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BOO BEE BENZ

BOO BEE BENZ

ひとりであること、生きること。
始まりは孤独と空虚。そこから生み出す強さや優しさ。パワフルなサウンドが奏でる叙情詩。

1月にDouble A Sideシングル『follow / ℃』をリリースしたBOO BEE BENZが、待望のNEWミニアルバムを発表。Vo.竹内の繊細さと力強さを合わせ持った歌声は、日々感じる空しさやどうしようもない感情を淡々と吐き出していく。『One』と名付けられた今作は、叙情かつパワフルなサウンドで、彼らの世界観を表現した1枚となった。“孤独”や“空虚さ”から生まれる歌詞世界をテーマに、独特のグルーヴ感をさらに強固なものへと進化させたバンドサウンドは、単なる“ギターロック”ではくくりきれない。耳に残るメロディーライン、良質なポップセンスで奏でられる楽曲は、時に“ひとは独りであること”、ゆえに“誰かと生きている”ということを提示し、聴く人の心の奥に響いてくる。

インタビュー

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 不幸でもないけど幸せでもない。生温い日常の中で、ふと襲ってくる欠乏感。彼らの楽曲はそういった空虚さを持った歌詞世界から始まっている。M-1「Innocent Blue」は、爽快なサウンドとともに“坂道の先”や“夏草”など、どこか懐かしさも感じる温かみのあるワードを織り交ぜながら、過去と現在のストーリーを独特の目線で綴っている。スタートの曲らしく清々しいコーラスが響くキラキラした1曲だ。

 続くM-2「walk on」は、打って変わって破壊的でヘヴィーなロックサウンド。竹内の歌声は、説得力のある力強さに加え、繊細で儚く、人懐っこい甘さも持っている。それが、グルーヴに満ちたバンドサウンドに交わると、“いっそ この手で殺してしまおう”(M-5「メトロノーム」)という、狂気的な言葉でさえも美的な表現として成り立ってしまう。

 M-6「I'll be there」では、彼ら独特の“捻り”を残した“キャッチー”さが炸裂。先の読めない展開と耳に残るメロディーライン、時折みせるダークさや繊細で緻密に計算された曲構成。そこに“ポップ”というスパイスを決め込み、唯一無二のロックサウンドになる。

 リスナーに何かを提示するわけでもなく、淡々と吐き出していく言葉の数々は、突き放すように冷たかったり、包みこむように温かかったり不思議。「孤独」「空虚」「独り」そんなことを言いつつも、今はやりの“鬱ロック”なわけでは決してなく、巷に溢れる“這い上がってポジティブソング”とも一線を画したバンドBOO BEE BENZ。聴く人の背中をそっと押してくれるような、優しい音楽ではないだろう。聴く人の中に潜んでいるエネルギーを開花させてくれるようなパワーを持つ、共に生きていきたい楽曲たちだ。

 「I'll be there」で、“ここは戦う場所 とても孤独な場所”と歌い上げている。彼らが歌うのは誰しもが思う空しさであったり、辛さであったりする。不満と不安が入り乱れる世界で生きている私たちは、日々感じる憤りのあまりに“戦う場所”ということすら、忘れがちなのかもしれない。この世界を“孤独な場所”と肯定されることで、前が向けるのではないか。独りで生きていくより、誰かと共に生きていきたい。誰かと生きていくために、独りでも戦う勇気を持たなければならない。『One』という作品に出会って、そんなことを考えた。

TEXT:小林美香

メンバー

Vo./G. 竹内雄彦
G. 山下亮
Ba. 新田正伸
Dr. 平岡正也

リリース

One
New Mini Album 『One』
BridgeShipRecords
BSRD-0002
¥2,000(税込)
2010.7.14 Release

オフィシャルサイト

http://boobeebenz.info

音源試聴