飾りじゃないのよ音楽は。って言うコラムを書いているんです。もし、赤の他人としてこのタイトルを見たら、何を言ってんだよこいつはって本気で思うでしょうね。僕も自意識の中でこれはやばいなと書きながらもちろん気付いています。まぁ気にはしていないんですけどね。このコラムを書くことになって、テーマは音楽について書くこととオーダーがあったんです、音楽をやってる人間が音楽について書くことは実に難しい事なんです。逃げ道がないですからね。サッカー選手が一つの試合については喋るけどサッカーというものについてはあまり喋らないのに似てるのかなと思います。音楽が僕1人だけやってるものなら簡単なんですけどね。有る事無い事言えますから。
中学を出る頃に鼻歌交じりに俺は曲をつくりだしました。綺麗なメロディーを想像して、分かったような言葉を並べて、誰に聞かせるでもなく己の快楽の為だけに作り始めました。出会った瞬間、本当に音楽は美しく想像を掻き立てられるもので、俺の虚無を少し救うものでした。その頃から俺自身の音楽への認識はあまり変わってなく同じ距離間でずっと過ごしてきています。今皆さんがテレビで聞くような、人と人を繋ぐためとか、愛がどうたらとか、モテたいとか、原発がどうとかそんな大層なものは何一つ作れません。飾れるものなんて俺には無いんです。ただ美しくてそれを追っかけて呪いに罹った人間なんです。美しいねってその瞬間ニマニマして各々で想像する。美しいマネキンを作ってあとはみんなが想像で飾ればいいんです。音楽はマネキンです。
僕が音楽をテーマに書くとこんな感じでしょうか。笑ってやって下さい。こんな僕でも最近一緒に音楽をやってくれる人達が居るんです。一緒に曲を作って頂けたり、ライブで一緒に演奏して頂ける人達に出会えました。感謝感謝。先程書いたような人間でもそんな事があるんです。そういえばこの間初めてリハスタのカードを作りました。今までまともにスタジオに入った事もなく、一緒にやって頂ける人が出来た事によって、スタジオに入る事が出来たんです。一緒にスタジオに入った人は僕がカードを作るのを見てなぜか笑ってましたね。
なぜそんな理由で音楽やってる奴がわざわざ人前に出て歌うんだよって思う人がいるでしょうから、あえて少し書きますが、実は僕にもそれはなぜかはわかりません。ただ僕にとって音楽は美しいんです。だから人前に出るのかもしれません。アンダーグラウンドではなく、本当に美しいんです。美しいと感じる間は人前に出るのも音楽も辞めません。一瞬勘違いして辞めたくなる時はありますけどね。
谷口貴洋-たにぐちたかひろ- 1988年大阪生まれ。24歳、B型。現住所 東京。
孤高の天才? 希有の才能? 希代の新人?そういうことではない、彼は「新人類」シンガーソングライター。
キリンよりも細く、ゾウよりも強く、誰よりも高く伸びる声で歌う。
当時無名にも関わらずandymori小山田壮平に見い出され、FM802の「MUSIC FREAKS」にゲスト出演。2010年には、同氏と長澤知之のユニット「AL」のワンマンライブでOAを務めあげた。
すらっとした体型に、感情のままにかき鳴らすギター、細く高く伸びる歌声。そしてなによりも、その「例える」歌詞の世界観に惚れ込んだミュージシャン、フォロワーは数知れず。
[2013年4/24(水)に新レーベル「ZOOLOGICAL」よりアルバム「スケジュールとコイン」で待望のデビュー!!
谷口貴洋ワンマンライブ情報プレイガイドにて発売中!!
■大阪編
「TAKAHIRO TANIGUCHI ONE MAN LIVE LOVELY BABY in OSAKA」
2013年12月1日(日)
club★jungle
OPEN 18:00
START 19:00
TICKET ¥1,000(DRINK別¥500-)
■東京編
「TAKAHIRO TANIGUCHI ONE MAN LIVE LOVELY BABY in TOKYO」
2013年12月12日(木)
Milkyway
OPEN 18:30
START 19:30
TICKET ¥1,000(DRINK別¥500-)