味で、2015年5月17日は、僕にとって忘れられないイベントになりました(各バンドのMCではさんざんいじり倒されましたが)。全然ライブの内容に触れてないし、レポートになっていないライブレポで誠に申し訳ないのですが、以上がイベント主催者として僕なりに書いた、5/17(日)堂島リバーフォーラムに来てくださった2000人+16人だけに向けたライブレポートです。本当にありがとうございました。
TEXT:Takeshi.Yamanaka
開演前・転換中・終演後SEリスト
G-FREAK FACTORY「FOUNDATION」
Pay money To my Pain「PICTURES」
eastern youth「街の底」
asobius「starlight」
cinema staff「drama」
WHITE ASH「Just Give Me The Rock 'N' Roll Music」
ドブロク「ファンタジスタ・インダハウス」
MAN WITH A MISSION「フォーカスライト」
MELLOWSHiP「Tomorrow」
04 Limited Sazabys「medley」
folca「paraphilia」
THE BACK HORN「春よ、来い」
四星球「LAUGH LAUGH LAUGH」
それでも世界が続くなら「一般意味論とアリストテレス」
MOROHA「俺のがヤバイ」
PAN「突然ガール」
BLUE ENCOUNT「NEVER ENDING STORY」
グッドモーニングアメリカ「バンバンガンガン」
VELTPUNCH「The panty makes me crazys(ex-VELTPUNCH)」
GOOD4NOTHING「It's My Paradise」
マキシマム ザ ホルモン「maximum the hormone」
フラワーカンパニーズ「脳内百景」