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9mm Parabellum Bullet

目撃者たちの心を壮絶に撃ち抜く音の弾丸がまた新たな伝説の一夜を刻み込んだ

SPECIAL LIVE REPORT:9mm Parabellum Bullet
“Next Bullet Marks Tour 2014”
12/11@新木場STUDIO COAST (W/the telephones)

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9月にスタートした“Next Bullet Marks Tour 2014”のツアーファイナルが、12/11に新木場STUDIO COASTで開催された。2daysの2日目でもあるこの日はゲストの盟友the telephonesが先攻で、いきなり会場を最高のディスコ空間と高揚状態へと誘う。主役の登場前から既に、冬とは思えない暑苦しいまでの熱気が漂う会場。転換で少しクールダウンしたかと思いきや、暗転した会場にお馴染みのATARI TEENAGE RIOTのSEがバッキバキに鳴り響いた瞬間から、再び強烈な熱量にフロアが包まれていく。

「The World」でライブがスタートすると、そこからはもう爆発的にヴォルテージが上昇していくばかり。「Cold Edge」では会場をギュウギュウに埋め尽くした人の海の中で、モッシュ&ダイヴの渦が起こる。続けて「Black Market Blues」「Living Dying Message」というキラーチューンの連発に、オーディエンスの狂喜乱舞が会場全体を揺らしていく。菅原卓郎(Vo./G.)がthe telephonesの曲名にかけて「俺たちの曲でも“Hyper Jump”してもらおうか!」と叫んだ後に始まった「Grasshopper」で、STUDIO COASTはさらなる振動に揺さぶられた。

息の合った大観衆の合唱が印象的な「Vampiregirl」まで、ライブの定番とも言えるような名曲たちを奏でた後に続いたのは、イントロの不思議なギターの音色が耳を引く「EQ」。そして「生命のワルツ」と、ちょうど前日に発売したばかりのニューシングル収録曲を2曲続けて披露する。MCでthe telephonesへの想いを語る中で、かつて“命ノゼンマイ大巡業”(2010年)で対バンツアーを共にまわったことを語った。…のはまさにフリだったかのように、「命ノゼンマイ」を演奏。「次の駅まで」「黒い森の旅人」という雰囲気のある楽曲では、じっくりと聴き入らせる。

本ツアーに出演したゲストバンドたちへの感謝を述べたのに続いて、早くも終盤戦の幕を開ける。大合唱の「新しい光」に始まり、「Answer And Answer」「Supernova」で会場全体は1つに。そこへ「Punishment」で狂騒のカオス状態を引き起こしたまま、「これからも9mm Parabellum Bulletをよろしく頼むぜ!」という菅原の叫びからラストの「Discommunication」へ突入。一線すらも超えてしまったような、イキきった最高潮へと到達して本編を終えた。

7月にリリースしたベストアルバム『Greatest Hits』収録曲に加えて、最新作の6thシングル『生命のワルツ』収録曲まで、新旧のキラーチューンを容赦なく畳み掛けた今回のツアーファイナル。常に命を燃やすようなパフォーマンスで必死のライブを見せる彼らだからこそ、毎回こうしてオーディエンスの心を壮絶に撃ち抜けるのだろう。10周年の節目を超えても、9mm Parabellum Bulletは現時点に安住することなく進化を続けていく。ただ、この日また新たな伝説の一夜が、消えることのない弾痕のように刻まれたことは間違いない。

TEXT:IMAI

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