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Nothing’s Carved In Stone Vo./G.村松 拓 たっきゅんのキングコングニー Vol.9

Print結成以来、優れた音楽性とシーン最強のアンサンブルを武器に目覚ましい成長を遂げ、1/14にはシングル『Gravity』とLive DVD&Blue-ray『No Longer Strangers』をリリースするNothing's Carved In Stone。当連載は、同バンドのフロントマン村松が、2014年3月から1年に渡って人間的な進化と動物的な本能を追い求めて規格外なことに挑戦していく村松拓強化プロジェクトである。

 

 

 

 

 

 

Vol.9:(自称)日本一の編集長が日本一を目指すたっきゅんに日本一のインタビューをする!!

2015年1発目の連載「たっきゅんのキングコングニー」、なんとたっきゅんから届いたオファーは「俺が日本一を目指しているんだから、JUNGLE★LIFEにも日本一のインタビューをしてほしい」というもの。果たしてこのインタビューが日本一かどうかはわからないが、「R●CKIN'●N JAPANには絶対に負けない!」と日頃から豪語している筆者が音楽ライターの威信をかけて歯に衣着せずにたっきゅんインタビューを敢行した。

PHOTO_村松201501-2●拓さんがいちばん好きなAV女優は誰ですか?

村松:えーッ! 難しいな。それめちゃくちゃ難しい質問ですね。そうだな…最近だと宇都宮しをんっていう娘がよくないですか?

●“神の乳”の持ち主ですね。改名して今は安齋らら。

村松:今まででいちばんだと夕樹舞子かな。というかこのインタビュー、なに?

●では真面目な質問をしますけど、拓さんは今なぜ音楽をやっているんですか?

村松:うわ、めちゃくちゃギャップある質問しますね。うーん…俺ね、たぶん音楽をやっていなかったら、すごくどうしようもないろくでなしだと思う。だからそれが今音楽をやっている理由なんじゃないかな。

●消去法ということですか? 他にやることがなかったから音楽をやっているということ?

村松:うーん。すごく難しいけど、色んな動機がある中で、今なんとなく思っているのは…役割かな。

●役割?

村松:そうですね。たぶん俺が今のこの世の中で、音楽をやる役回りなんだと思う。ハハハ(笑)。

●大げさに言うと使命感みたいな。

村松:別に俺は“プロミュージシャンになりたい”と思ってバンドを始めたわけじゃないけど、今たまたまそういう立場に立たせてもらっているから、そこを全うしたいっていう。そういう想いがすごくある。音楽をやっている人がメッセージを発するべきことって、突き詰めて考えたら、単純に深いことを言う必要がないと思ったんです。「その1人の人間がメッセージじゃん」って言えたら、もう俺がバンドをやって、曲を作って、ライブをするだけで強烈なメッセージに変わっていくと思うんですよね。そういうことに最近気づいたというか、“それなんだな”と思えたんです。

●はい。

村松:それは別に音楽じゃなくても、パソコン作る人でも、日本一の編集長でも(笑)、なにかクリエイティブなことをやっている人だったら、それだけでメッセージというか。まあだから生き方なんだろうけど、俺が今ここに居るっていうことは、役割っていうか、そういう役回りなんだと思えるようになったんです。

●なるほど。

村松:色んなものに揉まれると、心が擦れるじゃないですか。それですごくドライになる自分も居るし、“人のために何かをしたい”という気持ちも下手したら忘れることもある。でもやっぱり「自分がかわいい」じゃなくて、いざというときに自分を捨てて誰かのために何かができるかっていう。それは全然メルヘンなことじゃなくて、でもそういうことで世の中が動いていったらすごくいいと思うんです。そういう考え方の上での“役割”です。だから取って付けたようなメッセージを言うんじゃなくて、バンドに俺の生き方を反映していけば、それがきっと誰かのためになるのかなって思ってる。

●最近そう思うようになったんですか?

村松:そう、最近ですね。ずっとそういうことを考えてはいましたけど、言葉として言えるくらいにはまとまってきたのが今だと思います。それが今、俺が音楽をやっている理由かな。

●きっとそれは、すごくいいことですね。

村松:うん。俺にとっても、1つこういう答えが出たことはありがたいし、受け入れたい。「人のため」とかって偽善で言うような奴、居るじゃないですか。俺もそういうタイプだから。

●え? そうかな?

村松:いや、“俺って偽善くさいな”って思うこともいっぱいありますよ。

●でもこうやって毎月接するようになって思うんですけど、拓さんはすごく周りの人のことを見ているし、人を不快にさせないことを常に心がけている気がするんです。

村松:ああ〜。

●その裏返しかもしれないけど、同時にすごく嫉妬深いし、コンプレックスもたくさん持っている。そう考えると、“人に嫌われたくない”という想いが人一倍強いのかなと。

村松:あ、そうですね。嫌われたくない。俺、バンドを始めたきっかけは、人気者になりたかったからなんです。モテたいじゃなくて、人気者になりたい。だから嫌われたくないっていう想いは常にあるかな。

●それともう1つ思ったのは、拓さんという人は、考えて考えて何かを生み出すタイプというより、衝動的にひらめきで何かを生み出す方が真価を発揮するタイプなのかなと。

村松:ハハハ(笑)、まさにそうだと思う。更に、そういうことを自然にできていた自分も過去に居たんですよ。そういう自分でいたいのにっていう想いが常にあって。やっぱり、ライブに於ける瞬間のケミストリーって、曲の中でもあるし、オーディエンスとのやり取りに醍醐味があると思うんですよ。

●うんうん。

村松:そう考えるとMCも1曲だなと。だから盛り上がるようなことも言いたいし、みんなを楽しませるようなことも言いたい。みんなを感動させるための枕詞みたいな役割にもしたい。そうやっていろんなことを考えると、突発的な発言じゃあなかなか辿り着けない感じが今まであったんですよ。

●なるほど。

村松:でも自分の魅力は突発的ななにかにある、ということはわかっていて。そこがすごいジレンマで、アルバムのツアーでもそういうことをずっと考えていたんですよね。だからこの連載ではバカみたいなことをしたいし、それがだんだんバンドに繋がってきているんです。何も考えずにさらけ出すんじゃなくて、ちゃんと自分をプロデュースできるようになってきたような感じがするんです。だから………キングコングニーは続けたいんだよね。

●会社に持ち帰って検討します!

 

当連載への感想・質問・要望・ファンレター、2015年も更なる飛躍とぶっ壊れたい願望が相変わらず強いたっきゅんにチャレンジしてほしいことはyamanaka@hirax.co.jpまで!!

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