『キセキの渚』というタイトル通り、実際起こった奇跡のような出来事を題材にしてできた曲がこれ。東日本大震災で津波による壊滅的な被害を受けた宮城県女川町。震災後、被災地に支援物資を届けるために初めてこの地を訪れた中川が、女川港の瓦礫の中から発見したターンテーブルの写真をTwitterにアップした所、持ち主が判明。なんと彼は20年来のソウル・フラワーのファンであり、しかも阪神大震災の時にはボランティアとして神戸に入りソウル・フラワーの被災地出前ライヴを手伝っていた男性だった。このひとつの“キセキ”をきっかけにして、その後女川でのソウル・フラワー出前ライヴも実現した。ライブで盛り上がらない訳がないアッパーで明るいサウンドが前向きさと元気を与えてくれる。その他も被災地で歌い続けている曲や宮城民謡を含んだ全10曲入り。日本中を元気にそして勇気と笑顔を与えてくれる輝かしい曲たちで溢れた1枚である。