結成以来、優れた音楽性とシーン最強のアンサンブルを武器に目覚ましい成長を遂げ、4月には自主企画イベント“Hand In Hand”を大成功させたNothing's Carved In Stone。当連載は、そのフロントマン村松が1年に渡り、人間的な進化と動物的な本能を追い求めて規格外なことに挑戦していく村松拓強化プロジェクトである。連載3回目となる今回はいよいよ村松拓強化プロジェクトが始動。本人の強い希望により、プロジェクト第1弾に選んだのは読者からのリクエストが最も多かった富士登山。しかも漢・村松拓はただの富士登山では満足しなかった。なんと彼は、「1合目から日本一の富士山頂を目指したい」と言い出したのだ!!
1合目からの富士登山:精進口登山道
今回選んだルートは精進口登山道。標高913mの登山口から山頂までの高低差は高山病必至の2863m。スタート早々に青木ヶ原樹海に突入、ひたすら樹海を進んで富士スバルライン3合目を経て5合目へ。5合目からはメジャーな吉田ルートで吉田口山頂に行き、富士山火口のお鉢巡りを楽しんだ後に剣ヶ峰(標高3776 m)へと至る全長23km超のプロジェクト。1合目から5合目までは売店や山小屋などの補給地点が一切ないという過酷なルートなのだ。
6月某日、富士登山の朝は早かった。1合目から富士山頂までは片道約12時間かかるため、余裕をもって早朝に都内を出発。マネージャー氏が運転する機材車に乗り込み、「楽しみで2時間しか眠れなかった」と言うたっきゅんは朝からテンションが高い。
山梨県側の精進口登山口に到着。たっきゅんの装備は万全。途中のサービスエリアで朝食にそばを食べ、売店で購入した飲み物とおにぎりをリュックに詰めて、村松拓強化プロジェクト第1弾がスタートした。
精進口ルートの前半は青木ヶ原樹海。スタートしてほどなく雨がパラパラと降り始めるも、魔の樹海を陽気に歩くたっきゅんの足取りは軽く、「日本一になるぞー!」と樹海に向かって叫んだり、森の中でマイナスイオンを浴びたりしている。子供か。
他のメジャーな登山ルートとは違い、ひたすら樹海を突き進む精進口ルートはマイナーで、他の登山客は皆無。我々がスタートして初めて出会った人間はなんと重装備の自衛隊10数名。「こんにちは」と隊員に挨拶し、自衛隊のジープを背にパチリ。
黙々と山道を登っていると、前方から犬を連れた女性が走って降りてきた。「散歩ですか?」とたっきゅんが声をかけると「はい。トレーニングも兼ねて」と答える女性。そろそろ息があがってきた我々を尻目に、女性と犬は颯爽と登山道を駆け下りていった。
スタートから3時間。ストイックに登ってきた我々が最初に休憩を取ったのは3合目近くの壊れた山小屋の軒先。たっきゅんはまったく疲労がないのか、松ぼっくりを拾ったり記念写真を撮ったりニューアルバムの内容を話したりと休憩中もうるさかった。
ようやく4合目に辿り着いた頃、遅めの昼ごはんを食べることにしたたっきゅん。おにぎりを勢いよく食べてエネルギー充電。剣ヶ峰はまだまだ先だが「このまま一気に山頂まで走っていこうかな〜」という余裕のコメント。さすがたっきゅんだ。
疲労がたまってきた編集部スタッフに「休みましょうか?」と声をかけてくれる女装したたっきゅんに男気を感じつつ、5合目への道を急ぐ我々。樹海を抜け、周りには高山植物がちらほら。「この葉っぱかわいい〜」と記念撮影する女装の村松拓。
スタートから約6時間。雨は止み、登山道から5合目駐車場へと抜けて歓喜の声をあげる女装したたっきゅん。しかし中間地点に到着しただけのこと。5合目から山頂を見て「日本一の漢になる」という決意を強めたたっきゅん(女装中)は頼もしかった。
しかし山頂へ繋がる吉田口の入口で緊急事態発生!! なんと6/30まで山頂への登山は禁止とのこと!! (山開きは7/1〜)なんたる調査不足!! 読者プレゼント用に富士山の空気の缶づめを購入し、村松拓強化プロジェクト第1弾はあっけなく幕を閉じた。
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