女子5人組ロックンロールバンドのDrop’sが、12/3に本年3作目となる、2nd EP『さらば青春』をリリースすることを、全国ツアー“Drop's「HELLO」TOUR 2014”のファイナル、チケットソールドアウトのまさに凱旋公演とも言える地元、札幌COLONYで発表した。
「さらば青春」は彼女たちがメジャーデビューする前からあたためてきた、バンド自身にとっても特別な楽曲である。“さよなら あの日のわたし、さよなら 透明な時間”と、大人になる過程で誰しもが思い浮かべる青春の儚さを綴る。
ボーカルの中野ミホは「この曲が生まれてから三年が経って、いま発表できることを嬉しく思います。五人の、これまでも、これからも大切な歌です。冬の澄んだ日に、聴いてほしいです。」と語った。
今年7月にリリースした2ndフルアルバム『HELLO』は、これまでのDrop'sの作品にはあまりなかった彼女たちなりのポップさが花開き、まるで地平線まで見渡せる開放感溢れる作品となった。
そして、その布石となった1st EP「コール・ミー」が「初夏」「動」の作品とするならば、今回の2nd EP「さらば青春」はその対極にある「冬」、そして「静」。凍える大地、差し込む光、澄み切った空気、ストーブの上のやかんなどの情景が目に浮かぶ。温もりと、どこか空虚さを感じる、表題曲「さらば青春」。青春の残酷さ、儚さを捨て去り、少女から大人へ、もの悲しくもあるが、希望の光が見える名曲だ。
カップリングにはタイトではあるがドライブ感溢れる「メトロ・ランデブー」、気だるい情感たっぷりのヘヴィーバラード「テキサスの雨」、そしてブルースの化身、浅川マキの「ちっちゃな時から」を昭和歌謡テイストはそのままにDrop’sらしさを持ち合わせた秀逸なカバー、全4曲を収録(楽曲タイトル等変更の可能性あり)。
前作ではハイレゾ音源の配信を行ったが、今作は時代と逆行したアナログレコーディングに挑戦。彼女たちの生々しいバンドアンサンブルも注目の1つである。
ツアーを終えたばかりであるが、新たな公演も発表となった。既報の10/4新宿で行われるライブサーキット“CONNECT 歌舞伎町Music Festival 2014”に加え、10/18にはチリヌルヲワカ、そして11/24にはgo!go!vanillasと地元札幌にて対決。
そして、2度目となる自主イベント“アイスクリーム・シアター2”新宿red cloth(詳細は後日発表)が決定した。
『HELLO』発売以降、ライブ動員も倍増し、勢いに乗り出したDrop's。現在、『さらば青春』のレコーディング作業は佳境を迎えており、間もなく何らかのかたちで聴くことができるだろう。