私が初めて“竹友あつき”と触れたのは、先輩のデスクからの音漏れ。何かカッコいい音が聞こえるぞ〜と思ったら、竹友君のデモテープでした。最初は一声惚れ。どこまでもキャッチーなメロディーに何かクセになる感じ。「いいですね〜!」なんて先輩に話しかけて、資料をもらって、歌詞を読んだらもっとびっくり。
“進む路と書いて「進路」になる僕らは本当に進んでるのか?”(「いちぬけた」)とか“偽らず生きようと偽って生きてきた”(「制服の裏側」)とか。コイツ本当に17歳か? と。いや、違うな。すごく共感をしてしまったんです。歌詞というか竹友君の考え方に。私もこういう小難しいこと考えちゃう10代でした。10代のときに竹友君の歌と出会っていたら、私はもっと救われたんじゃないかって。
今からでも遅くない。悩める10代、そしてその親世代まで、悶々とした青春というワードにひっかかっちゃうアナタには、竹友あつきを処方します。